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KM メルマガ − MAKEフラッシュ第11号〜第20号
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MAKE フラッシュ
第11号 2002/10/30
☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★
発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局
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KMSJの中核研究会の一つである”MAKE”事務局からのお知らせです。
MAKEとは、Most Admired Knowledge Enterprises
の略称であり、英国
Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業のknowledge活
用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。
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□ 目次
[MAKE研究部会の活動から]
◆いよいよ明日〆切!!MAKE−Japan調査
◆アメリカパテント大学ナレッジMBAスクールに関するKM学会からのお知らせ
◆国内のKMカンファレンス調査について協力のお願い
[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆岩岡保彦のWKF2002参加報告
(イワオカR&C 主任研究員 岩岡 保彦)
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[MAKE研究部会の活動から]
◆ いよいよ明日〆切!!MAKE−Japan調査
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今年で3回目を迎えるMAKE−Japan(日本で最も称賛される知識企業)
調査がいよいよ明日10/31(木)18:00で〆切となります。
MAKE−Japan調査は日本KM学会がテレオス社より翻訳権と実施権を
得て主催しており、過去2回の結果につきましては海外からの問い合わせも多く
「日本においてどのような企業がMAKEに選ばれたか」は世界中のKM関係者
の注目を集めるものとなっています。
皆さまの一層のご支援、ご協力を是非ともよろしくお願い申しあげます。
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>>あなたが決める「日本で最も称賛される知識企業」を世界に向けて発信<<
まだ回答がお済みでない方は
下記URLにて今すぐアンケートにお答え下さい。
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http://enq.nikkei-r.co.jp/cgi/flow.cgi?d=e/ke&id=K144&f=cez8waUiwE0Mw
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◆ アメリカパテント大学ナレッジMBAスクールに関するKM学会からのお知らせ
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日本ナレッジ・マネジメント学会が後援する、アメリカパテント大学のナレッ
ジMBAの資格取得講座が11月16日(土)からいよいよ開催されます。
このたび、大学のご好意により、22000円の単回受講費を日本KM学会員
の皆さまの受講については半額の11000円にしていただきました。
ソニー、IBM、マイクロソフト、NEC、富士ゼロックス、NTT、日本ユ
ニシス、熊谷組、日本信販、日本ロシュ、早稲田大学、中央大学、多摩大学、玉
川大学、野村総研、日本総研、三菱総研、NEC総研、中央青山監査法人、朝日
監査法人、日経リサーチ等で活躍する多彩な教授陣による、経営品質、ベストプ
ラクティス、グローバル経営、財務、マーケティング、CKO、CIO、取締役
能力等々の豊富な内容で、実践的な2時間コース(ケース付き)です。
ご興味のある方は、下記の大学ホームページをご覧下さい。
アメリカパテント大学HP http://www.patent-u.org/
◆ 国内のKMカンファレンス調査について協力のお願い
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日本ナレッジ・マネジメント学会では現在、日本でどのようなナレッジマネジ
メントのセミナー、会議、カンファレンス、研究会等が開催・実施されているか
を調査しています。
特にKM学会員の皆さまは、そうした機会に参加する、または情報が届くこと
も多いかと思われますため、お知りおきの情報を是非お寄せいただきたいと思い
ます。
なお、本調査は以下の項目で進めておりますが、分かるものだけで結構です。
11月いっぱい受け付ける予定ですので、皆さまのご協力をよろしくお願い申
しあげます。
<調査項目>
1、ナレッジマネジメント研究等の名称
2、日程
3、主催者
4、参加者
5、簡単な内容
6、開催場所
7、その他
<連絡先>
連絡先メールアドレス:tomtaka@be.mbn.or.jp
(日本KM学会・高梨専務理事宛)
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[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆ 岩岡保彦のWKF2002参加報告
(イワオカR&C 主任研究員 岩岡 保彦)
MAKE-JAPANを実施している日本ナレッジマネジメント学会としては、テレオス
の新規事業であるMAKE-Asiaを最初に日本から発信したいと思っていたところに、
WKF2002がこれを分科会テーマの一つに組み入れたとの情報を得て、これはベンチ
マーキングしなければ、と考えた訳です。
World Knowledge Forum は韓国ソウルでアジア経済危機の最中2000年から開催
され、今年が3年目。Maeil Business Newspaper
& TV(毎日経済新聞テレビ:日
経新聞と提携)主催ですが、「知識=力」Knowledge
is Powerをキーワードに、
西欧とアジアの知識の中継基地を目指した国を挙げての大規模な行事です。今年
のWKF2002は10月15〜18の4日間、都心から少し離れたグランドヒルトンホ
テルで開催されました。
参加登録費が2000USD(約25万円)、ホテル代が約13万円、提携のKAL割
引航空券でもエコノミーで約7万円と結構掛かります。学会から若干の補助が出せ
るということで、思い切って参加しました。実際には、先方の事務局と折衝して参
加登録費10%値引き、1泊1万円位の安いホテルにしてバス通勤、航空券は個人
マイレージで入手するなどコスト削減の工夫をしました。
参加者リストによると、講師・プレゼンターは世界中から大物を含めて135名
(内日本人が4名)、受講者は当然韓国が一番多いのですが、こちらも世界中から
571名(内日本人が11名)でした。
プログラムの概要は、第1日目は前座みたいなもので、フランスが本拠でシンガ
ポールにもキャンパスがあるMBA専門大学院INSEADのセミナ4講座とパネルディ
スカッション。第2〜4日が本来のフォーラムで、全員一緒の全体会議(キーノー
トと、7つのテーマや特別講義)及び3〜6のテーマが同時並行する30の分科会
で構成されました。オラクルのラリーエルソン社長、7つの習慣のコビー博士など
大物が、米国から衛星通信を使ってライブでセッションに参加するという工夫もあ
りました。(プログラムと会場案内の早見ブロシュアを、参考資料として数部入手
してきました)
MAKE-Asiaをテーマとする TELEOS Network
Sessionは、3日目午後前半の分科会
の一つで、時間は90分、座長のロリーチェイス氏がMAKEとMAKE-Asiaの概要を紹介
し、2002年度の受賞企業2社(三星電子朴副社長と富士ゼロックス仙石氏)が
事例紹介、インド政府モマヤ氏がインドのKM事情を紹介した後に、セッションに
出席していた受賞企業3社に表彰盾が手渡されました。
豪華なフルコースのディナー・セッションが2回ありました。ソウル市長主催と
韓国政府主催でした。要人挨拶だけでなく、主要プレゼンター単位のテーブル編成、
入念に準備されたビデオショー、若者向けの表彰式、手品のアトラクションなど、
夜のレセプションもその名の通りセッションの一つでした。
外国からの参加者向けに、三星電子と毎日経済新聞テレビのサイト視察オプショ
ンツアがありました。
資金面では、基本的に主催者毎日経済新聞テレビが負担しているのですが、国民
銀行、三星電子、LG、POSCO、ソウル市もスポンサーになっています。現代、大韓
航空、KTその他数社の協賛を得ています。また、INSEAD、BAIN、Bloomberg、Forbes
などがプレゼンターを提供していました。
裏方のスタッフ業務は専門会社に一括委託しており、企画準備、配付資料、会場
設営、受付、進行管理、同時通訳、要人の個別アテンドなど、質・量とも見事なもの
でした。
個人的な感想ですが、今後ともチャンスがあれば、学会員の誰かが分担して海外
のフォーラムやセミナに参加して、情報や人脈を共有することが有効と考えます。
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[MAKEフラッシュ メールマガジン]
内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp
発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田)
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局(川又)
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☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★
MAKE フラッシュ
第12号 2002/11/06
☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★
発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局
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KMSJの中核研究会の一つである”MAKE”事務局からのお知らせです。
MAKEとは、Most Admired Knowledge Enterprises
の略称であり、英国
Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業のknowledge活
用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。
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□ 目次
[MAKE研究部会の活動から]
◆MAKE−Japan調査の調査期間延長について
[学会からのお知らせ]
◆知能オリンピックス研究部会参加者募集のお知らせ
[特別寄稿]
◆日仏KMセミナーに参加して
(日本ナレッジ・マネジメント学会 理事長 森田 松太郎)
[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆フランスKMクラブ交流会報告
(第1研究部会長、国際部会、MAKE部会、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
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[MAKE研究部会の活動から]
◆ MAKE−Japan調査の調査期間延長について
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本年度のMAKE−Japan(日本で最も称賛される知識企業)調査の10/31
〆切時点での回答結果は以下の通りとなっています。
・インターネット(KM学会員): 91件<昨年118件>
・郵送(公開企業経営者) :144件< 昨年94件>
・合 計 :235件<昨年212件>
回答総数としては昨年を上回っておりますが、回答率とくにインターネット分
(KM学会員分)は大きく下回る結果となっております。
この結果を受けて調査期間を11/14(木)まで延長することといたしました。
まだご回答いただいていない学会員の皆さまは、是非この機会をご利用ください。
なお最終結果は2月に予定されている年次大会で発表され、合わせて受賞企業
の表彰式も執り行われることとなっております。
皆さまの一層のご支援、ご協力をどうぞよろしくお願い申しあげます。
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>>あなたが決める「日本で最も称賛される知識企業」を世界に向けて発信<<
まだ回答がお済みでない方は
下記URLにて今すぐアンケートにお答え下さい。
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http://enq.nikkei-r.co.jp/cgi/flow.cgi?d=e/ke&id=K144&f=cez8waUiwE0Mw
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[学会からのお知らせ]
◆ 知能オリンピックス研究部会参加者募集のお知らせ
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学会から、新規研究会発足に伴う参加者募集のお知らせです。新たに「知能オ
リンピックス研究部会」を石川昭部会長の下でスタートします。参加をご希望の
方は以下の連絡先まで、ご連絡ください。
1、趣旨:
「現在の世界は、限りなく不透明で、再び世界同時テロの可能性が日増しに増大
し、世界同時不況の影が忍び寄ってきている。このような世界に手をこまねい
ているだけでなく、世界再生のためのソリューションを生み出すような仕組み
を一刻も早く創り出していくことが不可欠である。このため、世界再生や同時
にそれが日本の再生にも繋がる知能オリンピックスを開催し、優れたアイディ
ア、構想、プロジェクトを表彰すると共に、それらを実現する仕組みの創生に
ついて調査・研究しようとするものである。」
2、部会長:石川昭(青山大学大学院教授)
3、当面の活動:
現在、たたき台ができていますので、@内容の検討、A組織委員会の組成、
B知能オリンピックス趣意書の作成、C支援企業の選定、Dスケジュールの決定、
E広報、F英文の作成、G説明会の開催、H他オリンピックス活動の研究、等
4、日程:12月中に研究部会開催(参加研究員に日程を通知予定)
5、連絡先:
学会事務局、森田 隆夫 (kms@gc4.so-net.ne.jp)
、
部会長、Akiro Ishikawa (ishikawa@sipeb.aoyama.ac.jp)
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[特別寄稿]
◆ 日仏KMセミナーに参加して
(日本ナレッジ・マネジメント学会 理事長 森田 松太郎)
平成14年10月23日フランス大使館別館において日仏KMセミナーが開催さ
れました。出席者は次の13名でした。
フランス側 日本側
Pierre Fayard 森田 松太郎
Frigiere 久米 克彦
岩岡 保彦
Prax 山崎 秀夫
Ermine 堀木 稔生
フランス大使館員 井上 健
江崎 真澄
古家 康裕
セミナーは2時30分から6時まで最初にプレゼンテーションがあり、ついで
それについてディスカションする形で行われました。
まず、ERMINE氏(KM clubの社長)がフランスにおけるKMクラブの活動に
ついて紹介しました。クラブは設立後3年で会員は法人のみとの事でした。会員は
一般会社から陸軍、海軍まで広く包含しているとの事でした。現在10のワーキン
グ・グループがありそれぞれのグループには10から15人の人が所属していて、
イノベーション・ベストプラクティスなど重要なナレッジについて研究を行っている
とのことでした。
ついで、FRIGIERE氏がARCELER社(世界一の鉄鋼会社)について
の事例に付いて説明がありました。同社は3社合併の結果できた会社であるが、設
立後合併以前の会社のベストプラクティスの移転についてBlast
Furnace を例にとっ
て説明がありました。また、同社は高齢の技術者の退職に伴い、彼らの技術をいかに
データ化して次世代に伝えるかが大切と考えているとの指摘がありました。
次に山崎氏から日本のナレッジ コミュニテイについて、岩岡氏から三菱化学の
研究開発におけるKMに付いてプレゼンテーションが行われました。
最後のPRAX氏からKMと地域社会の関連についてアメリカのシリコンバレー
を例にとって説明があり、ついでフランスにおける同様のケースの紹介がありました。
地域社会におけるナレッジ・ネットワーク(場)Who
knows whoの大切さが強調され
ました。
KMセミナーは10月24日と25日に学術総合センターで行われたカリフォルニ
ア大学バークレイ校主催 一橋大学大学院 国際企業戦略研究所協力・日本ナレッジ
マネジメント学会後援のグローバル ナレッジ フォーラム2002 「経営と組織
の新世紀を考える ・・ 企業の知的総合力とナレッジ・ブランデイング 」に先立
ち、フランス大使館の企画でおこなわれたものです。
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[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆ フランスKMクラブ交流会報告
(第1研究部会長、国際部会、MAKE部会、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
かねてより話のあったフランスKMクラブと日本ナレッジマネジメント学会
の第1回交流会が開催された。
日時: 2002年10月23日 14時半〜17時半
場所: フランス大使館 小会議室
出席者:
フランスKMクラブより以下の四名が参加した。
Jean-Louis Ermine (Universite de Technologie
Troyes)
フランスKMクラブの会長
Pierre Fayard (Institut de la communication
et des nouvelles technologies)
大学教授、フランス側窓口
Joel Frigiere (Groupe Arcelor)
世界最大の鉄鋼企業、KM推進責任者
Jean-Yves PRAX (Polia consulting)
KMコンサルテイング企業
また、事務局としてフランソワ・ブラウン・ド・コルストン、フランス大使館
科学技術部、科学技術担当官が出席した。
日本側参加者(日本ナレッジ・マネジメント学会+α)
森田理事長、久米理事、岩岡(MAKE部会)、堀木(東海部会)、
古家(フレームワーク部会)、井上(アジア生産性機構)、江崎(ARI研究所)
山崎(国際部)
尚、今回の日本側の窓口は久米理事が担当された。
交流会内容:
森田理事長、Ermine会長の挨拶の後、フランス側2名、日本側2名による
KMプレゼンテーション(各々全体で30分程度)がなされた。
1.フランスKMクラブについて
フランスKMクラブは3年前正式に結成され、企業主体の40社の組織メン
バーより構成されている。(企業、自治体、大学などで個人メンバーは認めら
れていない。)色々なEU諸国とは知識交流しているが、本格的な交流会は日
本ナレッジマネジメント学会が初めてとの事。
日本のアプローチが学会と言う開かれた色彩を強くもっているのに対して、
フランスのアプローチは閉じられたクラブであり、情報開示も会員オンリーと
言う性格が強いように思われた。
KMにより企業のパフォーマンスを上げるのが目的であり、具体性のある
メソッド、ツール、コンセプトを研究している。
フランスKMクラブには参加に約10弱のワーキンググループ(研究会)
があり具体的なテーマを研究し、役に立つ報告書をまとめている。
主なものは以下の通り。
・ KM評価メソッドの研究
・ 組織の創造性、拡張性の研究
・ ナレッジコミュニテイの研究(生から死まで)
・ KM組織の研究
・ 組織のクリテイカル・ナレッジの発見法研究
・ KMプロセスに関するITテクノロジー研究
・ 知識関連の報告書を編纂
ベストプラクテイス、メソッドなどを集め紹介する。
各ワーキンググループ(研究会)は10−20人で構成されている。
2.プレゼンテーションについて
フランス側のプレゼンテーションは以下の二つである。
尚、題名は筆者が講演内容から判断して意訳したものである。
1、世界一の鉄鋼会社ACELORにおけるナレッジマネジメント
(講演者 Joel Frigiere 氏)
2、フランスにおける色々な知識の集積、交流の研究
(講演者 Jean-Yves PRAX氏)
尚、内容が非常に面白く、日本企業にも参考になる点が多いと思われるため、
次回以降のMAKEメルマガ上で概要説明する予定である。
日本側は日本におけるKMアプローチ事例として以下のプレゼンを行った。
1、日本流コミュニテイ・オブ・プラクテイスの背景と事例
(講演者 山崎)
2、大手化学企業におけるナレッジマネジメントの事例
(講演者 岩岡)
色々な質疑が活発になされたが、フランス側の一つの興味は、日本側との
KMの文化的差異を発見し参考にしたいとの意向が強い点である。
確かに米国と異なりEUによる地域統合を進める欧州は、各国文化の多様性
を尊重しながら如何に日本的な集団主義の良さを日本から吸収し実現するかと
いう問題意識を強く持っており、そのため今回のフランスの事例のみならず、
ドイツのシーメンス、英国のBPなどヒューマンな要素に配慮した優れた事例
が多く見受けられる。
尚、今後フランスKMクラブとの交流会は継続され、次回はフランス開催が
予定されている。
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:.
┳ξ アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール
●●●┃ 教授 山崎秀夫
●●/∴\ (^_^)/(^_^)/
●( ∵∴) PUAは11月開講。http://www.patent-u.org/
 ̄ ̄
ぶどうに洋梨
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[MAKEフラッシュ メールマガジン]
内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp
発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田)
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局(川又)
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MAKE フラッシュ
第13号 2002/11/14
☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★
発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局
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KMSJの中核研究会の一つである”MAKE”事務局からのお知らせです。
MAKEとは、Most Admired Knowledge Enterprises
の略称であり、英国
Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業のknowledge活
用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。
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□ 目次
[MAKE研究部会の活動から]
◆いよいよ本日〆切!!MAKE−Japan調査
[学会からのお知らせ]
◆11/20に第1研究部会、第9研究部会主催による合同セミナー開催!!
◆国内のKMカンファレンス調査について協力のお願い
[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆フランスKMクラブ交流会報告−鉄鋼企業ARCELOR社のKM
(第1研究部会長、国際部会、MAKE部会、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
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[MAKE研究部会の活動から]
◆ いよいよ本日〆切!!MAKE−Japan調査
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
本年度MAKE−Japan(日本で最も称賛される知識企業)調査がいよいよ
本日11/14(木)18:00で〆切となります。
昨日までの回答数は以下の通りとなっています。
・インターネット(KM学会員):117件<昨年118件>
・郵送(公開企業経営者) :190件<昨年
94件>
・合 計 :307件<昨年212件>
MAKE−Japan調査は日本KM学会がテレオス社より翻訳権と実施権を
得て主催しており、過去2回の結果につきましては海外からの問い合わせも多く
「日本においてどのような企業がMAKEに選ばれたか」は世界中のKM関係者
の注目を集めるものとなっています。
また最終結果は2月に予定されている年次大会で発表され、合わせて受賞企業
の表彰式も執り行われることとなっております。
皆さまの一層のご支援、ご協力を是非ともよろしくお願い申しあげます。
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>>あなたが決める「日本で最も称賛される知識企業」を世界に向けて発信<<
まだ回答がお済みでない方は
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http://enq.nikkei-r.co.jp/cgi/flow.cgi?d=e/ke&id=z99996&f=ZA0LwFgq5QXBg
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[学会からのお知らせ]
◆ 11/20に第1研究部会、第9研究部会主催による合同セミナー開催!!
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来る11/20(水)に第1,第9部会による合同部会をセミナー形式
で開催いたします。
本セミナーは第1部会と第9部会の人と知識の交流を目的として計画さ
れたものです。
その後第5研究部会(MAKE部会)から賛同および共催希望があり、
それなら今回に限りオープンな拡大部会としてもいいのではないかと言
う事になりました。
従って第1、第9合同分科会メンバーを基本とし、MAKE分科会から
の参加希望者を中心に参加を呼びかけますが、その他のKM学会員の方々
にもオープン参加を呼びかけたいと思います。
尚、参加希望者の連絡先は以下の通りです。
第9関係 柳田さん Kazuyuki.Yanagida@unisys.co.jp
第1関係とその他 杉浦さん tadashi_sugiura@nifty.com
日時:平成14年11月20日(水)18:30〜20:30
事例発表
1. ジョンソン エンド ジョンソンのナレッジマネジメント
2. 日本オラクルのナレッジコミュニテイを基本とした
企業ナレッジポータル
場所:インテリジェントロビールコ D会議室(63人収容可)
東京都新宿区揚場町2−1 軽小坂MNビル
TEL 3266-9311
※会場地図は以下のURLを参照して下さい。
http://www02.so-net.ne.jp/~kmsj/ruko.gif
【事例発表1】
ジョンソンエンドジョンソンのナレッジマネジメント
(同社ナレッジエンジニアリング室 小野崎さん)
ジョンソン・エンド・ジョンソンでは昨年末、企業ナレッジポータル
を立ち上げて、リレートークと言われる知識コミュニテイや学会発表な
どのセールスネタを中心に営業のKMを開始している。
同社の営業部隊は1−2ヶ月に一度しか顔を合わせない、SOHO形態を取っ
ており、ニックネームによる匿名のリレートークが中世の”ギルド”の
ようなお互い同士教えあう、役割を果たし始めている。そのような中で
中間管理職の役割が厳しく問われるなど、組織再編が始まろうとしてい
る。
【事例発表2】
日本オラクルのナレッジコミュニテイを基本とした
企業ナレッジポータル
(同社コンサルタント 砂金さん)
日本オラクルではこれまで赤の部屋、青の部屋など雰囲気のあるオフ
ィスつくりや顧客先に常駐している社員がいつでも”ワイガヤ”ができ
るよう変形机をおくなど主としてオフィスのレイアウトを中心にKMを実
施してきた。
今回企業ナレッジポータルを立ち上げ、プロジェクトの文書共有のよ
うな硬い領域とERPパッケージ担当がお互いにアドバイスを行うナレッジ
コミュニテイの立ち上げ、伝統的に入社二年目の女子社員が編集長を勤
める社内報の電子版を発行するなど柔らかい領域を組み合わせてKMの第
二段階を開始した。携帯パソコンとPHSを命綱とする社員は社内外の何
処からでも参加できる仕組みである。
◆ 国内のKMカンファレンス調査について協力のお願い
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日本ナレッジ・マネジメント学会では現在、日本でどのようなナレッジマネジ
メントのセミナー、会議、カンファレンス、研究会等が開催・実施されているか
を調査しています。
特にKM学会員の皆さまは、そうした機会に参加する、または情報が届くこと
も多いかと思われますため、お知りおきの情報を是非お寄せいただきたいと思い
ます。
なお、本調査は以下の項目で進めておりますが、分かるものだけで結構です。
11月いっぱい受け付ける予定ですので、皆さまのご協力をよろしくお願い申
しあげます。
<調査項目>
1、ナレッジマネジメント研究等の名称
2、日程
3、主催者
4、参加者
5、簡単な内容
6、開催場所
7、その他
<連絡先>
連絡先メールアドレス:tomtaka@be.mbn.or.jp
(日本KM学会・高梨専務理事宛)
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[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆フランスKMクラブ交流会報告−鉄鋼企業ARCELOR社のKM
(第1研究部会長、国際部会、MAKE部会、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
10月22日にフランス大使館で行われたフランスKMクラブとの
交流会でのARCELOR社(世界一の鉄鋼会社)FRIGIERE氏より行
われた同社のKM実施状況の説明は、非常に興味深いものであった。
同社は2001年に多くの企業と合併して世界一の規模を誇る鉄鋼企業へと
成長した。現在11万人の社員を要し、フランス、スペイン、ルクセンブルグ
など多様性を特徴とする。現在新日鉄よりの依頼を受けて、欧州トヨタへ製品
供給を行っているそうである。今後世界の鉄鋼業は現在の自動車産業のように、
M&Aが更に加速しグローバル規模で集約されると認識している。
同社のKMプロジェクトの特徴は、全体が幾つかの部分に分かれており、
KMの方法論としては一律に決まったものをあてはめるのではなく、個々の
プロジェクトニーズごとに相応しい手法を活用している点にある。
1、溶鉱炉(blast furnice)のプロセス管理
課題は如何にして生産性を高めながら高い品質を保つかである。
溶鉱炉の品質管理に関しては徹底した人工知能によるエキスパートシステム
の手法を用いている。(同社ではナレッジエンジニアリングと呼んでいる。)
AIプログラムにより炉を一定の温度に保つなどの手法は我が国企業でも
見られるところであるが、同社の徹底振りは印象に残った。
また、溶鉱炉の専門家を集めてコミュニテイ・オブ・プラクテイスを
作っている。(AI技術とコミュニテイの組み合せは見事。)
2、 欠陥品データ-ベース(defective database)
具体的な失敗体験対策と考えられるのが欠陥品データ-ベース
(defective database)の作成、知識ベースおよび予想
モデル作成である。
欠陥品データ-ベースはmetallurgy(冶金)の領域で活用されている。
データ-ベースに登録されている実際の写真も見せてくれたが、表面の破損
など欠陥品を全て写真に取りそのときの状況を製造条件と共に ロット単
位で記録している。
欠陥品などが出た場合の検討結果はコミュニテイ・オブ・プラクテイスに
持ち込まれ知識共有されている。
社内のイントラネットを駆使して知識共有を行っている。
3、 世代間の製造現場ノウハウの移転
同社では現在製造現場の古い世代が大量に定年退職する時期を迎える一方、
若手に対する現場ノウハウの移転が不十分と言う問題が生じている。ノウハウ
移転現場の写真も見せてくれたが、古い世代と若い世代が共にヘルメットをか
ぶって徒弟制度宜しくフェースツーフェースで交流していた。これは我が国の
メーカーで行われている現場ノウハウの移転法とそっくりである。日本企業に
おける現場ノウハウ移転の問題がフランスにもあり、やり方も殆ど同じと言う
のは非常に興味深かった。
4、 アージェント・リクエスト
これは日本企業でも導入されているQ&Aコミュニテイである。例として
スペインの関連会社からネット上でヘルプの要請が来てそれに対してフランス
から経験に基づくアドバイスを行っていた。
これには掲示板を使うものやチャットを使うもの、テレビ会議を使うもの
電話での対応など色々考えられるが、スピードを要するものはネット上で対応
するとの事である。
現在の欧米企業では如何にグローバル規模でネットで社員同士を交流させて
知恵を出したりアドバイスを行うなどの試みがなされているが、同社も例外で
はない。
5、総論
これまでのように同社がフランスだけで展開する同質企業であればKMはそれ
程必要なかったが、欧州の多くの企業と合併して多様性を持つ企業となった今、
KMは必須の課題であるとの話は印象深かった。
同社のKMへのアプローチは、緊急度合い、対象となる知識の種類によって
フェースツーフェースあり、人工知能あり、ネット上のコミュニテイあり、
データーベースありと言う非常に柔軟なものであった。
同社曰く、”KMのアプローチ法はビジネス・コンテキストの数だけある。”
本当に欧州のKMは日本企業にとり参考になるものが多いと感じた。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
A_A 彡
j σ\彡
し/\ ⌒γ⌒ヽ
へγ _( )>
“ / / /| /((
// 7( ム ~
// ″7/
'″ ″
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール
教授 山崎秀夫
PUAノホームページ http://www.patent-u.org/
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駿馬
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[MAKEフラッシュ メールマガジン]
内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp
発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田)
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局(川又)
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MAKE フラッシュ
第14号 2002/11/30
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KMSJの中核研究会の一つである”MAKE”事務局からのお知らせです。
MAKEとは、Most Admired Knowledge Enterprises
の略称であり、英国
Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業のknowledge活
用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。
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□ 目次
[MAKE研究部会の活動から]
◆2002年度 MAKE−Japan調査の結果について
[学会からのお知らせ]
◆アメリカパテント大学ナレッジMBAスクールに関するKM学会からのお知らせ
[特別寄稿]
◆「ナレッジを見る目<第2回>
−ナレッジとは何か(1)ナレッジの階層」
(日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事、(株)日本総合研究所理事、
アメリカパテント大学ナレッジMBAスクール主任教授 高梨 智弘)
[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆台湾政府代表団との打ち合わせ報告
(第1研究部会長、国際部会、MAKE部会、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
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[MAKE研究部会の活動から]
◆ 2002年度 MAKE−Japan調査の結果について
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
本年度のMAKE−Japan(日本で最も称賛される知識企業)調査が11/14
18:00をもって締め切られました。最終的な回答数は以下の通りです。
<発信数>
・KM学会員 : 665件<昨年 559件>
・公開企業経営者 :3,481件<昨年1,679件>
・その他有識者 : 160件<昨年 なし>
・合 計 :4,306件<昨年2,238件>
<回収数>
・KM学会員 :120件<昨年118件>
・公開企業経営者 :201件<昨年 94件>
・その他有識者 : 5件<昨年 なし>
・合 計 :326件<昨年212件>
なお、結果の詳細につきましては2月に予定されている年次大会で発表され、合
わせて受賞企業の表彰式も執り行われることとなっております。
今回の調査にあたりましてご支援、ご協力いただきました皆さまにこの場を借り
まして心から厚く御礼申し上げます。
[学会からのお知らせ]
◆アメリカパテント大学ナレッジMBAスクールに関する
KM学会からのお知らせ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
日本ナレッジ・マネジメント学会が後援する、アメリカパテント大学のナレッ
ジMBAの資格取得講座が11月16日(土)から始まりました。
このたび、大学のご好意により、10000円の単回受講費を日本KM学会員
の皆さまの受講については半額の5000円にしていただきました。
ソニー、IBM、マイクロソフト、NEC、富士ゼロックス、NTT、日本ユ
ニシス、熊谷組、日本信販、日本ロシュ、早稲田大学、中央大学、多摩大学、玉
川大学、野村総研、日本総研、三菱総研、NEC総研、中央青山監査法人、朝日
監査法人、日経リサーチ等で活躍する多彩な教授陣による、経営品質、ベストプ
ラクティス、グローバル経営、財務、マーケティング、CKO、CIO、取締役
能力等々の豊富な内容で、実践的な2時間コース(ケース付き)です。
ご興味のある方は、下記の大学ホームページをご覧下さい。
アメリカパテント大学HP http://www.patent-u.org/
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[特別寄稿]
◆「ナレッジを見る目<第2回>
−ナレッジとは何か(1)ナレッジの階層」
(日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事、(株)日本総合研究所理事、
アメリカパテント大学ナレッジMBAスクール主任教授 高梨 智弘)
ナレッジの分類
企業のパフォーマンスを向上させるためには従来の成功・失敗体験とは
別なナレッジが必要である。本稿では、ではどんなナレッジなのかについて
考察をする。
抜本的改善・改革をするためのイノベイティブ・ナレッジ(革新的な知)が
必要なことは言うまでもないであろう。このナレッジを分類すると、@階層別、
A意識の有無別、B主体の内外別、C主体別、D出所別、E新旧の別等
いろいろある。これらを理解した上で経営に有効なナレッジは何かを論議しない
と効果がそがれることになる。
通常、ナレッジの定義には、共有の難しい知である暗黙知と言語で説明できる
知である形式知があり、またナレッジの蓄えを意味する静態的な「知識」と行動
パターンと結びついた動態的な「知恵」がある。
前者は個人が有するナレッジを外に表出するかしないかという「主体の内外」
の分類であり、後者は「階層的分類」である。
ここでは、後者の内容について詰めてみたい。
一般にナレッジというと知識と翻訳するが類似なものとして、データや情報が
ある。別な言い方をすれば、この知識はデータ・情報の分析及び個人の経験を通
して獲得される。
ナレッジ・ピラミッド
ナレッジ・マネジメントの研究団体である日本ナレッジ・マネジメント学会
(奈良久彌会長、森田松太郎理事長)が発表しているナレッジ・ピラミッドは、
下からデータ、情報、知識、知恵及びG(ゴール)の5つの要素がデータを
底辺に階層を構成している。
/\
最上位 /G \
/(ゴール)
/ 知恵 \
/ 知識 \
/ 情報 \
最下位 / データ \
- ナレッジ・ピラミッド-
データとは、事実・数値・資料・与件等を意味する。たとえば、顧客番号・
顧客名・住所・購入商品番号・購入商品名等のリストがそうである。
情報とは、事柄についての知らせ・判断行動のベースになるデータ等で意味
のあるものである。つまり、関東地域の顧客番号・昨年よりも多く購入して
いる顧客名・販売代理店テリトリー内の顧客住所録・売れ筋順の購入商品番号
と商品名になると意味が出てくる。
知識とは、事柄について知っていること、客観的妥当性を要求しうる判断の
体系、認識によって得られた成果等であり、価値を創造するために使える情報
である。したがって上記の情報を、今月の販売強化月間に利用するために自分
に合ったシナリオをたてて必要な情報をナレッジ・データベースから検索し、
また販売会議等で理解することで初めて使える知識となる。
知恵とは、物事の理を悟り適切に処理する能力、人格と深く結びついている
哲学的知識を含み、優れた行動と結びついている。
具体的には、知識を駆使し、競合企業の販売活動と差別化すべく、顧客別に
好みを理解しニーズに合った商品を顧客の要求する時間帯に届けたり、顧客の
個人史的イベントに有用な情報を届けるなど、顧客との緊密な関係を気づく行
動等である。
知識・知恵以外の「知心」が鍵
さて、ナレッジ・ピラミッドの最上層にはG(ゴール)が含まれているが、
それは、知識・知恵の定義では決められない何かがあると思われるからである。
たとえば、自然の摂理や高潔な哲学、普遍的に使える価値など人の尊厳にも
係わるもの等が考えられる。
また人の生まれながらの適性、後天的に影響を受けた感情、立場、関係、
意志、思いなどで知識・知恵でカバーできないものと考えると理解しやすい。
知識・知恵と並べて、自然の摂理や人間活動の根元を意味するものとして
「知心」という言葉を当てはめると、企業活動の葛藤の中で表面的・形式的な
仕組みや手順に関わる知(知識・知恵)以外の人のやる気や企業文化の違いを
説明できる。
それは、ベストプラクティスと言われる同じ最先端コンピュータ・システム
を導入した企業が知識・知恵のレベルで実行しても、その成果が、大成功から
大失敗まで有るように、担当者や利害関係者の対応で大きく差が出ることを理
解できれば、「知心」の重要性が分かるだろう。
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[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆台湾政府代表団との打ち合わせ報告
(第1研究部会長、国際部会、MAKE部会、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
11月18日台湾政府KM調査団から要請があり、日本KM学会が打ち合わせ
を持った。
出席者: 台湾政府KM調査団 5名
経済部工業局 知識服務組 蘇副組長 蔡技師
中国生産力中心 技術行政組 林経理
電子商務応用推広中心 陳専案経理 梁副主任
尚、中国生産力中心、電子商務応用推広中心は
共に経済部工業局の下部組織に相当する。
日本KM学会 森田理事長、田中さん(MAKE部会長)
岩岡さん(MAKE部会)、山崎(国際部会)
尚、KM学会は台湾政府のKM実施に1-2年前から協力しており、高梨専務
理事、岩岡さんが複数回台湾を訪問し講演など実施してきている。
台湾政府KM調査団の訪日目的は日本におけるKMの事例調査であり、NTT
データやジャストシステムなどのKM実施企業の訪問である。
打ち合わせは日本KM学会からの情報提供が主体であったが、MAKEの話、
場の理論、最近野中博士が提唱している型の話などで盛り上がりを見せた。まだ
彼らの問題意識ではITのツール選定など情報活用でKMは何とかなると言う意識
が強かったが、日本サイドとして人中心に考えることの重要性を述べた。
<アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎秀夫>
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[MAKEフラッシュ メールマガジン]
内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
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第15号 2002/12/16
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MAKEとは、Most Admired Knowledge Enterprises
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Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業のknowledge活
用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。
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□ 目次
[学会からのお知らせ]
◆第6回学会年次大会開催のお知らせ
◆新年度、第一回第1研究部会開催のお知らせ
[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆まずはWで:流行語大賞から知の創造へ
(NECソリューションズ ITソリューションマーケティング事業本部
統括マネージャー 進 博夫)
◆第1・第9研究部会合同セミナー報告
(第1研究部会長、国際部会、MAKE部会、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
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[学会からのお知らせ]
◆ 第6回学会年次大会開催のお知らせ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
来る平成15年2月18日(火)に、第6回年次大会が東京コンファレンスセン
ターで開催される運びとなりました。
開催要領につきましては、以下のURLをご参照ください。
http://www.kmsj.org/schedule.htm
お問合せ先 日本ナレッジ・マネジメント学会事務局
〒103-0022
東京都中央区日本橋室町3−1−10 田中ビル4階
TEL 03-3270-0020 FAX 03-3270-0056
kms@gc4.so-net.ne.jp
◆ 新年度、第一回第1研究部会開催のお知らせ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
学会からのお知らせです。来る1月22日(水)に第1研究部会が以下
の要領にて開催されます。今回は第1研究部会員以外の皆さまも参加でき
ますので、ふるってご参加ください。
1、第1部会開催日 平成15年1月22日(水) 18:30〜20:00
2、開催場所 インテリジェントロビールコ D会議室
東京都新宿区揚場町2−1軽小坂MNビル
TEL 03-3266-9311
※会場地図は以下のURLを参照して下さい。
http://www.kmsj.org/ruko.gif
3、講演者 住友生命相互会社 営業企画課 竹内さま
4、題名 住友生命の知識コミュニテイ事例
5、概要
住友生命では2001年秋より全社員13,000人の知識コミュニテイ
を立ち上げ、営業サポートを行っている。金融業における本格的な
KM事例を紹介する。
6、参加希望連絡先
副部会長 杉浦さん宛 tadashi_sugiura@nifty.com
※メールには「KM学会1月22日第1研究部会に参加希望」
と必ず明記してください。
7、その他
第1研究部会は新年度からテーマが魅力的な場合にはできるだけ拡
大形式で行いたいと思いますので、興味をお持ちの方は遠慮なくご参
加願います。
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[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆ まずはWで:流行語大賞から知の創造へ
(NECソリューションズ ITソリューションマーケティング事業本部
統括マネージャー 進 博夫)
この場にはふさわしいのかどうか、いささかためらいながらも、いつもの皆
さんの記事とは少し違った切り口から、雑感に近い話を始めたいと思います。
さて、まずはWで、といっても、さすがにお酒の話ではありません。
12月3日に今年の流行語トップ10と、その中から大賞2つが発表されま
した。流行語大賞とは「現代用語の基礎知識」選による、正式には「日本新語
・流行語大賞」というのだそうです。
トップ10の中にはWの入った言葉が2つ、ダブルで選ばれましたね。一つ
は「W杯(中津江村)」、もう一つは「W受賞(言葉としてはダブル受賞)」
です。W杯は大賞に選ばれましたが、私が取り上げるのは、トップ10の「ダ
ブル受賞」の方、つまりノーベル賞の話です。
今年のノーベル賞は小柴昌俊さんと田中耕一さんのお二人が受賞され、この
ところ暗い日本で久しぶりの明るい話題でしたね。流行語大賞選考委員会によ
る選考理由は、難しくてみんなにわかるわけではない学問的業績の素晴らしさ
よりも、TV報道でもにじみ出ているお二人の人柄の故に国民的人気が沸騰し
て・・・、ということのようです。
その意味では、癒し系のナレッジエンジニア、田中耕一さんにより親しみを
感じる人が私の周囲では多いようです。その田中さんにフォーカスして、この
場にふさわしい『共創』と『独創』のダブルのキーワードで話を進めます。
特許をとってそのあと製品化したが大した成果も出なく、会社では埋もれて
いた技術とその開発者が、なぜ、ノーベル賞という形で大きく日の目をみたの
でしょうか。
田中さんは、85年に特許を出願し成立したが、質量分析計に関する特許を
すべて押さえていたら、こんなに普及しなかったのではないか、というような
ことを言っています。これは私にとってとても興味深いポイントでした。
一人、一社がこの技術をガチガチに固めなかったから、同様の研究をしてい
た研究者たちも成果を利用し普及し、発展させ、むしろ海外で花開いてより大
きな成果に結びついたということでしょう。
一方、大企業の論理から見れば、これはとんでもない、という評価になりそ
うです。関連特許も含め網羅的に権利を確保し、きちんと育てていけば、将来
の会社の利益に大きく貢献できたはず、などと・・・。
結果論では色々なことがいえますが、正直、大企業には多くの課題があるよ
うに思えます(もちろん私見で、そうではない会社も多くあるでしょうが)。
このような将来性のある技術を本当に内部評価が出来るのか、うまく育てられ
るのか、あるいはそれ以前に、そのような世界レベルで『独創』性のある技術
を育む場やプロセスの確保、が大きなテーマとなるかもしれません。知的資産
の囲い込みだけのスタンスでは、今後はますます難しくなりそうです。
マイクロソフト的一社覇権主義よりも、Linux的なオープンソース型のほうが
将来の発展性はあると考える人も多いでしょう。もっともマイクロソフトもバ
ルマーCEOが社会との協調路線を打ち出していますね。
今はインターネットの時代。そしてまた、自分だけで出来ることは限られて
います。囲い込みは死語になり、志を共にすることが出来る人たちと連携して、
より大きなことが出来る『共創』の時代に向かっているのでしょう。
さて、一方で田中さんが強調するのはチーム5人の同僚たちの貢献であり、
チームワークの勝利です。これも『共創』であり、メンバーが一人でも欠けて
はこの成果は生じなかったといいます。
しかし、ノーベル賞財団は、たとえ5人の共同研究の成果でも、そしてその
後の欧米の研究者による様々な研究成果の積み重ねがあっても、その中の最も
『独創』的な部分をアイデンティファイしてその成果をあげた個人に賞を贈る、
ということをやっているのです。最初に発見した人・発明した人を高く評価す
るそうです。ナレッジの源泉は創造力であり、あくまで『独創』性が趣旨なの
でしょう。
強い囲い込みをしなかった結果の世界レベルでの『共創』がナレッジとその
成果を大きくし、ノーベル賞は、権威や肩書きなどに全く関係なく、その中の
純粋な『独創』を見つけだして評価した、といえるのではないでしょうか。
ノーベル賞とまではいかなくとも、現在のようなパラダイムの大変化の時、
混迷の時こそ、あらゆる面でナレッジの源泉であるクリエイティビティを尊重
し育てる仕組みが求められていると感じます。
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◆ 第1・第9研究部会合同セミナー報告
(第1研究部会長、国際部会、MAKE部会、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
11月20日、第1・第9部会(MAKE部会協力)による合同セミナーが実施され、
30名が参加した。(オープン形式で実施)
題名 ジョンソンエンドジョンソンのナレッジマネジメント
同社 ナレッジエンジニアリング室長 小野崎耕平さん
題名 日本オラクルのナレッジコミュニテイを基本とした企業ナレッジポータル
同社 ソリューションコンサルティング本部 砂金信一郎さん
共に企業ナレッジポータルと知識コミュニテイを組み合わせた21世紀型の知識
コミュニテイを実施しており、非常にユニークな内容であった。
参加者からは非常な熱気が感じられた。
講演後の論点は、ジョンソンエンドジョンソンの場合、コミュニテイ・コーデイ
ネーターの活動が成功要因となっており、一方日本オラクルは知識を出したエンジ
ニアを認知し評価すると言う企業風土が成功要因となっている。この違いはどこに
あるのかと言った問題意識であった。
ネット上での知識コミュニテイ作りは欧米企業に比較して我が国企業は遅れてい
る点であり、両社の更なるKMの発展が期待される。
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[MAKEフラッシュ メールマガジン]
内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
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KMSJの中核研究会の一つである”MAKE”事務局からのお知らせです。
MAKEとは、Most Admired Knowledge Enterprises
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□ 目次
[学会からのお知らせ]
◆第6回学会年次大会開催のお知らせ
◆新年度、拡大第一回第1研究部会開催のお知らせ
[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その1
(第1研究部会長、国際部会、MAKE部会、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
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[学会からのお知らせ]
◆ 第6回学会年次大会開催のお知らせ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
来る平成15年2月18日(火)に、第6回年次大会が東京コンファレンスセン
ターで開催される運びとなりました。
開催要領につきましては、以下のURLをご参照ください。
http://www.kmsj.org/schedule.htm
大会への申し込み方法は、こちらから発送させて頂きます。参加申込書に
ご記入の上、学会事務局へFAXして頂く形を予定しております。
お問合せ先 日本ナレッジ・マネジメント学会事務局
〒103-0022
東京都中央区日本橋室町3−1−10 田中ビル4階
TEL 03-3270-0020 FAX 03-3270-0056
kms@gc4.so-net.ne.jp
◆ 新年度、拡大第一回第1研究部会開催のお知らせ
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学会からのお知らせです。来る1月22日(水)に第1研究部会が開催さ
れます。主催する第1研究部会の山崎部会長からの案内を以下に掲載いたし
ます。
皆様、明けましておめでとうございます。第一研究部会座長の山崎秀夫です。
今年も宜しくお願い致します。
さて新年度第一回研究会を開催しますのでこぞってお申し込みください。
今回は外部講師ですので、第一部会に限らず全会員の皆様が参加できます。
知識コミュニテイは昨年6月米国政府発行の「cognitive
technologies for
human improvement」のレポートの中でハイブマインド(巣の集合精神)と表現
されており、欧米ではナレッジマネジメントの第二段階のキラーアプリケーショ
ンとして、現在大変な盛り上がりを見せています。
知識コミュニテイは日本企業が得意とする集団主義をネット上で実現する試み
と考えられます。
知識コミュニテイは日本でも昨年末、一ツ橋大野中先生の解説付きの翻訳本が
出版されるなど、次第に盛り上がりを見せています。
今回は大手金融機関住友生命が昨年一年間かけて立ち上げてきた13,000人の
大規模な日本での知識コミュニテイの成功事例の発表です。
1、開催日 平成15年1月22日(水) 18:30〜20:00
2、開催場所 インテリジェントロビールコ D会議室
東京都新宿区揚場町2−1軽小坂MNビル
TEL 03-3266-9311
※会場地図は以下のURLを参照して下さい。
http://www.kmsj.org/ruko.gif
3、講演者 住友生命相互会社 営業企画課 竹内さま
4、題名 住友生命の知識コミュニテイ事例
5、概要
住友生命では2001年秋より全社員13,000人の知識コミュニテイ
をネット上で立ち上げ、営業サポートを行っている。
知識コミュニテイとしての横糸の水平な社員関係、公式組織の参加など
縦糸の関係、更にコミュニテイ・ファシリテーターのあり方などポスト野中の
課題であるコンテキスト・マネジメントの萌芽型が語られる。
取り分け同社はニックネームを使って水平な社員交流を実現しており、
新しいコンテキスト・マネジメントの形態として注目される。
6、参加希望連絡先
副部会長 杉浦さん宛 tadashi_sugiura@nifty.com
※メールには「KM学会1月22日第1研究部会に参加希望」
と必ず明記してください。
注) 私は住友生命の事例をカナダのクラリカ保険の事例(これもH.セイ
ント・オンジーが北米で出版しており爆発的な売れ行きを見せており
ます。)と比較したレポートを正月書いておりました。
アメリカパテント大学 山崎秀夫
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[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆ コラム ポスト野中へのアプローチ その1
(第1研究部会長、国際部会、MAKE部会、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
欧米企業では第一世代のKMであるデータ-ベースつくりのブームが去って、
人中心のKM第二段階が始まっている。第一世代の掛け声は「暗黙知の表出化」
であった。一方第二世代の中心はe−leariningであり知識コミュニテイ
である。
KMの中心が人に回帰する中で「暗黙知の表出化」に代表される野中理論へ
の反省的な見直しが、すこしずつではあるが欧米の学者や実践家の間で広範囲
に始まっている。
英国のデーブ・スノードンはこれを「ポスト野中」の動きと呼んでいる。
彼は野中理論の有効定義域の外に飛び出す理論的検討をイメージしている。
本コラムでは「ポスト野中」をテーマに我が国でも議論を始めたいと思う。
飽くまでも野中博士の偉大な業績には敬意を払うとして、それを超えた新し
い地平を考える事としたい。
さて筆者が今回述べるのはネット上のソーシャル・キャピタル形成に係わる
「単純接触の原理」である。
欧米企業で現在、ネット上での人間関係つくり(ソーシャル・ネットワーク)
が注目されている。国境を越え、多様な文化を抱える個性的な社員の間で知識
交流(問題意識やノウハウの交換)を行い、競争優位を確立するために多くの
企業が全力でネットの上でコミュニテイ・オブ・プラクテイス(知識コミュニ
テイ)構築に取り組んでいる。
恋愛でも同じだが一般にネットの上での人間関係はフェースツーフェースより
も進行が早いと言われている。また極めて広域的な範囲に渡って人間関係が構築
できる。
私はこの具体事象を韓国の大統領選挙に見ることができると考えている。
実際、昨年の韓国大統領選挙においては、20代、30代の多くの若者がネット
上で激論を戦わして、選挙の前日パートナーが突然支持を撤回し、ピンチにたった
ノ・ムヒョン候補に対するうねりのような投票行動を巻き起こした。
ネット上で人々の早い集団的な意思決定と広範な行動が見られたのである。
これを説明するのが「単純接触の原理」である。戦後の我が国で恋愛結婚が
普及したとき、社内結婚や学生時代の延長のカップルが圧倒的に多数だったと
言われている。ある企業では社内結婚率が一時期70%を越えていた。
お互いがお互いを信頼し、打ち解けるのは一般に接触の回数に比例すると言う
説がある。これが「単純接触の原理」である。
別に男女とも手近で済ませたわけではなく、「単純接触の原理」が働いただけ
の話なのである。
ネットではこの「単純接触の原理」が働き、短い間に多数の接触が行われるため
関係つくりがフェースツーフェースよりも早く、また広範囲に進む。
だからネット恋愛はスピードが早いと考えられる。これはビジネスも同じである。
<アメリカパテント大学教授 山崎秀夫>
PS.
この議論に賛否両論の投稿を期待いたします。
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[MAKEフラッシュ メールマガジン]
内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp
発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田)
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局(川又)
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☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★
MAKE フラッシュ
第17号 2003/1/30
☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★
発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局
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KMSJの中核研究会の一つである”MAKE”事務局からのお知らせです。
MAKEとは、Most Admired Knowledge Enterprises
の略称であり、英国
Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業のknowledge活
用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。
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□ 目次
[学会からのお知らせ]
◆2/13東海部会開催のお知らせ
[学会員からの寄稿、活動報告]
◆新年度、拡大第一回第1研究部会報告
(第1研究部会員、(株)リコー おじさん通信担当 松本 優)
◆「知恵市場」体験記 その1
(第1研究部会・副部会長、
マネジメント・クォルテックス 代表 杉浦 忠)
◆東海部会(2002.12.4)活動報告
[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その2
(第1研究部会長、国際部会、MAKE部会、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
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[学会からのお知らせ]
◆ 2/13東海部会開催のお知らせ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
KM学会・東海部会より部会開催の案内がありました。皆さま、ふるって
ご参加下さい。なお、申し込みにあたりましては本メルマガに添付している
「030213KM研究会開催のご案内.doc」にてお申し込み下さい。
−−−−−−−−−−−−−
新春の候、皆様いよいよお元気でお過ごしのことと、お慶び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、心より感謝申し上げます。
さて、次回日本ナレッジマネジメント東海部会の日程等が決定いたしましたので、
ご案内申し上げます。
詳細や参加申込書は別添のファイルをご覧下さい。定員は先着100名様です。
定員を超えた場合は、残念ながら、申し込みをお断りさせていただくことがあります。
皆様お早めにお申し込みくださいませ。
●日時 : 2月13日(木) 14:00〜17:00
●会場 : 名古屋商科大学大学院 伏見キャンパス E31教室
名古屋市中区錦1-20-1
○地図URL・・・
http://map.yahoo.co.jp/pl?la=1&sc=2&nl=35.9.56.936&el=136.53.58.433&CE.x=239&CE.y=258
○公共交通機関では・・
地下鉄『伏見駅』より徒歩3分程度です。
●内容 :
○第1部
「共創のマネジメント−ホンダにおけるナレッジの創造−」講演
本田技研工業株式会社 共創フォーラム事務局長 吉田 惠吾
氏
○第2部
パネルディスカッション(会場参加者と双方向でのディスカッション)
パネラー
トヨタ自動車株式会社 新車進行管理部 八木 浩一
氏
本田技研工業株式会社 共創フォーラム事務局長 吉田 惠吾
氏
名城大学 経営学部 国際経営学科 教授 大西 幹弘
氏
株式会社ミツカングループ本社 三木 健義
氏
●会費 : 2,000円
●定員 : 100名
●ご参加の方は、事前に下記の書籍をご準備下さいますようお願いいたします。
『共創のマネジメント−ホンダ実践の現場から』吉田
惠吾 著 NTT出版 ¥1,600
『「無分別」のすすめ−創出をみちびく知恵』久米
是志 著 岩波アクティブ新書 ¥700
※アマゾンドットコムでご注文いただきますと、送料無料となりますので、ぜひご活用ください。
ホームページアドレスはこちら→ http://www.amazon.co.jp
●申し込み締切 : 2月7日(金)
多数のご参加をお待ちいたしております。
また、ナレッジマネジメントに興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、
どうぞご案内くださいませ。
※お問い合わせは
(株)アタックス(Tel 052-586-8830 Fax 052-586-8832)
経営支援部 可知
(株)UFJ総合研究所(Tel 052-203-5323
Fax 052-232-0477)経営戦略本部 相川
までお願いいたします。
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[学会員からの寄稿、活動報告]
◆新年度、拡大第一回第1研究部会報告
(第1研究部会員、(株)リコー おじさん通信担当 松本 優)
1月22日、インテリジェントロビー・ルコ会議室で第1研究部会の例会が、
部会員以外の会員にも呼びかけた拡大部会として開かれ、54人が参加。
今回のメインは「住友生命におけるナレッジ・コミュニティ」の事例発表で、
今皆さんに関心の高い旬のテーマだったためか発表後の質疑応答・議論も活発
で一時間近くも続き時間を延長するほどの盛り上がりでした。
■はじめに山崎部会長の挨拶から
おきまりの挨拶のほか、最近のトピックスとして、
@野中郁次郎先生が最近やっとナレッジ・コミュニティのことを認めてくれた。
ウェンガー著の「コミュニティ・オブ・プラクティス」の訳本への解説で。
A世界のKMの動向は、やはり人が主役となり、ITを使って個々の人のナレッジ
を高める「eラーニング」と高まったナレッジを寄ってたかって出し合い、高
めあい、有効活用しようという「ナレッジ・コミュニティ」が主流になってき
ていると報告。
今回の事例発表もその関連であると期待を込めて講師を紹介。
■住友生命のQ&A・コミュニティ「教えて!答えて!ドットコム」について
住友生命 営業企画課副長 竹内幹佳氏が「お客様対応力の飛躍的向上」と題し
て発表。
★背景・きっかけ・狙いは?
紙面の関係で詳しくは記しませんが、昨今の生保業界の厳しい環境、競争に勝
ち残るためには改革をやらなければと言う背景は容易に理解できますね。
目的(狙い)は営業の顧客対応力の強化(→結果として契約・売上増)で、
そのために現場の営業スタッフのサポート力強化、業務効率アップなどを狙っ
たもの。
★システムの概要 どんなシステムか?
・Webを使ったQ&Aコミュニティ(教えてと言うと知ってる人が教えくれる)
・対象は直接の営業員(生保レディなど)は除く社長以下全員、メインは営業
スタッフ(生保レディなどに資料をつくってあげたり指導する立場の人達)
・現在対象者約1200人中5000人以上が参加している巨大なコミュニティ
・登録制でニックネームを使って運用
・誰でも質問できるし、誰でも答えられる。それを皆が見られる
・竹内氏が事務局で絶妙のコーディネート
★その結果、こんなにうまくいっている
・現在の登録者数約5000人、1ヶ月の平均投稿数は約350件、投稿者は累計90
0人、毎日の閲覧件数平均は6000件以上。今も会員が増えている。
・今までのツールとは違い現場の生きたノウハウが交換できて、非常にために
なっている。現場の評判も極めていい。
・マニュアルには無いノウハウがどんどん蓄積されている。
・間違った解答が投稿されても寄ってってたかって訂正してくれる。
・他の営業所の様子がわかり刺激になり、好事例を学びあう例が出てきた。
・最近は本来の担当部署も積極的に(責任を持って)質問に答えてくれるよう
になった。
★対投資効果
質疑応答時に話題となった対投資効果について、
投資は立ち上げにざっくり数千万円、毎月の運営(ASP費用)に数百万円。
これに対して定性的な効果は色々あるが、定量的な効果としては直接質問と回
答のやりとりをする人以外の閲覧者が何分、何時間役に立ったかを投票しても
らう機能(投票機能)を用いて、削減時間を測定しており、この部分について
数億円の効果があったそうです。
後で私(筆者)が報告書くため確認のメールをした際に聞いた話ですが、社内
では、それよりもまず、アクセス件数がすべて何らかの照会削減に役立ってい
る、として効果を主張しております。この部分も数億円です。とのこと
●おじさん(報告者)の感想など
私の主催する「おじさん通信」風に平たく言い換えると、この「Q&Aコミュニ
ティ」は「教材を現場の英知を結集し安く早く作らせて運営している一種の
『e‐Learning』ですよ」。何も固定的な教材をWebに載せて勉強させるWBTだ
けがe-Learningではないですよね。これは変動的教材を使ったe-Learning
とでも言えましょうか。(専門家から反論あるかも?)
定量的効果の算出の時にコンテンツ作成及び運営委託の場合の外注費などに置
き換えてアピールするのもいいですね。
★成功の秘訣は?
ここから次号にしましょう。おいしい所はお預けですね(^。^)
e-mail:masaru.matsumoto.@nts.ricoh.co.jp
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◆「知恵市場」体験記 その1
実際の知恵市場のメンターとして活動した体験からのレポート
・・・システムの概要の紹介
(第1研究部会・副部会長、
マネジメント・クォルテックス 代表 杉浦 忠)
コンサルティング・ファーム主催の弁護士、税理士、社会保険労務士など国家
資格を有する人たち、いわゆる「士業」が中心にメンターとして活躍する「ビジパ」
という知恵市場に経営コンサルティングの資格でメンターとして参加して活動し
ている。
知恵市場は、野村総研の山崎秀夫氏が命名したもので、その知識を商品と見立て、
顧客の質問とその回答という取引を有料で流通させる市場をさし、回答期限を72時間
に設定されたWeb活用のQ&A方式のナレッジ・マネジメント・システムである。有価で
あるから顧客は回答の質を問い、1〜5で評価して質の高い回答を促している。
主催のコンサルティング・ファームもメンターの得意分野別に部屋別の構成にして
組織化したり、メンタージャムと称して講演会を企画し、フェイス・ツー・フェイス
の場作りをしてメンター同士やメンティーとの親密度を増したり、シスオペと称する
ナレッジ・ディレクターによるプッシュ方式の回答促進やメンティー(顧客)には見
えない顧問の部屋と称するメンター同士の意見交換の場作りなどによるバーチャル・
リヤルの両面から知識コミュニティの形成を企画実施してメンターからの質の高い回
答の実現を目指している。(以下次号へ、続く...)
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◆東海部会(2002.12.4)活動報告
東海部会(第6研究部会)の最近の動向につき報告します。
去る12月4日(水)13:30〜16:15 アタックスグループ本社8Fセミナー
ルームにおいて東海部会が開催されました。
大西幹弘部会長(名城大学経営学部国際経営学科)からの挨拶の後、地元の
元気印3社からのKM実践例が報告されました。
2部構成で第一部では地元の元気印3社即ちアイシン精機、日本IBM
(名古屋)におけるKM実践例が報告され、その後第二部とし
てパネルディカッションが行われました。
尚,第一部の報告者は以下の通りです。
1) アイシン精機梶@報告者:キープエイブル部 部長 田中鉦男氏
「新規事業におけるKM推進」について
2) 日本IBM梶@ 報告者:中部ソリューション営業部 主任 鈴木基行氏
IBM現会長ガースナー氏の大改革を営業の現場ではどのように受け止めたかに関し
ナレッジマネジメントという切り口での分析。
<東海部会・久米理事よりの報告を編集部にて要約>
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[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆ コラム ポスト野中へのアプローチ その2
(第1研究部会長、国際部会、MAKE部会、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
読者は「条件(環境)適合理論」と言われる経営学のコンセプトを
ご存知だろうか。リーダーシップや組織とは条件(環境)によって変わる
ものであり、一つの絶対的にベストなリーダーシップや組織は存在しない
と言うものである。これはコンテインジェンシー理論とも呼ばれている。
嘗ての工業化社会では組織としてはピラミッド型の組織がそれまでの
組織形態よりも優れたものとされ、リーダーシップも指揮命令系統を
はっきりさせた形が環境や条件に最も適合していた。
しかし環境や条件が変われば、それに対応したリーダーシップや組織や
組織も変わる。これらは飽くまでも相対的なものなのである。
実際、現在では自律・創造型組織や支援型リーダーシップが条件適合したもの
と考えられ始めている。
さて「条件(環境)適合理論」は経営モデルやベストプラクテイス、予測
モデルなどにもあてはまると考えられる。ベストプラクテイスもある種の条件
が整って初めてベストプラクテイスであり、どのような条件下でもあてはまる
絶対的なものではない。
このことは野中博士が唱えた知識創造理論にもあてはまると考えられる。
SECIモデルも「条件(環境)適合理論」をあてはめれば絶対的なものでは
無いのである。
英国のデーブ・スノードンは野中理論が環境条件に合う適応有効領域を
日本メーカーのようなピラミッド型の大企業組織であると考えた。そしてネット
や市場を背景として成立する「複雑系」の世界では別の知識理論が必要と
考えポスト野中の研究を提唱した。
筆者も知識の経済時代はそれに相応しい新しい研究が必要であると考える。
さて野中理論が対象化しえていないネット上の知識交流に話を進めよう。
ネットの上では顔が見えないため「自己開示」が働きやすいと言うことが
言われている。(ユビキタス・ネット上のテレビ会議は除く。)
フェースツーフェースであれば相手の顔色や声のトーンを見て発言する
訳であるが、ネット上ではそれが大部分捨象される。
つまり対面では相手の顔色や声のトーンにより思いが伝わる利点があるが
逆に顔が見えるために同調効果が働きやすく、異なる意見が出にくいと言う
ことが言える。一方ネットでは相手の顔色や声のトーンが捨象される代わりに
同調効果が押えられ自己開示が働き易く、異なる意見が出やすくなる。
対話の相手の心を読むと言う点ではフェースツーフェ−スが優れ、自己開示
と言う点ではネットが優れている。(これは非常に重要な点である。)
肝要な点は「人と人の交流」と言ってもネットと対面では「チャンネルの性格
が異なる」と言う点の強い認識である。(ユビキタス・ネット時代にもこれは
残る。)
ネット上の知識コミュニテイは対面とは望ましい人付き合いの仕方が異なる。
これは多くの日本企業の知識コミュニテイ運用担当者が確認している点である。
「人付き合いの仕方も環境条件適合が必要」なのである。
その結果ネット上では解放された自己開示により時に厳し過ぎる意見が出たり、
時にはフレームがおこる。
(続く・・・)
PS.
前回のコラムには色々なご意見をお寄せいただき有難うございました。
特にS社のAさま、貴重なご意見有難うございます。
今回も皆様の賛否両論をお待ちしております。
(アメリカパテント大学 教授 山崎秀夫)
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[MAKEフラッシュ メールマガジン]
内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp
発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田)
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局(川又)
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MAKE フラッシュ
第18号 2003/02/07
☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★
発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局
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KMSJの中核研究会の一つである”MAKE”事務局からのお知らせです。
MAKEとは、Most Admired Knowledge Enterprises
の略称であり、英国
Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業のknowledge活
用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。
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□ 目次
[学会からのお知らせ]
◆第6回学会年次大会開催のお知らせ
[特別寄稿]
◆「ナレッジを見る目<第3回>
−ナレッジとは何か(2)ナレッジの意識」
(日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事、日本総合研究所理事、
アメリカパテント大学ナレッジMBAスクール主任教授 高梨 智弘)
[学会員からの寄稿、活動報告]
◆新年度、拡大第一回第1研究部会報告(その2)
(第1研究部会員、(株)リコー おじさん通信担当 松本 優)
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[学会からのお知らせ]
◆ 第6回学会年次大会開催のお知らせ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
以前からご案内の通り、平成15年2月18日(火)に、第6回年次大会が
東京コンファレンスセンターで開催される予定です。
開催要領につきましては、以下のURLをご参照ください。
http://www.kmsj.org/20030218.htm
なお、年次大会申込用紙の発送は、既に完了しております。
もし未着の場合は、お手数でも学会事務局までご連絡下さいますよう
お願い申し上げます。
お問合せ先 日本ナレッジ・マネジメント学会事務局
〒103-0022
東京都中央区日本橋室町3−1−10 田中ビル4階
TEL 03-3270-0020 FAX 03-3270-0056
kms@gc4.so-net.ne.jp
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[特別寄稿]
◆ 「ナレッジを見る目<第3回>
−ナレッジとは何か(2)ナレッジの意識」
(日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事、日本総合研究所理事、
アメリカパテント大学ナレッジMBAスクール主任教授 高梨 智弘)
ナレッジの意識
競争力向上に必要なナレッジを理解するには、「データ・情報・知識・
知恵・知心」という階層思考が必要であることを前号で考察した。本稿では、
別な視点でナレッジの検討をしたい。
ナレッジは、一般に自分が知っているものを「知識」、知らないものは
「まだ知識になっていない段階」と見る。しかし、自分にとっては知らない
ものでも、抜本的改善・改革をするためのイノベイティブ・ナレッジ(革新
的な知)を社内の誰かが有しており、その事実を知っていれば、その人にとっ
ては「これから知る知識(潜在的な知)」である。
このように考えると、第2回「ナレッジの層」で解説したナレッジ・ピラ
ミッド図の上の3つの層が意味をなすことになる。言い換えると、下層の
データ・情報を何らかの知の共有の場を通して知識・知恵・知心にする仕組み
が重要となる。
図1、
/\
最上位 /G \
/(知心)
/ 知恵 \”場”は全体を取り囲む。
/ 知識 \
/ 情報 \
最下位 / データ \
- ナレッジ・ピラミッド-
図1は、ナレッジ・ピラミッドを改善し、上層の知識・知恵・知心をまとめ
て「知」とし、「知のピラミッド」と呼ぶことにしたものである。この「知」
は「既知」であり、その前の段階の知(データ・情報の一部)は「未知」である。
既知
たとえば、「未知」である前述の革新的な知を知りたくても、本人が話して
くれなければ「既知」つまり実際の革新につながらない。ナレッジには共有の
難易差があることになる。
ナレッジ・マネジメントはこの共有の難易差を克服するイネイブラーについ
て取り扱っているが、本稿ではまず、知の所有者がどんな意識をもっているの
かの観点から「知」を解説したい。
図2、 知の意識マトリックス
知っている層 (出したくない) 話したい 話している
(既知)
話に出来ない
(出したくない) 話したくない 話さない
無意識層 話せない
知らない層 (知りたい) 学びたい 学んでいる
(未知)
(知りたくない) 学びたくない 学ばない
出す機会 無い 有る
−コピーライト 高梨智弘2001年−
図2(「知の意識マトリックス」)の上部の「知ってる層」にあるように、
「既知」は本人が「出したい知」と「出したくない知」に分けることができる。
そして、それぞれに知を出す機会が「有る」「無し」で、@話してる、
A話したい、B話さない、C話したくないの4つに区分できる。したがって、
A話したい人に対しては、インタビューや会議等その機会を作ることが重要と
なる。C話たくない人にも機会を与え話したくなるようにし向ける。機会が
あってもB話さない人には、なぜ話したくないのかの根本原因を突き止める
ことになる。
さらに既知の中の暗黙知の部分に「話にできない」もの、つまり表出化して
形式知にできない種類の知が存在する(暗黙知・形式知については別稿で解説
する)。
知の意識マトリックス
知は意識の有無によって図2のように@既知、A無意識、B未知の三層に
分けられる。この三層は機会の有無によって大きく2つに区別できる。さらに
個人の意思によって最終的に11の窓に分割する。
知の意識マトリックスの中間に、無意識の層が有るが、これも暗黙知のジャ
ンルである。
未知
ナレッジ・マネジメントで言ういわゆる知の獲得(発見・特定・収集)の対象
が最下層の未知の分野である。未知に対する人の意識は、図2のごとく意思に
よって「知りたい」、「知りたくない」の2つに分けられる。ここでは、知の
獲得が先でその後上層に転換し既知の話になる。
既知と同様に、それぞれに機会が有る無しで、@学びたい、A学んでいる、
B学ばない、C学びたくないの4つに区分できる。したがって、@学びたい人に
対しては、教育研修制度や補助金等その機会を作ることが重要となる。B学ばない
人にも機会を与え学びたくなるようにし向ける、機会があってもC学びたくない
人には、なぜ学びたくないのかの根本原因を突き止めることになる。さらに外国
語やネットワークがない等の理由で「学べない」未知も存在する。
したがって、ナレッジ・マネジメントでは既知に対応するやり方と、無意識や
未知に対する方法は自ずと違ってくる。
企業が変革を望み、競争力を向上させようとするからには「ナレッジの層」
「ナレッジの意識」の理解が前提となる。
次回は、「ナレッジの主体」について。
-----------------------------------------------------------------
[学会員からの寄稿、活動報告]
◆ 新年度、拡大第一回第1研究部会報告(その2)
(第1研究部会員、(株)リコー おじさん通信担当 松本 優)
■住友生命のQ&A・コミュニティ「教えて!答えて!ドットコム」について
発表者:住友生命 営業企画課副長 竹内幹佳氏
前回の報告では住友生命さんでウエブを使った巨大な(5000人以上参加の)
「Q&Aコミュニティ」をみごと立ち上げ、うまく運用しており、成果をあげて
いるという所まで報告しましたがその続きです。
★成功の秘訣は?
1)立ち上げがうまかったこと
・オープン前のプロモーションがうまく、皆に「わくわく感」をもたせるよう
演出した。
・1ヶ月前、2週間前、1週間前の通知。(これは組織を通じ)
・それとは別に毎日1ページずつくらいの紹介メール。ニックネームで質問で
きます。これって凄いことでしよう? ベテランの人もいまさら聞くの恥
ずかしいようなことも聞けますね....など
・スタートの日は社員全員にメール
・一方投稿基準、削除基準等各種のルールを作り上を安心させた。
2)運用がうまい点、工夫した点
・ニックネームの採用→参加しやすい。
・事務局の顔が見えるようにした。親しみのある人で皆さんの味方、の印象を
持たせた。
・事務局は駆け込み寺的な働きも
・書き込みが難しいほうに傾き投稿件数が減ってくると意識的に低レベルある
いは議論の出そうなの書き込み、なんだそんな質問でもいいのかと活性化
・月間メルマガを発信し、書き込みの多かった人(質問者、回答者)のランキ
ングなど発表、関心をあおる。
・テレカなどのインセンティブを与えている(質問多い人、回答多い人)
・昨日の新規書きこみ(質問)を翌朝皆にメールで送り届ける。回答は送らな
い、なんだろうと皆期待して見に来る。
○普通のQ&Aコミュニティは、勝手に見なさいスタイルだが、プッシュ型で全
員に新規の質問を送り届けている所は良い方法です。
以上の1)、2)は竹内さんの力(うまい所・えらい所)ですね。
3)社長や上司の理解と後ろ盾
これは大きい要因の一つ。発表から窺い知れました。
竹内さんはやわらかい言葉ながらうまく「虎の威」を借りていましたね(^。^)
パソコンに向かって仕事することに対する罪悪感廃除の時も社長の声を利用し
ました(??)
どうやって社長の全面的理解を取り付けたかは聞き漏らしましたがそれも直属
の上司や竹内さんの力かもね。(説得力のある資料を作ったとか)
○一般的にも言われていますが、このトップや上司の理解又はトップ自らの強
力な旗振り(リーダーシップ)はやはり重要な成功要因のようですね。
前々回調査訪問したキューピーさんの場合も社長の信頼の厚い取締役の中島さ
んが自らCKO(チーフナレッジオフィサー)で強力に推進。これが大きな成功要
因の一つのようでした。
私の「おじさん通信」の時もトップや上司の全面的な理解と支援がありました。
4)住友生命さんの社員の気質、風土
質問で出ていましたが「住友生命さんの社員の皆さんは引っ込み思案でなく前
向きの人が多い?」竹内さんはそうかもしれないと答えていました。
○これも確かに1つの要因ですね。KM活動ではこのどんどん書きこむ風土づく
りに苦労します。
★今後は
今営業所ではパソコンが7人に1台の所を2人に1台ぐらいにするので、利用者も
さらに増え益々活発になりそう。その時のことが少し心配。事務局を強化せね
ばならないかも。
これからは社外の声(お客様の声)をどう取りこんでいこうか。
また、今まで蓄積したノウハウをうまく分類整理してe-ラーニングにも取り組
みたいとのこと。
★質疑応答の中でちょいとお勉強
竹内さんみたいな立場の人を何と言うかの質問が出て山崎氏が答えてくれた。
「コミュニティ・オブ・プラクティス」の著者ウエンガーは「コミュニティ・
コーディネーター」と言い、ダベンポートは「ナレッジ・ブローカー」、セイ
ント・オンジーは「ナレッジ・ファシリテーター」、山崎さんは「ナレッジ運
営組織」というのだそうです。
●最後におじさん(報告者)の感想など
CS(顧客満足)に対する言葉としてES(社員満足)と言うのがありますが
、この例ではまさに「ES向上」に大いに役立っていますね。
おカネには換算できないが気分良く働いてもらうと言うことは物凄い効果です
よね。前号で言い忘れましたがその角度からも定期的に満足度調査などさって
経営者を始め皆さんにアッピールされたら良いでしょう!
黙っておくとそれで幾ら売上が増えたか?なんて言われますからね。(^。^)
出席者の中には同様のコミュニティを立ち上げ成功している人やただいま苦労
している人など多数いて、質問やアドバイスか飛び交い大変充実した有意義な
部会でした。
以上
部会幹事の方からおじさん通信風でよいから報告書を書いてくれと頼まれ引受
けました。KMのプロの方にはコメントや感想がお邪魔虫でしたね。m(__)m
異論反論禿増しメ−ル歓迎 → masaru.matsumoto.@nts.ricoh.co.jp
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[MAKEフラッシュ メールマガジン]
内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp
発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田)
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局(川又)
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MAKE フラッシュ
第19号 2003/02/14
☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★
発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局
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KMSJの中核研究会の一つである”MAKE”事務局からのお知らせです。
MAKEとは、Most Admired Knowledge Enterprises
の略称であり、英国
Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業のknowledge活
用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。
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□ 目次
[学会からのお知らせ]
◆第6回学会年次大会開催のお知らせ
[特別寄稿]
◆「ナレッジを見る目<第4回>
−ナレッジとは何か(3)ナレッジの主体」
(日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事、日本総合研究所理事、
アメリカパテント大学ナレッジMBAスクール主任教授 高梨 智弘)
[学会員からの寄稿、活動報告]
◆「知恵市場」体験記 その2
(第1研究部会・副部会長、
マネジメント・クォルテックス 代表 杉浦 忠)
[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その3
(第1研究部会長、国際部会、MAKE部会、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
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[学会からのお知らせ]
◆ 第6回学会年次大会開催のお知らせ
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来る平成15年2月18日(火)に、第6回年次大会を
東京コンファレンスセンターで開催いたします。
受付締切日が本日(2月14日)となっておりますので
お申込みをされていない方は、本日中に申込書を、
また、当日ご参加頂けない方は、お手数でも委任状を
送信して頂けますようお願い申し上げます。
開催要領につきましては、以下のURLをご参照ください。
http://www.kmsj.org/20030218.htm
なお、申込用紙の発送は、既に完了しております。
未着の場合は、お手数でも学会事務局までご連絡下さいますよう
お願い申し上げます。
お問合せ先 日本ナレッジ・マネジメント学会事務局
〒103-0022
東京都中央区日本橋室町3−1−10 田中ビル4階
TEL 03-3270-0020 FAX 03-3270-0056
kms@gc4.so-net.ne.jp
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[特別寄稿]
◆ 「ナレッジを見る目<第4回>
−ナレッジとは何か(3)ナレッジの主体」
(日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事、日本総合研究所理事、
アメリカパテント大学ナレッジMBAスクール主任教授 高梨 智弘)
ナレッジには階層(データ・情報・知識・知恵・知心=ナレッジのピラミッド)
があり、また意識の有無によって既知と未知があることは前回と前々回述べた。
さらに個人にとっての既知は意識しているもの(知識・知恵・知心=知のピラミッ
ド)、そして未知は無意識層を除いた知らない層(データ・情報の一部)である
ことを考察した。知をこう考えると、知のピラミッドは個人によって当然ながら
大きさも中身も違うことになる。
そこで、本稿ではナレッジの主体について検討する。
<ナレッジの主体>
知は誰が持っているのだろうか?
個人が持っていると言う解答が一つである。
知は頭脳の大脳新皮質や偏縁系内の記憶としてとらえられるので本来個が有
するものと解すべきであろう。しかし、組織経営の視点からは、個が集まった
集団で決めたことは、集団の意見として一人歩きする。組織や会社全体の意見
も同様である。そのとき、知は個人の意識を超越する。
したがって、場を広げれば、村の知、町の知、市の知、都道府県の知、国の
知、国連の知、等が有って良い。
しかしながら、どの知であっても個がそれぞれの組織の一員であるので、知
は第一義的に個に所属し、前項で述べた「ナレッジの意識」によって分類でき
る。つまり、個人知(Individual-Chi)は知のピラミッドの上層、知(Chi:知
識・知恵・知心)で表される。知が個に所属するのであるから、ある個人にとっ
て未だ知らざる他人の知は、単にデータ・情報の範疇であり知のピラミッドの
下層を意味する。
つまりこの場合、データ・情報には、他の個人の知が含まれる。
/\
最上位 /G \
/(知心)\ ナレッジの主体は知心、
/ 知恵 \ 知恵、知識の三層
/ 知識 \
/ 情報 \
最下位 / データ \
- ナレッジ・ピラミッド-
では、個人知が集まった集団知(Group-Chi)や組織知(Organization-Chi)
はどのように表されるのか。
集団知、組織知のピラミッドに内包されている幾つかの小さな3層の知のピ
ラミッドを思い浮かべて欲しい。これが個人知を表す。
(知心、知恵、知識の三層が個人知の主体)
全体のピラミッドの上層は、集団や組織の一員である個人が集まり個を超越
した知を形成する。(組織知もまた知心、知恵、知識の三層が知の主体であり、
情報、データーはその下にある。)
このようなナレッジの主体、個人・集団・組織は、それぞれの知を、それぞ
れの目的を達成するために活用するのが活動である。個人の活動は、組織内の
業務責任を全うするために個人知を有効に利用し業務の効率・効果を上げるプ
ロセスを意味する。
したがって、個人知は広くとらえるべきであり、たとえば、目的、プロセス、
手続き、ルール、ノウハウ、技術、方法論、評価値、製品、コスト、価格、顧
客、ノウフー、知的資本、成功経験、失敗経験、企業文化、ベストプラクティ
ス等々、知は至る所にあると考えられる。
個人知をチームや部署の集団知にするためには、知の共有のプロセス(知の
経営の別稿で解説する)が重要となる。さらに、集団知を組織全体の組織知に
するためには、特に全国展開をしていたり海外進出している場合には、高度情
報システムやイントラネットなどの活用により知の企業内水平展開が必須とな
る。
ナレッジの主体が3層あるということは、三者間の関係が大きな影響を与え
ることも意味する。
ある知の表明(情報、意見、提案等)に対する反対者の知の表明による討論、
強者や勝利者の表明する知(成功要因、こうすべきという強硬論等)の影響、
弱者や敗者の表明する知の黙殺、悪い人間関係の中での知の表明にかかわる軋
轢、上司の表明する知の圧力等々、知の共有の有効性に主体が大きな役割を持
つことになる。
主体の違いによって、いかに有効性を上げるかというナレッジをマネイジす
る知の経営(ナレッジ・マネジメント)が世界で着目されているのは、このよ
うな意味での「合意の知」に至るプロセスが必須だからである。
ナレッジの主体の中で特に個人については、知の共有に対して何らかの個人
的事情が影響したり、いわゆるレジスタンス(抵抗)が存在する。その理由は
組織のビジョンと個人のビジョンの違いであったり、個々人の経験、思いこみ、
理解度、信頼、必要性、人間関係、評価等々の個を取り巻く状況が全て違いこ
の多様性が知の共有を妨げるなどである。
人を中心とするこれからの企業経営の成功の秘訣は、個の多様性と業務の特
性をいかに整合させるかにかかっている。つまり、個人知、集団知、組織知を
スムーズに直結させ、集積した知を顧客価値創造プロセスの変革に結びつける
ことが現代の経営者の責務である。
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[学会員からの寄稿、活動報告]
◆「知恵市場」体験記 その2
実際の知恵市場のメンターとして活動した体験からのレポート
・・・回答をすることでメンターが得るもの
(第1研究部会・副部会長、
マネジメント・クォルテックス 代表 杉浦 忠)
知恵市場の顧問団に参加しているが、顧問としての発言が偏っていることから
論議が白熱したときのこと。顧問団に参画してのメリットを、顧問団同士で語り
合ったことのログからの抜粋でリヤルに語りましょう。
顧問団の一員たるメリットについて整理してみたいと思います。
第一に、顧客のトレンド(顧客が今、何を考えているか)をいち早くつかめること。
第二に、他のメンターの回答を見て、そのメンターの知識、経験、回答のテクニック、
表現の仕方などを学べること。
第三に(順位にあまり意味はなく、思いついた順ですが)、自分が回答してみて、そ
れに対する質問者、他のメンターの反応からさらに学べること。
顧問団の一員になっても、ロムってらっしゃる方は、第三のメリットに享受できて
いないのだと思います。たくさんの方が顧問団に属しているのに、一部の方しか回答
していないというのは、顧客の不満であるとともに、回答している顧問の方々の不満
でもあると思います。かといって、回答しないメンターを切り捨てて、少ない顧問団
でがんばるのはまた、しんどいという気持ちもあるでしょう。
顧客が自分好みの質問を待っている必要はありません。
自分の土俵に引っ張ってきたければ、自分で勉強会を企画してビジパの場で顧客に呼
びかければいいのではないでしょうか。
××先生のご意見に加えて、メリットをもう一つ加えたいと思います。これはメーター
活動を通じて現在私が最も強く感じているメリットです。
それは、第四のメリットといえるでしょう。顧客に説明や解説をすることは、顧客
と真剣勝負で意見交換することだと解釈していますが、そのような緊張感で文章をま
とめていくと、自分の専門分野でありながら、自分の意見がどんどん成長していくこ
とを感じています。それは自分の意見が回答で整理され、成長していることだと思っ
ています。ひょっとしたら顧客にコーチリングを受けているような気分です。高い費
用を払ってコーチを雇うより、効果抜群と思います。このメリットは他ではなかなか
でないものだと思っています。
結構、メンターとして知恵市場に参画している側も結構学んでいるのです。
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[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その3
(第1研究部会長、国際部会、MAKE部会、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
ナレッジマネジメントの中心が「人」に回帰し、知識コミュニテイ(コミュニテイ
・オブ・プラクテイス)が注目される中で暗黙知のコンセプトがマイケル・ポラニー
に立ち帰って欧米を中心に見直され始めている。
例えば米国のコンサルタントであるベルーナ・エイリーは「ポラニーの暗黙知は
バッハのような天賦の才能の事を意味しており、元来野中の言う「表出化」は
最初から想定していない。野中は暗黙知を個人の能力にあてはめた。」と言う
意味の事を言っている。(The Future of Knowledge:
Increasing Prosperity
through Value Networks 2002参照)
また米国のジョセフ・Mファイアストーンは「ポラニ−の言うimplied
knowledgeが検討の過程で抜け落ちたのが野中理論であり、オリジナルと
異なる。」と言っている。
(Enterprise Information Portals and Knowledge
Management 2002参照)
どちらも昨年出版された書籍であるが、共に野中博士の暗黙知はオリジナルと
異なると言う指摘である。
筆者は寧ろ野中理論はポラニーの暗黙知のコンセプトを個人の顕在能力の
説明へと進化させたものであると考え、この点では野中理論を高く評価している。
筆者が見直しが必要であると考えているのは、ネット上では「人の思いが
伝わらず、相手の心が読めない。」とする野中流暗黙知の根本仮説の部分である。
もっともこの仮説は野中博士によれば「科学的真理」ではなく、「直観的真理」と
言う風に表現されるのであろうが。(笑)
欧州の哲学者が言い出したとされる「アナログ志向」、「デジタル志向」は客観
科学として本当に正しい仮説なのか???筆者は人の交流は対面であれ、
ネット上であれ、等しく「アナログ的なもの」しかないと考えている。
(詳細は次回以降述べる。2月18日の学会発表でも少し述べます。お楽しみに。)
さてネットを中心に展開される知識コミュニテイでは色々な面白い現象が
発生する。心理学では背景の状況や日常生活の中で自然に共有される
物の見方を文脈「コンテキスト」と呼んでいる。ネット上の知識コミュニテイでは
この文脈「コンテキスト」の扱いが非常に複雑になる。原因はペルソナ(仮面)と
呼ばれるニックネーム(ハンドルネーム)の活用にある。
企業におけるフェ−スツーフェースの打ち合わせでは、職位職階に基づく
上下関係や声の大きさ、人の力の強さに対する同調効果が働きやすいと
既に述べた。これは集団浅慮(集団思考)と呼ばれているが、日本企業にも
あてはまる「物の見方の | |