日本ナレッジ・マネジメント学会
Knowledge Management Society of Japan
最終更新日 2007.7.2

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 MAKE フラッシュ
 第21号   2003/02/28
☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★

発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局

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 KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
のお知らせです。MAKEとは、Most Admired Knowledge Enterprises の
略称であり、英国Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業
のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。

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□ 目次

[学会からのお知らせ]
◆年次大会の記事が掲載されました!!
◆理論・企業調査部会開催のお知らせ

[特別寄稿]
◆Rory Chase氏によるMAKE−Japan2002レポート(後編)

[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その4
(理論・企業調査研究部会長、国際部会、MAKE部会、
   アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎 秀夫)

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[学会からのお知らせ]

◆  年次大会の記事が掲載されました!!
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 2/18に開催されました第6回年次大会の模様が2003/2/25付け「経済産業新報」
紙にて報じられました。以下に記事をご紹介します。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

経済産業新報、2003年2月25日付け紙面から

「第6回年次大会開催:日本ナレッジ・マネジメント学会・・・・・・・・・・
日本ナレッジ・マネジメント学会(会長・奈良久彌三菱総合研究所相談役)第6
回年次大会が、18日東京飯田橋・東京コンファレンスセンターで開催された。
当日は、年次大会長岩本繁朝日監査法人理事長が開会宣言を行い、阿片公夫NEC
総研顧問の総合司会により開幕した。大会統一論題は「組織評価の知」。基調講
演は元日本銀行理事、若月三喜雄氏による「コーポレート・ガバナンスの知」。
「IRの知」と題した矢澤洋一(日本インベスターリレーションズ協議会事務局
長)氏の研究報告を森田理事長がコメント、6つの研究報告の後、懇親会に入っ
た。」


◆  理論・企業調査部会開催のお知らせ  
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 理論・企業調査部会(旧第1部会)より部会開催の案内がありましたので
お知らせします。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

皆様こんにちは。理論・企業調査研究部会長の山崎秀夫です。
当分、知識コミュニテイ(コミュニテイ・オブ・プラクテイス)の
シリーズを続けます。今回もオープン参加形式ですので
皆様ふるってご参加ください。

今回は「スモール企業特集」として二つの講演会を準備いたしました。
知識コミュニテイ(コミュニテイ・オブ・プラクテイス)は大手企業のもの
という批判がありますが、今回は我が国の脱系列を牽引する
有名なNCネットワークさま、及び多くの顧客先常駐型プロジェクトを
展開している、ベンチャー企業ECサーブテクノロジ−さまに
知識コミュニテイの講演をお願い致しました。

1、開催日  平成15年3月10日(月) 18:30〜20:30

2、開催場所     
 東京都新宿区市谷船河原町11番地
 飯田橋レインボービル
 1階A会議室
 TEL:03-3260-4791     
 ※会場地図は以下のURLを参照して下さい。
 http://www.kmsj.org/rainbow.gif

3、参加連絡先
 副部会長  杉浦さん宛 tadashi_sugiura@nifty.com
 ※メールには「KM学会3月10日理論・企業調査研究部会に参加希望」
 と必ず明記してください。

4、講演内容
 (1) 題名   NCネットワークと知識コミュニテイ
  講演者 NCネットワーク 「技術の森」運営担当 三木様
 (2) 題名   ECサーブテクノロジ−と知識コミュニテイ
  講演者 ECサーブテクノロジ− 取締役 山崎様

5、講演概要

 (1) NCネットワークと知識コミュニテイ

  社員20人から百人程度の中小企業が、系列の崩壊を意識して
 金型などの受発注を、お互い同士や大手企業からネット上で展開
 し始めて6年。12,000社に及ぶメンバー企業間の知識コミュニテイ
 「技術の森」が静かに盛り上がり始めている。

  この春、中国語のサイトを立ち上げ中国市場、日本市場で
 一体となった運営(無論中国企業もメンバーに、現在45社)を
 始める同社は、英語のサイトの立ち上げも計画している。
 NHKでも話題となった「脱系列へネットを」と言う
 NCネットワークが作ったコミュニテイの現状をお話いただきます。

 (2) ECサーブテクノロジ−と知識コミュニテイ
 
  会社を立ち上げて3年足らずのIT技術者のベンチャー企業が、
 知識コミュニテイを活用して自社の独特の企業風土を作り上げた
 事例です。

 顧客先常駐型社員(ネットワーク運営、セールスサポート、
 IT技術運営)の一体感の醸成、25本の客先常駐型の
 独立プロジェクト間のノウハウ共有の実現など、社員数が
 200名程度の規模の小さい企業でもコミュニテイ・オブ・
 プラクテイスがここまでできるのかと言う感動の物語です。

 まず、同社は社員の交流のために、徹底して知識コミュニテイを利用した。
 知識コミュニテイの中から旅行クラブやフットサル、テニスなどの
 運動クラブが生まれた。半年後ノウハウ共有に大きく舵を切った。

 そして今ではプロジェクト間のノウハウ共有の為のハブに
 知識コミュニテイが発展している。
 「よき人間関係作り」対「ノウハウ共有」を3対7の割合で運営している
 同社ナンバーツーの役員(29歳)から話を伺います。

 同社のネットとフェースツーフェースとのバランス感覚は絶妙である。
  (これは部会長個人の感想でした。(笑) )

  (アメリカパテント大學 ナレッジMBAスクール教授  山崎秀夫)


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[特別寄稿]

◆  Rory Chase氏によるMAKE−Japan2002レポート(後編)

 国際的にMAKE(Most Admired Knowledge Enterprises)調査を主催する
英国Teleos社代表のRory Chase氏が、今回のMAKE−Japan2002の結果
について寄せて下さったレポートをご紹介いたします。前号の続きです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 

Toyota Motor ‐ 2002 Overall MAKE Japan Winner

For the second year in a row Toyota Motor Company is recognized as the overall
MAKE Japan Winner. In the 2002 MAKE Japan study, Toyota ranked first in three of
the eight knowledge performance dimensions: corporate knowledge culture,
maximizing enterprise intellectual capital, and transforming enterprise knowledge into
corporate wealth.

The Toyota Motor Co. Ltd. is the world's third largest manufacturer of automobiles in unit sales
and in net sales. It is by far the largest Japanese automotive manufacturer, producing more than
5.5 million vehicles per year, equivalent to one every six seconds.

Managing and sharing knowledge are part of everyday life at Toyota. Questioning the validity of
both tacit and explicit knowledge is the norm.

Cross-functional design teams use both Web-based as well as conventional techniques to link
and exploit the distributed knowledge found in the company's various communities of practice.
Forming alliances across and outside of company boundaries is another way Toyota is opening
new avenues for creativity.

Toyota is also recognized for its effective management of customer knowledge. The company is
legendary regarding the lengths it will go to in order to understand the needs and wants of
customers. Other companies are noted in this area as well, but what sets Toyota apart is its ability
to then take its customer knowledge and turn it into products for the market-place. This attention
to detail has enabled Toyota to become a leader in using knowledge to generate shareholder
value.


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[MAKE部会メンバーの寄稿]

◆コラム ポスト野中へのアプローチ その4
(理論・企業調査研究部会長、国際部会、MAKE部会、
   アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎 秀夫)


 欧米では日本の「場の理論」に相当するものとして、「自己組織化や収穫逓増
の法則」に代表される「複雑系の理論」が提唱され、「組織は生き物である」と
言う発想が支配的になっている。

 嘗て欧米では社会有機体説や集団有機体説などの「組織は一つの心をもつ」と
言う説が唱えられていた。昨今提唱されている「ハイブマインド」や「ソーシャル
・マインド」、「集合インテリジェンス」などは社会有機体論の再来であると考
えられる。丁度、「実践のコミュニテイ」が昔、ホーソン実験で発見された
「インフォーマル集団」の再来であるように。


 さて「条件適合理論(コンテインジェンシー理論)」に「組織は生き物である」
と言う発想を組み合わせれば、非常に面白いストーリーが想起される。

 「組織は環境変化に適用すべく自然に進化する存在である」と考えられるので
ある。丁度ピラミッド型の組織がITネットワークの登場の中でフラット型に
自然に進化したように・・・。

 嘗ての日本企業はピラミッド型組織の元で、内向きの職縁社会があり、以心伝心
で知識を創造、交換していた。言わば海の中で「えら呼吸」していた訳である。

 しかし中国が台頭し「手の技」による競争優位が働かなくなるとネット上で思い
やメンタルモデルを交換できるように一部の日本企業が進化を始めた。これがネッ
ト上で現れた知識コミュニテイ日本モデルの秘密である。
(筆者自身が直接立ち上げに関与しておいて、こういうのも何ですが・・。(笑))

 言わば陸に上がって「肺で呼吸」を始めた訳である。

 たとえ話としては筆者は寧ろ昨今の日本企業に見られる知識コミュニテイ上での
「思いの伝達」を恐竜の一部が鳥に変身した生物進化に例えて「大空への挑戦」と
呼んでいる。

 ネットと言う空の上でお互いの思いやメンタルモデルが火花を散らすのが新しい
知識共有の形態の一つである。ネットの空でアナログ的な人の交流が日本企業でも
行われ始めた・・・。

 野中理論は工場における嘗ての陸の戦い、即ち「日本陸軍の強さ」の秘密を明確
化したところに価値ある。しかし今や世界中の企業はネット上で国境と時差とカル
チャーの多様性と言語を越えて「人の交流」を重視し、社員や顧客の「思い」の
共有、創造を追及している。これはまさに生き物としての企業の環境条件に適用
する為の進化の形態であり、まさに「大空への挑戦」と呼ぶに相応しい。

 日本企業も野中理論が唱える陸軍や海軍から一歩進化して空軍力を磨き上げる
時代に突入したのである。(野中さんは海軍がお好きなんですよね?確か・・。)

<アメリカパテント大學教授 山崎秀夫>

 賛否両論をお待ちしています。


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[MAKEフラッシュ  メールマガジン]

内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp

発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田)
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局(川又)



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☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★
 MAKE フラッシュ
 第22号   2003/03/14
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発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局

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 KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
のお知らせです。MAKEとは、Most Admired Knowledge Enterprises の
略称であり、英国Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業
のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。

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□ 目次

[学会からのお知らせ]
◆学会研究奨励賞・受賞報告の紹介
◆<<緊急>>フランスにおける
         第六回KMフォーラム・スピーカー募集のお知らせ
◆企業評価研究部会・新規会員募集のお知らせ
◆組織認識論研究部会 第1回 設立記念研究部会のご案内

[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その5
(理論・企業調査研究部会長、国際部会、MAKE部会、
   アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎 秀夫)

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[学会からのお知らせ]

◆  第5回研究奨励賞・受賞報告の紹介  
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 2/18に開催されました第6回年次大会において、第5回研究奨励賞を受賞さ
れました経営智略研究所イマジン代表 日野 三十四さんより受賞報告をいただ
きましたので紹介させていただきます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 皆様、日野です。

 昨年6月にダイヤモンド社から出版しました拙著「トヨタ経営システムの研
究ー永続的成長の原理」が、このたび日本ナレッジマネジメント(KM)学会
から2002年度の「研究奨励賞」を受賞しました。例年、ナレッジマネジメント
についての研究書または実務書を1冊表彰する制度であり、2月18日に東京で開
かれたKM学会の年次総会で表彰状と身に余る金一封をいただきました。

 本書はナレッジマネジメントについて書こうと意図した本でもなく、また小
生はその時KM学会に入会していなかったので、表彰は大変意外でした。しか
し本書は確かにトヨタの「ドキュメンテーション文化とそれに基づくナレッジ
マネジメントシステム」がトヨタの進化能力の源泉であるということを強調し
ていました。東京大学・藤本隆宏教授からも、「これだけ研究範囲の戦線を拡
大しながら、トヨタの進化能力の中核に、「文書化」や「読む文化」といった
組織原理が存在していることを喝破し、その一貫したトーンで全体をまとめて
いるところがすばらしい」と評価していただいていました。

 拙著をまだお読みいただいていない方は、及び一度お読みいただいた方もナ
レッジマネジメントの視点から再度、お読みいただければと思います。拙著を
たくさん売りたいという魂胆ではなく、あくまでもトヨタの経営から永続成長
のヒントを得るために拙著を多くの方にご利用いただきたいという一心です。

 なお、KM学会は2002年度のMAKE-J (Most Admired Knowledge Enterprises
JAPAN)を発表しました。産業界の有力企業のトップの方と学会員の投票によっ
て選出する賞であり、昨年に続きトヨタ自動車が第一位でした。詳細は、2月21
日の日経産業新聞をご覧ください。

 今回の受賞を機会に、KM学会の方々とナレッジマネジメントについて相互
研鑽をはかるために、新しく会員になりました。今後、どうぞよろしくお願い
致します。


◆<<緊急>>フランスにおける
         第六回KMフォーラム・スピーカー募集のお知らせ 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 国際部担当の山崎さんから、スピーカー緊急募集のご案内です。
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 皆さんこんにちは。 国際部担当の山崎秀夫です。

 本日13日、日本KM学会と友好関係にあるフランスKMクラブのポアチエ
大学ピエール・ファヤード教授が来日し、森田理事長、高梨専務理事、山崎と
打ち合わせを持ちました。

その席で第六回 KMフォーラムでの日本企業セッションにスピーカーを複
数名派遣して欲しいと緊急に要請されました。

KMフォーラムはフランス政府などもバックアップしている国際会議です。

そこで広く学会の皆様よりスピーカーを募集致したいと思います。

尚、KMフォーラム概要は以下の通りです。

 名称  :第六回 KMフォーラム
開催場所:パリ
開催期間:本年10月6日(月、夕刻)、7日(火)、8日(水)
     参加者は5日に現地入りし、10日頃帰国する予定が必要。
   
募集要項:

   英語で実践的なKM講演ができる方複数名。

 尚、多数の応募があり審査が必要な場合には、日頃の学会運営や学会研究会
 への積極的参加者を優先する事を検討しています。

募集期間:
   
 3月17日午前中まで (先方が急いでいます。)

 応募される方は急ぎ日本KM学会事務局までご連絡願います。
  Tel:03-3270-0020 Fax:03-3270-0056 E-mail:kms@gc4.so-net.ne.jp


◆  企業評価研究部会・新規会員募集のお知らせ    
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 企業評価研究部会から新規会員募集のご案内です。
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名 称 :企業評価研究部会(旧第5研究部会)
部会長 :田中孝司(株式会社熊谷組CS推進室 部長)
副部会長:岩岡保彦(イワオカR&C 主任研究員)
事務局 :川又裕一(株式会社熊谷組CS推進室)

募集人数:5名程度

ご参加いただきたい方:
 当研究部会は「インプット」ではなく「アウトプット」を強く志向しています。
MAKE−Japan調査やMAKEフォーラムの企画・運営、メールマガジ
ン「MAKEフラッシュ」のコンテンツ作成・発行など実務的な活動がとても
多い研究部会です。部会員の皆様には分担して様々な作業に臨んでいただくこ
とになります。特に今後は海外への情報発信能力を高めていこうと考えていま
す。したがって以下の3つの条件全てを満たせる方を募集いたします。

・自らが実践するナレッジマネジメントに関して情報発信できる方
・定例会(毎月最終月曜18:30〜20:30、飯田橋近辺で開催)に出席できる方
・当部会の実務的活動に協力的かつ前向きに参画していただける方

※原則、他の研究部会に属していない方、今までMAKEに関わったことが無
 い方を優先します。


申込方法:
・このメルマガに添付されている登録申込書に必要事項をご記入の上、以下の
 宛先までFAXもしくはEメールでお送り下さい。
・締切りは3月19日(水)必着です。

 日本ナレッジ・マネジメント学会事務局
 〒103-0022
 東京都中央区日本橋室町3-1-10田中ビル4F
 (株)日本ビジネスソリューション内
 Tel:03-3270-0020 Fax:03-3270-0056 E-mail:kms@gc4.so-net.ne.jp 

  
<今後の部会活動(予定)>
・2003年度MAKE−Japan調査の企画・運営
・今までに3回実施したMAKE−Japan調査結果の分析
・MAKE関連情報、諸外国との交流情報の収集、広報
・メールマガジン「MAKEフラッシュ」の作成・発行(月2回)
・2002年度MAKE−Japanランキング入り企業へのベンチマーキング
・MAKE−Japanフォーラムの企画・開催    など


◆  組織認識論研究部会 第1回 設立記念研究部会のご案内    
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 組織認識論研究部会の設立記念として、組織認識論に広い意味で含まれると
思われる研究者による研究発表を行います。
そこでの主要なテーマは、組織認識論とは何かもしくは範囲を方向付けることです。

・テーマ:組織認識論研究部会の設立記念 組織認識論とは。

・日時:3月29日(土曜日)10:30−17:50
・場所:大阪学院大学 5号館b2−01教室
     吹田市岸部南2−36−1
     アクセス方法(JR岸辺駅、阪急正雀駅、徒歩5分)

・定員:50−70名

・連絡先、事務局(学会事務局)
 喜田昌樹(大阪学院大学 企業情報学部 助教授)
 〒564-8511 吹田市岸部南2−36−1
 06-6381−8434(内線5314)
 e-mail:kida@utc.osaka-gu.ac.jp
 ※プログラム等詳細は( http://www.kmsj.org/schedule.htm )をご覧下さい。


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[MAKE部会メンバーの寄稿]

◆コラム ポスト野中へのアプローチ その5
(理論・企業調査研究部会長、国際部会、MAKE部会、
   アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎 秀夫)

 国内の多くの経営学研究者が野中理論を無批判に受け入れる「茶坊主症候群」
から一歩も抜けられない中で、欧米の研究者は昨今、容赦の無い議論を展開し
ている。

 英国のデービッド・スノードンは、知識のデータ−ベース化を主な方法論と
するKMの第一段階が、期待されたほどの効果を挙げられずに消え去り行く中
で、「暗黙知の表出化を唱える野中理論はブロークンダウン」したと世界中の
多くの一流KMセミナーで声高に主張している。

 また米国のベルーナ・アイリーはマイケル・ポラニ−の著書「パーソナル
ナレッジ」を参照しながら、元来「暗黙知は表出化されるべき性質のものでは
なく、人から人へと直接伝承されるべきものである。」と述べている。

 「暗黙知の表出化と内面化」に代表される暗黙知と形式知の相互変換は
SECIモデルに代表される野中理論の中核であり、このままではいずれ野中
理論そのものが根底から吹き飛びかねない程である。
(ちょっと言いすぎかな。(笑)でも確実に野中理論の見直しの声は海外で高
まっています。)

 こうして日本の外では「ポスト野中」研究が勢いを増している。

 筆者の立場は「ポスト野中」の視点から見てまだまだ柔らかい方である。
(「日和るな」と事務局の川又さんにしかられそうです。σ(^_^;)  )

 筆者の意見では「人は認知的な暗黙知(思いやものの見方考え方など)を
使って無意識の中からイメージを引っ張り出し、絵画や詩などの芸術、理論や
企画書、主観的なメッセージなどを『表出』ではなく『生産』している」と考
えている。

 筆者にはこのような知識生産論モデルの方が容易に理解できる。
(いずれこの詳細は別の機会に述べます。)

 さて筆者に言わせればマイケル・ポラニ−の「パーソナルナレッジ」も新し
い見方であるとはもはや言いがたい。

 昨今の認知科学や心理学などでは「心の理論」が盛んに議論されている。人
は何故相手の心が理解できるのか??

 NHK大河ドラマの「武蔵」でも何度もこれがテーマとして問い返されている。
(武蔵見ましょうね。ナレッジワーカーの「型」は柳生新陰流ではなく武蔵の
ワークスタイルですから。(笑) (^_^)σこれは野中さんに譲れない。)

 最近では認知科学などで社会の高度化、人間関係の複雑化が脳の発達や言語
の発達を促し、それと共に「表象化能力」(人の心を理解する能力)が成長し
たと言われている。(無論これには多様な議論があるが。)

 そうだとすれば、言語能力の発達が表象化能力を発達させたと考えられる。

 相手の表情の変化や声の調子、動作などから相手の思いを類推する表象化能
力は言語能力から発達したのであり、マイケル・ポラニ−の言うように表象化
能力の基本は単純な動物的な能力であると言う見方は既に古い。

 実際心理学や認知科学は非言語的なメッセージの重要性は説くが、「心の理
論」に関して言語的なメッセージと非言語的なメッセージを野中理論のように
明確に分離し区別している訳ではない。

 またフェースツーフェースとネット上の人の交流をベイトソンの言うように
「アナログ的なもの」と「デジタル的なもの」に分離している訳でもない。

 筆者の主張は明確である。ネットであれ対面であれ、非言語的なメッセージ
であれ、言語的なメッセージであれ、人の交流は本質的にアナログ的なもので
あり、本質的に変わりが無い。

 ただしチャネルの性質の相異がモデル適応の環境条件を作り出す。

 手の技による「品質重視」の工業社会から「忘れられない経験」を重視する
知識社会へと環境条件が変化し、世界中の企業組織は「ネットの上での人のコ
ミュニュケーション能力」を組織的に獲得し、新しい進化を始めている。

 非言語的なものであれ、言語的なものであれ、お互いの「メッセージ」と
「思い」が同時に伝達され、受け手の見方が変わり、同時に無意識の中から新
しいイメージが引き出されて行く。こう考える方がずっと自然である。

<アメリカパテント大學教授 山崎秀夫>

 賛否両論をお待ちしています。

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[MAKEフラッシュ  メールマガジン]

内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp

Copyright(C) 2003 日本ナレッジ・マネジメント学会
┃All rights reserved.

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 第23号   2003/03/19
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□ 目次

[学会からのお知らせ]
◆組織認識論研究部会 第1回 設立記念研究部会のご案内

[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その6
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
   理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
   アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎 秀夫)

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[学会からのお知らせ]


◆  組織認識論研究部会 第1回 設立記念研究部会のご案内    
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 組織認識論研究部会から設立記念の研究発表会のご案内です。
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 組織認識論研究部会の設立記念として、組織認識論に広い意味で含まれると
思われる研究者による研究発表を行います。
そこでの主要なテーマは、組織認識論とは何かもしくは範囲を方向付けること
です。

・テーマ:組織認識論研究部会の設立記念 組織認識論とは。

・日時:3月29日(土曜日)10:30−17:50
・場所:大阪学院大学 5号館b2−01教室
     吹田市岸部南2−36−1
     アクセス方法(JR岸辺駅、阪急正雀駅、徒歩5分)

・定員:50−70名

・プログラム:
    10:00−10:30  受付開始
    10:30−10:40 (事務局より)組織認識論研究部会の設立意図と概要、
            今日のプラン
    10:50−11:40  研究発表「組織的知識構造の構造と組み立て」
             (喜田昌樹 大阪学院大学 企業情報学部)
    11:40−13:00  昼食休憩
    13:00−13:30  学会理事からの言葉
    13:40−14:10 「組織認識論の可能性−知識創造理論を超えて」
             (加護野忠男 神戸大学 経営学部)
    14:20−15:10 「文化の共有することの意味」
             (出口将人 名古屋市立大学 経済学部)
    15:20−16:10 「コンピタンスを作る」
             (松本雄一 北九州市立大学 経済学部)
    16:20−17:10 「戦略的意思決定の作法」
             (小高久仁子 京都産業大学 経営学部)
    17:10−17:30  まとめ
           (加護野忠男 神戸大学 経営学部
            喜田昌樹 大阪学院大学 企業情報学部)
    17:30−17:50  今後の予定
             

・連絡先、事務局(学会事務局)
 喜田昌樹(大阪学院大学 企業情報学部 助教授)
 〒564-8511 吹田市岸部南2−36−1
 06-6381−8434(内線5314)
 e-mail:kida@utc.osaka-gu.ac.jp
 ※地図等詳細は( http://www.kmsj.org/schedule.htm )をご覧下さい。


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[MAKE部会メンバーの寄稿]


◆コラム ポスト野中へのアプローチ その6
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
   理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
   アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎 秀夫)

 それではナレッジマネジメントが第一段階「知識データ−ベス作り」から
第二段階「知識コミュニテイ(実践のコミュニテイ)など人中心」へとシフト
する中で何故「ポスト野中」が叫ばれ始めたのであろうか。

 本コラムではその理論的な背景を概観する事としたい。

 欧米では野中理論は「コンテナ・モデル」として考えられている。知識を
「もの」として考え、知識の入れ物である人や知識データ−ベースなどの「コ
ンテナ」から「コンテナ」へとSECIモデルに沿って「もの」としての知識
が引き出され、移っていくと言う訳である。

 例えば人は知識の貯蔵庫であり、そこに暗黙知のメモリーバンクがあり、そ
こから人に在庫されていた暗黙知が引き出され、知識データ−ベースに移ると
言う理解である。

 そしてこのリニア−な「コンテナ」間移動の過程で少しずつ「形」が変化
(暗黙知から形式知、形式知から形式知、形式知から暗黙知などへ)する。暗
黙知から形式知へと知識が形を変えてコンテナの間を転々と移動するプロセス
が知識共有ならびに知識創造の過程という訳である。

 上記のような野中理論の理解がナレッジシェアリングによる知識データー
ベース作り(高度な情報共有の促進)ブームの背景にあった。知識データー
ベースを作ればすばらしいナレッジシェアリングが可能となり「夢の知識創造
企業」ができると期待されたのである。

 それが第一段階の「知識データ−ベス作り」が予期したほどの成果を上げら
れず、失望感が高まった。

 そして第二段階の「知識コミュニテイ(実践のコミュニテイ)など人中心」
の動きが盛んになる中で、野中理論も「夢の知識創造企業」をもたらす万能薬
ではなかったと言う評価になり、冷静な見直しが始ったと言う訳である。

 さて暗黙知と言うコンセプトを最初に唱えたマイケル・ポラニーの著書
「パーソナルナレッジ」と野中理論を比較すれば自明のことであるが、ポラニー
の暗黙知理解は野中理論と全く異なる。

 野中理論では「暗黙知=人と言うコンテナに盛られたコンテンツ」と言う色
彩が濃いのに対して、ポラニーの暗黙知は「生得的な技芸や精神的な能力」を
意味している。

 それらは「詳細記述不能」のため表出化は不可能であり、またその必要もな
いと理解される。そして「生得的な技芸や精神的な能力」は不世出の音楽家の
ような天賦の才としての側面を持っており、人の天職につながるものと理解さ
れる。

 そこでは暗黙知と形式知の相互変換は考えられていない。「暗黙知は人の持
つ生得的な諸能力」だからである。

 これをコペルニクス的に転換し「表出化と内面化などによる知識の相互変換」
が創造性発揮の過程と考えたのが野中理論であった。

 それが95−6年当時、折りからのイントラネットやグループウエアのブー
ムに沸く欧米企業に強くアピールしたのである。

  <アメリカパテント大學 ナレッジMBAスクール 教授 山崎秀夫>

  賛否両論を歓迎いたします。

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[MAKEフラッシュ  メールマガジン]

内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp

Copyright(C) 2003 日本ナレッジ・マネジメント学会
All rights reserved.

発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田)
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局(川又)



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☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★
 MAKE フラッシュ
 第24号   2003/03/26
☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★

発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局

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 KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
のお知らせです。MAKEとは、Most Admired Knowledge Enterprises の
略称であり、英国Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業
のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。

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□ 目次

[学会からのお知らせ]
◆組織認識論研究部会 第1回 設立記念研究部会のご案内

[特別寄稿]
◆「ナレッジを見る目<第5回>
          −ナレッジとは何か(4)知の明暗」
 (日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事、日本総合研究所理事、
   アメリカパテント大学ナレッジMBAスクール主任教授 高梨 智弘)

[学会員からの寄稿、活動報告]
◆KM学会3月10日理論・企業調査研究部会報告(1)
(理論・企業調査研究部会員、(株)リコー おじさん通信担当 松本 優)

[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その7
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
   理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
   アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎 秀夫)

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[学会からのお知らせ]


◆  組織認識論研究部会 第1回 設立記念研究部会のご案内    
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 関西を拠点とする組織認識論研究部会から設立記念の研究発表会の
ご案内です。皆さま、ふるってご参加下さい。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 組織認識論研究部会の設立記念として、組織認識論に広い意味で含まれると
思われる研究者による研究発表を行います。
そこでの主要なテーマは、組織認識論とは何かもしくは範囲を方向付けること
です。

・テーマ:組織認識論研究部会の設立記念 組織認識論とは。

・日時:3月29日(土曜日)10:30−17:50
・場所:大阪学院大学 5号館b2−01教室
     吹田市岸部南2−36−1
     アクセス方法(JR岸辺駅、阪急正雀駅、徒歩5分)

・定員:50−70名

・プログラム:
    10:00−10:30  受付開始
    10:30−10:40 (事務局より)組織認識論研究部会の設立意図と概要、
            今日のプラン
    10:50−11:40  研究発表「組織的知識構造の構造と組み立て」
             (喜田昌樹 大阪学院大学 企業情報学部)
    11:40−13:00  昼食休憩
    13:00−13:30  学会理事からの言葉
    13:40−14:10 「組織認識論の可能性−知識創造理論を超えて」
             (加護野忠男 神戸大学 経営学部)
    14:20−15:10 「文化の共有することの意味」
             (出口将人 名古屋市立大学 経済学部)
    15:20−16:10 「コンピタンスを作る」
             (松本雄一 北九州市立大学 経済学部)
    16:20−17:10 「戦略的意思決定の作法」
             (小高久仁子 京都産業大学 経営学部)
    17:10−17:30  まとめ
           (加護野忠男 神戸大学 経営学部
            喜田昌樹 大阪学院大学 企業情報学部)
    17:30−17:50  今後の予定
             

・連絡先、事務局(学会事務局)
 喜田昌樹(大阪学院大学 企業情報学部 助教授)
 〒564-8511 吹田市岸部南2−36−1
 06-6381−8434(内線5314)
 e-mail:kida@utc.osaka-gu.ac.jp
 ※地図等詳細は( http://www.kmsj.org/schedule.htm )をご覧下さい。


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[特別寄稿]


◆「ナレッジを見る目<第5回>
          −ナレッジとは何か(4)知の明暗」

 (日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事、日本総合研究所理事、
   アメリカパテント大学ナレッジMBAスクール主任教授 高梨 智弘)


○見える知と見えない知

 知識・知恵・知心の3つからなる知の定義は、本メルマガの連載の第2回、
第3回で述べたが、この知には明暗があり、いわば見える知と見えない知があ
る。暗黙知と呼ばれる相手から見えない知とは、@隠れていて他人が気付かな
い知、A本人が隠していて出さない知、またB本人が気づいていない知、等で
ある。この暗黙知は、一般にいう同質を前提とした日本人の「暗黙の了解」等
を除いて、知の主体(個人、グループ、組織等)にとって共有の難しい知であ
る。米国のナレッジ・マネジメントの研究機関であるアメリカ生産性品質セン
ターのカーラ・オデール理事長は、個人が有する知の80%が暗黙知だと言う。
したがって、過半数を占める暗黙知をどう活用するかがナレッジ・マネジメン
トの成否を決めることになるだろう。

 見えない知が暗黙知であるのに対して、見える知は形式知と呼ばれる。

 本メルマガ連載の第3回「ナレッジの意識」で述べたナレッジと知を意識の
視点から11に分類した「知の意識マトリックス」の上部に分類された既知の
5分類(@話してる、A話したい、B話さない、C話したくない、D話にでき
ない)と無意識(E話せない)の合計6分類のうちの1番目の「話してる」は
形式知である。2番目の「話したい」は、現在暗黙知であるが機会さえ与えれ
ば即形式知に転換されるものと考えられる。しかし、暗黙知である他のB〜E
で示してある機会があっても「話さない」や、機会がないが「話したくない」
は暗黙知から形式知にするには、出し手にとっても受け手にとってもかなりの
努力がいる。「話にできない」、「話せない」層は、なおさらである。

 このように考えると、言葉や文書になった形式知以上に暗黙知の広さや深さ
が理解でき、その重要さが分かるだろう。


○暗黙知の影響

 上述した6分類は、知(知識・知恵・知心)をどのように意識しているかに
よって分けているが、外から見えるか見えないかが形式知・暗黙知の分類であ
る。この両者の関係を分かりやすく理解出来るようにメタファーによって図式
化すると、「知の茶筒理論」となる。茶筒のふたの部分の上に知の3つの輪
(知識・知恵・知心)を描いている。

 これは金太郎飴のように茶筒の上から底まで続いていると考えて欲しい。
ただ、上(外)から見える金太郎飴のスライスが「形式知」ということになり
「ふた」の部分と考える。したがって、下の茶筒部分が見えない部分で暗黙知
を意味する。言い換えれば、知(知識・知恵・知心)は形式知であったり暗黙
知であったりする。

 この暗黙知の影響は、茶筒が長くなればなるほど大きくなる。

 たとえば、せっかく他人の知を理解しようとする個人にとって、
@職人の技や匠の技等は形式知化の難しい暗黙知が多い。
A暗黙知は自分の占有物という考え方も根強い。
B「暗黙の了解」のように共有している暗黙知は、実際は形式知化して共有化
し、それぞれの理解を確認しなければ、本当のところは分からない。

 ましてや、グローバル企業は社員の人種も多様化しており、文化の違う外国
人とのコミュニケーションは大変である。国内企業であっても、競争力をつけ
るためには、個人の暗黙知を外に引き出すことが重要成功要因であることは自
明の理であろう。

 2002年8月31日東京国際フォーラムで開催された「ITCカンファレ
ンス2002」での講演で、ナレッジカンパニーを標榜するジャストシステム
の浮川社長は「企業活動とは、ナレッジの集積」だと話してくれた。

 ナレッジは、人の資産(成功/失敗体験・業務体験・熟練度/ノウハウ・知識/
知恵・人脈・個人能力/スキルなど)と企業・組織の資産(事業構築ノウハウ・
事業運営ノウハウ・独自性/独創性・企業理念/ビジョン・企業カルチャー・
総合力/組織力など)に分けられるという。それを皆が活用しなければ意味がな
いので、浮川社長は「知識の見える化・誰でも使える化」が必要という。

 まさに暗黙知の表出化(形式知にすること)と形式知の共有の場を作る話で
ある。

 さて、図示すると分かりやすいが、茶筒のふたをを少し開けた内側のアルミ
の部分、つまり、形式知(ふた)と暗黙知(下の入れ物の部分)の間に描いた
のが、上述した「話せない」無意識層の知である。これは、外から見えないた
め暗黙知に属するが、何かのきっかけで意識すると、表出化し形式知にするこ
とも可能である。

 この無意識で行動している知の中に、匠の技や親方の技術、また企業のトッ
プセールスマンのノウハウなどが含まれることもある。

  <アメリカパテント大学 主任教授 高梨智弘>

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[学会員からの寄稿、活動報告]


◆KM学会3月10日理論・企業調査研究部会報告(1)

(理論・企業調査研究部会員、(株)リコー おじさん通信担当 松本 優)


1.日 時 :3月10日 18:30〜20;30
2.場 所 :飯田橋レインボービル 1階A会議室
3.出席者 :46名
4.講演内容:(1) 題名 NCネットワークと知識コミュニテイ
       講演者 NCネットワーク「技術の森」運営担当 三木康司様
      (2) 題名 ECサーブテクノロジ−と知識コミュニテイ
       講演者 ECサーブテクノロジ− 取締役 山崎高之様

■ NCネットワークと知識コミュニティ
     株式会社エヌシーネットワーク「技術の森」運営担当 三木康司様

当日の発表者三木さん、山崎さんのお話以外に配布資料や自分でインターネット
で調べたり山崎部会長からの情報も併せおじさん通信風にレポートいたします。

◆NCネットワークについて
★はじめに、NCネットワークとは
NCネットワークと言う場合には2つの意味があるので注意してください。
☆会社の名前とネットワークの名前。
@NCネットワークとは株式会社エヌシーネットワークと言う会社の略称。と
A株式会社エヌシーネットワークが主宰しているWebサイトを通じていろいろな
製造業の会社が情報つながりで形成しているネットワークの名前が「NCネット
ワーク」と呼ばれています。

★最初にネットワークありき スタートは9社から
30〜40歳の若手経営者(2〜3代目)を中心とした製造異業種(金属プレス、ばね
、金型、板金)9社が東京都労働経済局の支援を受け、イントラネットを構築。
CAD情報・NC工作機械データの情報交換から始まり、そのうちに相互取引をする
ようになり、従来のFAX、郵便によるCAD/CAM等の図面データの送受信をインター
ネット上で実現した。このネットワークを「NCネットワーク」と呼んだのです。
☆その後続々加入 メンバーが増えた。
NCネットワークグループの構築したイントラネットを中心に、東京都金属プレス
工業会、 日本金型工業会東部支部、日本バネ工業会等に所属の中小メーカーが
ネットワーク上に参入。

★そこで会社を作った
ネットワークの規模が大きくなり片手間では運営が大変だ、そこで会社を作ろう
と言うことで、日本初めての工場向けネットワークサービスをプロバイダー事
業として開始。その時作った会社が「株式会社エヌシーネットワーク」略称NCネ
ットワーク。(筆者は以下NCネット会社と略)

★NCネット会社がやっていること
詳しくは  http://www.nc-net.or.jp/index.html  をごらんください。
この会社の素晴らしさは色々マスコミに取り上げられています。このホームペ
ージにもあります。 http://www.nc-net.or.jp/ncnetwork/kiji.html

◆中小メーカーの受発注出会い系サイト(e−マーケットプレイス)の運営
★NCネット会社は、いまや製造業約12,000社が登録する、日本最大級の製造業
受発注サイト(企業お見合いサイト、出会い系サイト?専門用語ではe−マーケ
ットプレイス)を運営しています。
この中核をなすのが「EMIDAS工場検索エンジン」(以下エミダス)と言うデー
タベース。このお見合いサイトに参加したい製造業企業はこのエミダスに会社
のプロフィール(設備、技術、得意技等、見合いの釣り書き?)を登録する。

★登録している会社のフロフィールは
中小企業がほとんどで、従業員数平均37人、資本金3800万円、年間売上12億円、
登録者役職では社長が多い。最近は中国や海外の会社も登録しているとか。

★上記のWebサイトは大きく4つの部屋に分かれている。(4つのサービス)
☆発注したい(物を作ってほしい)会社は「発注したい」の部屋から
@エミダスで頼めそうな会社はどんな会社があるか検索でき、それらの会社にあ
たって条件に合えば発注します。(検索エンジンの利用)
A検索しないで発注情報を公開の発注掲示板に書きこむと、うちにやらせてくだ
さいと受注したい企業が食いついて(手を上げて)きます。その中からよさそう
な所を選び面接し(直に会って)発注することも出来ます。
Bネット・オークションみたいにネット上で図面を提示して見積りを競わせ頼ん
でしまうこともあるがそのパターンは余りない。(色々調べにゃ危ないものね)

☆受注したい会社は、「受注したい」の部屋から
@発注情報(月300件程度)を常にウォッチングしていて申しこむ他に
A積極的に自分の技術をPRする場(「得意技術PR」と言う掲示板)も設けられて
おりそれを利用、積極的にPRする。
B又、このウエブサイトの事務局に頼んでおけば(EMIDASパートナー制度の利用
:有料、初1万+月3千円)条件に合う発注情報があれば1日3回メールで教えてくれ
る(『発注情報お知らせメール』)パートナー制度には発注者が検索時、ヒット
した複数社の中で上位に表示してくれる特典もある。
ここまではよくある出会い系サイトの機能ですね。

◆出会い系サイトから仮想工場に!
★発注者と受注者に任せておかないで主宰者(NCネット会社)がもっとしゃしゃ
り出るケースもある。「加工事業部」の部屋、これが3つ目の部屋。

☆発注者に「自分で12000社の中から本当にフィットする加工業者を探すのは大
変でしょう、うち(NCネット会社の加工事業部)にまる投げしてください。私共
が責任を持って12000社の中から最適の委託先を決めてお作りしましょう、納期、
品質の保証も私共でします」というもの。ここがポイント、単なる仲介の他のマ
ーケットプレイスと違う所。
☆NCネット会社は全く工場を持たなくてネット上の工場(仮想工場)でモノを作
ってしまうわけです。これが評判よくこの会社の儲け筋になっています。
☆なお、NCネット会社は仮想工場で品質管理のISO9001:2000年版を取得してい
ます。(これもすごいことですね)

★Webサイトには毎日仮想工場の最新データが表示されている(3月20日現在)
 登録数:12,183事業所、従業員:42,7455人、売上高:4兆9,842億円

●おじさんの感想
電子機器製品の製造でEMS(Electronic Manufacturing Service:エレクト
ロニック・マニュファクチャリング・サービス)と言う新しいビジネスモデル
(モノづくり専門引きうけ会社)が台頭していますね。これはそれの機械製品版
ですよ。それも自分で設備を一切持たずに仮想工場を使ってのモノづくり請負。
この仮想工場に中国の工場などが入ってくると鬼に金棒ですね。
「世のため人のためになる仕組みを運営しながら自分もばっちり儲けさせていた
だく」素晴らしいビジネスモデルです。まさにアイデア(知恵)の勝利ですね。
(実際はよい技術や設備を持ち安く速く高品質で作れる少数の企業に集中するは
ずで、12000社の多くはたいしておこぼれ頂戴できないのでしょうがねm(__)m)

★4つ目の部屋は「知りたい」の部屋
この部屋にはお役立ち情報が満載。次回にまわしますが技術相談のコミュニティ
「技術の森」等があります。では又次回に。(つづく)

            
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[MAKE部会メンバーの寄稿]


◆コラム ポスト野中へのアプローチ その7

(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
   理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
   アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎 秀夫)


 野中理論が行なった「暗黙知の表出化と内面化などによる知識の相互変換」、
即ちポラニー理論(暗黙知は表出化でき無いしその必要も無い言う理論。)の
「コペルニクス的な転換」は、ブームに沸く欧米のイントラネットやグループ
ウエアによる「情報共有」(ナレッジシェアリング)を大いに促進しすると共
に工業化社会段階における日本企業の高品質の秘密を「手の技」と解明するな
ど、経営理論としても大きな業績があったと考えられる。

 しかし同時に野中理論は「知識の定義」を非常に判りにくいものとしてし
まった。

 「コペルニクス的な転換」の結果、暗黙知とは一体、人の能力なのか、将来
固体(形式知)に変換される何かどろどろとした水のようなコンテンツなのか、
さっぱり訳が判らなくなったのである。

 また知識とはコンテンツなのかプロセスなのか、それらがお互いに如何に絡
むのかも判り辛い。

 その結果ナレッジマネジメントの実施に当たって「知識とは何か」と言う不
毛な議論を世界中で巻き起こすなど、知識の定義があいまいとなり、具体的な
実施プログラムが非常に作り辛いものとなった。

 また野中理論は言語的なメッセージと非言語的なメッセージを余りに厳密に、
言わば教条主義的に区別している面がある。

 その結果ネット上の知識コミュニテイを明確に対象化できないなど、逆に野
中理論自身の環境変化に対する適合能力を狭めてしまった。

 一方かつての日本企業に代表される日本メーカーの伝統的なもの作りの説明
には惚れ惚れするほど適合したモデルになっている。

 野中理論自体、その内部にK.E.ワイクの唱える「環境への過剰適応」の
要素を色濃く持っていたと考えられるのである。

 スノードンなど欧米の研究者のポスト野中へのアプローチはさまざまあるが、
その方向性は明確である。それは概して野中理論の教条主義的な要素やあいま
いな要素を取り去り、ポラニ−理論の持つシンプルな判りやすさを再び復活さ
せる方向にあると言うのが筆者の見解である。

 筆者は野中理論が行なった暗黙知と形式知の相互作用と言う「コペルニクス
的な転換」を再度切り離し、元に戻す新しい知識理論が今後多く登場するので
はないかと考えている。

 ポラニーの唱えるように暗黙知を「人の生得的な技芸や精神的な諸能力」で
あると考え、更にそれにより情報や芸術作品、アクションや「形式知」などの
色々なメッセージが「新たに生産」されていると考える方が知識社会ではずっ
と判りやすく自然に思えるからである。

  <アメリカパテント大學 ナレッジMBAスクール 教授 山崎秀夫>

  賛否両論を歓迎いたします。


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Copyright(C) 2003 日本ナレッジ・マネジメント学会
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 MAKE フラッシュ
 第25号   2003/04/03
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発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局

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 KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
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のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。

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□ 目次

[学会員からの寄稿、活動報告]
◆KM学会3月10日理論・企業調査研究部会報告(2)
(理論・企業調査研究部会員、(株)リコー おじさん通信担当 松本 優)

◆KM学会3月29日組織認識論研究部会・設立記念研究部会報告
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
   理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
   アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎 秀夫)

[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その8
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
   理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
   アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎 秀夫)

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[学会員からの寄稿、活動報告]


◆KM学会3月10日理論・企業調査研究部会報告(2)

 (理論・企業調査研究部会員、(株)リコー おじさん通信担当 松本 優)


■ NCネットワークと知識コミュニティ -続き-
   株式会社エヌシーネットワーク「技術の森」運営担当 三木康司様

◆技術相談のコミュニティ「技術の森」について
このWebサイトの4番目の部屋は「知りたい」部屋で、会員に対して受発注関連以
外の純粋なサービスとして「技術の森」と言う製造関連の技術に関するQ&Aコ
ミュニティや人脈形成のための「モノづくり掲示板」やその他の情報交換の掲示
板などがあります。これが又すごい。
前回報告したお見合いサイトで、受注面でのおこぼれ頂戴がない企業にとっても
この知識コミュニティは相当役に立っているそうです。

その中で代表的な知識コミュニティとして「技術の森」を紹介された。
まず覗いてみてください。ここです→  http://mori.nc-net.or.jp/

部会の発表時はネット接続が不調でうまく実演できず、良さが十分はわからなか
ったのですが百聞は一見にしかずですね。自分で開いて見て驚きました。

★技術の森の概要は
技術の森は2000年3月仮スタート。6月から正式スタートしたものですが現在19種
類のカテゴリー(CAD、CAM、NC言語、製品設計部品設計、機械加工、金型...
ISO等)があり高度な技術相談が行なわれています。
このサイトは先の12000社の人はもちろんOK、それと関係のない人も誰でも登録
して質問者、回答者になれます。
中の質問と回答もレベルの高い質問に真剣に適切な回答がなされていますね。

★はじめのうちは事務局がボランティアの回答者陣を確保していて質問メールを
送り回答してもらっていたが、今は参加者同士が協力し合ってレベルの高い回答
をだしあっておりその必要もないぐらいになっている。

★ボランティアの人たちやよく回答してくれた人への報酬?インセンティブは?
ポイント制を導入しており、表彰ポイントの高い人を年1会のOFF会「EMIDASだ
よ全員集合!」への招待と表彰(表彰状+景品)程度だそうです。

★筆者がWebサイトを覗き、質問のやり取りを見ての報告ですが
*質問者が専門家か素人か分かるようになっています。
*答えた人も専門家、自信あり。素人、自信なし。なんて表示があり、
*良い答えだと20ポイントとか10ポイントもらえるようになっていて、良回答の
 マークがつけられる。同じ質問の回答に素人の自信なしの人が専門家を押しの
 けて良回答のマークをもらったりしていて面白い。(質問者が評価)
*回答には必ずお礼メールがついている。
*ポイント獲得のランキングも表示されています。

★利用状況は
*登録者は3891ユーザー(3/10現在)
 内訳は現場の加工者、大学の研究者、企業の研究者(ニックネーム使用)
*1ヶ月の閲覧状況は約20万PV(頁・ビュー)
*カテゴリー別投稿件数は多いもので1200‐1300件少ないもので600‐700件
*質問数と回答数は昨年で2000件と5000件、1質問あたり平均回答数2.5件

★素晴らしい所
*交換される技術相談の知識レベルが非常に高い点。(これが無料と言うのは
 信じられないぐらい...山崎部会長談)
*中小企業の色々な団体(9団体)が広く参加している点。
*運用の自律回転(な−ンもしてないのにうまく行っているとか)

★成功のポイント
*意図的に専門性の高いユーザー層に対してのみPR これによりコミュニティ
 の品質維持に貢献
*他のモノづくり系ネットワークとの積極的なリンク(9団体とリンク)
*このコミュニティはASP業者のOKWEBにアウトソーシング、サポートしてもら
 っている。これもうまく行った要因(メンテフリー,バージョンアップ不要)
*日刊工業新聞とのタイアップ。技術の森の質問/回答から選んで毎号掲載
*事務局は書きこみ内容チェックを行ないカテゴリー違いや、売りこみ的な物
 は削除したりして品質の維持
*コミュニティ構築には時間をかけた 技術の森は3年
*その他特にプロモーション活動はしてない(これもポイントかな??(^。^))

●おじさんの感想
うらやましいコミュニティですね。ナンもせんでもうまく行くとは。
発想が良いのとOKWEBさんの仕組みも良いのですかね。
三木さんがこのサイトは「客寄せパンダ」みたいなものだ言っていたが、今や
「客寄せパンダが一人歩きしだした感じ」。もう単独公演で銭が取れますよ。

◆補足情報:モノづくり掲示板と言うコミュニティについても少し
技術の森とは別に「モノづくり掲示板」というコミュニティもあります。
これは製造業に関わる人たちのオープンコミュニティです。ここは技術の話じ
ゃなく経営の悩み事から趣味の話題など、同業者の交流の場で、人脈形成の役
割も果たしているようです。ここで仲良くなって仕事を頼み合う効果も...。
こちらの活用状況は月間300−400件の交流があるとのこと。

以上でNCネットワークさんの報告は終り。
次回はECサーブテクノロジ−さんの知識コミュニテイについて報告します。
こちらはCKO山崎高之さんのもの凄い奮闘振りが大いに参考になりますよ。
次号をお楽しみに(つづく)


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◆KM学会3月29日組織認識論研究部会・設立記念研究部会報告

(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
   理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
   アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎 秀夫)

 理事の山崎秀夫です。(色んな顔を持ってますね。(笑) )
3月29日(土)関西で設立された第一回「組織認識論研究会」のブリーフィングを
したいと思います。

 何しろ学会初のアカデミックな研究会と言う事で、地元関西はいうに及ばず
東京、名古屋から果ては九州まで、全国から約20数人が大阪学院大学に集ま
りました。

 本研究会は日本で有数の経営学者である神戸大学経営学部の加護野忠男先生
が部会長を務めていらっしゃいます。

 従って本研究会の母体は加護野教授を中心とした学者仲間の私的な研究会を
日本KM学会の「組織認識論研究会」へと発展させることにより、外に開かれた
拡大研究会とし、「知識創造理論」を超える新しい経営理論を発信しようと言
う趣旨です。

 東京からは森田理事長、高梨専務理事、また名古屋から久米理事がお祝いに
駆けつけられていました。(森田先生、高梨先生は参加者にご挨拶された。)

 まず大阪学院大学の喜田先生から始まった発表内容は以下の通りです。
(概略のみ)


研究発表:「組織的知識構造の構造と組み立て」大阪学院大 喜田先生

 認知心理学を基礎としたご発表です。印象に残ったのは「わし、暗黙知嫌い
やねん。」とおっしゃるざっくばらんなところですが、メンタルモデルに相当
するスキーマのコンセプトや認知マップの考え方を深めようとされています。
今回の研究会の実質幹事をされている方なので、今後の研究のご発展が楽しみ
です。


研究発表:「組織認識論の可能性ー知識創造理論を越えて」神戸大 加護野先生

 加護野先生の話をうかがう機会は中々無いので筆者は楽しみにしていました。
詳細は省きますが、組織認識論に関しては以下の本が出ています。筆者も拝読
しました。野中理論とは又違った視点からのアプローチです。これを発展させ
ていくとなるとポスト野中研究としては非常に面白そうです。是非皆様もご購
入ください。

『組織認識論―企業における創造と革新の研究
    加護野 忠男 (著) 単行本 (1988/06) 千倉書房 』


研究発表:「文化の共有する事の意味」名古屋市立大学 出口先生

 組織風土のお話ですが、神戸大の金井教授が注目されていた研究内容なので
筆者は非常に楽しみにしていました。
 普段意識されない企業風土は企業合併の時に表に出てくる。また行動から理
念、理念から行動など組織風土の出来方には通説と異なり色々なバラエテイが
あると言う内容でした。


研究発表:「コンピタンスを作る」北九州市立大学 松本先生

 人の保有するコンピタンスにはスキルとインテリジェンスがあり階層構造を
なしていると言うものですが、ファション産業など色々な事例を交えての話で
した。
 松本先生も「私も暗黙知は今ひとつ嫌いで・・」と言うお話ですが、話の内
容は、暗黙知の技巧的側面に相当するスキルと認知的側面に相当するインテリ
ジェンスと殆どかぶっていました。内容的には深いので非常に面白いものでし
た。
 下手に野中理論を意識しない方が結果として、優れた研究ができるのかなと
思いました。

 松本先生曰く「エー!私の研究が野中さんとかぶってるんですかあ??」と
まあこんな雰囲気でした。


研究発表:「戦略的意思決定の作法」京都産業大学 小高先生

 唯一の女性研究者の発表ですが、テーマと問題意識が面白いと思いました。
外資系企業でミドルは徹底したデータ重視の客観的な戦略案を立案し、逆に
トップは第六感を重視し、それに頼っている。これは何故なのか。

 二つの全く異なるアプローチが企業組織内に並存するさまは筆者の知識コ
ミュニテイ研究ともかぶるので次回が楽しみです。


全体の感想:

 「知識創造理論を超える研究をしよう」と言う組織認識論研究会の趣旨は
筆者の「ポスト野中」研究とも一致しているのでとても楽しみです。

 時々オープンな研究発表会を行うそうです。

 どうか全国の皆様も組織認識論研究会に積極参加され、奈良の宝蔵寺のよう
な良い意味での「道場破り」として歓迎してもらおうではありませんか。(笑)


  <アメリカパテント大学 教授 山崎秀夫>
           
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[MAKE部会メンバーの寄稿]


◆コラム ポスト野中へのアプローチ その8

(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
   理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
   アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎 秀夫)

 知識ワーカーと言うのは米国のピーター・ドラッガーが1960年ごろ言い
出したコンセプトである。

 それが90年代に米国を先頭に知識社会が始る中で、新しい社員像として注
目を集めるようになった。

 野中理論は一昨年(2001年)頃から「型の経営」を唱え同時に知識ワー
カーにも言及している。そして企業全体の集合的なアイデンテイテイの問いか
けの重要性を唄っている。

 野中理論の特徴の一つは西田哲学の代表的なコンセプトである「場の理論」
を主要な哲学的根拠としており、自らを「構造主義者」と名乗っている点にあ
る。「構造主義」とは社会の中には暗黙の支配的なルールがあるとし、個人よ
りも社会全体の構造の影響を重視する哲学である。

 野中理論は「構造主義」の中身として西田哲学から「主客一体」、「自他統
一」、「心身一如」を拝借していた。これは社会全体が心を持つ一つの生命体
であるとする、一種の「社会有機体説」であると考えられる。

 さて、現在我が国の社会的な課題として「個の自律と可視化の徹底」があげ
られる。21世紀の知識社会時代を迎え、我が国でもやっと「個」が「社会」
の基本単位として考えられ始めたのである。この傾向を筆者は日本社会の民主
主義的な進化であると考えている。

 そこにおける「型」とは「組織の型」と同時に「個人の生きる型」を意味す
ると考えられる。先行する欧米では知識コミュニテイが台頭する中で、「集団
的なアイデンテイテイ」と「個人のアイデンテイテイ」の折り合いを如何につ
けていくかが大きな課題となり始めている。筆者は「この事情は日本でも原則
変らない」と考えている。

 一方当然の事ながら野中理論は企業組織の「集団的なアイデンテイテイ」の
方を重視している。

 面白い事に2002年6月の米国政府レポートにある「ハイブマインド(巣
の集合精神)」も一種の「構造主義」と考えられ「集団的なアイデンテイテイ」
重視である。しかし同時に彼らは「個人のアイデンテイテイ」を忘れている訳
ではない。

 NHKの宮本武蔵に見る柳生新影流や吉岡一門は組織的な「型」を重視し、
「集団的なアイデンテイテイ」を基本としている。一方、宮本武蔵のテーマは
「個人のアイデンテイテイ」の確立から「型」の確立を志向している。21世
紀の知識ワーカーの基本は柳生新影流ではなく宮本武蔵である。市場型人事異
動が華やかになれば、ハリウッド映画のようにプロジェクトが始る事に監督も
俳優もカメラマンもオーデイションで募集される。そうなれば社員は半年、一
年単位で「自分は何者なのか」と自問しなければならない。

 そもそも20世紀の末頃から会社は社員に「自らのキャリア開発は自ら考え
ろ。」と言い出したではないか。これは「武蔵の道を歩め。」と言っているの
と同じ事である。

 心理学によれば個人は「孤独を求める」と同時に「人の温もりも求める」
アンビバレントな存在とされている。伝統的な企業では社員旅行や四半期末の
打ち上げに対する参加者が次第に減り始めている。

 逆にSOHO型のワークスタイルが徹底している一部企業では「ネット居酒
屋」のような知識コミュニテイ作りが大人気である。

 電子メールや掲示板により知識コミュニテイに参加する時、社員は孤独であ
る。孤独であるが故に他者に向けられたメッセージは、作成時自己としっかり
向き合っている。電子メールの画面が自己の姿を映す「鏡」の役割(鏡映的自
己)を果たす訳である。こうして個の自律が促進され、我が国の古き良き企業
社会にも、ゆっくりと消え去り始めたハイコンテキスト社会の基礎の上に欧米
並のローコンテキストな付き合いが「二重写し」で始まろうとしている。

 社会変革の過渡期におけるハイコンテキストな付き合いとローコンテキスト
な付き合いの奇妙な同居とは西田哲学の言う「絶対矛盾の自己同一」の今日的
な現れであろう。

もっと砕けたバージョンは以下に乗っています。
http://www.melma.com/mag/11/m00073111/a00000015.html


  <アメリカパテント大學 ナレッジMBAスクール 教授 山崎秀夫>

  賛否両論を歓迎いたします。


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[MAKEフラッシュ  メールマガジン]

内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp

Copyright(C) 2003 日本ナレッジ・マネジメント学会
All rights reserved.

発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田)
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局(川又)



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☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★
 MAKE フラッシュ
 第26号   2003/04/11
☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★

発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局

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 KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
のお知らせです。MAKEとは、Most Admired Knowledge Enterprises の
略称であり、英国Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業
のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。

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□ 目次
[学会からのお知らせ]
◆2003 North American MAKE finalists が発表されました
◆メルマガの「MAKEフラッシュ」の一般登録を開始!!

[学会員からのお知らせ]
◆情報化・生産性評価基準プロジェクトのご案内

[学会員からの寄稿、活動報告]
◆KM学会3月10日理論・企業調査研究部会報告(3)
(理論・企業調査研究部会員、(株)リコー おじさん通信担当 松本 優)

[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その9
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
   理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
   アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎 秀夫)

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[学会からのお知らせ]

◆2003 North American MAKE finalists が発表されました

 世界的にMAKE(Most Admired Knowledge Enterprises) 調査を実施して
いるTeleos社は3/26に2003 North American MAKE finalistsを発表しました。
49の企業、組織が候補として挙げられています。

 はたして2003 North American MAKE Winnersはどの企業、組織になるのか、
結果は5/12に発表される予定です。


 <2003 North American MAKE Finalists>

Accenture,Amazon.com,American Express,APQC,Applied Materials,
Bain & Company,Banamex,Bank of Montreal,Best Buy,Boeing,
Buckman Laboratories,Bristol Myers Squibb,Cemex,Chaparral Steel,
ChevronTexaco,Cisco Systems,Coca-Cola,Dell Computer,Dow Chemical,
eBay,Entopia,Ernst & Young,Ford Motor,General Electric,
General Motors,Halliburton,Hewlett-Packard,Hill & Knowlton,
Honeywell International,Intel,IBM,Johnson & Johnson,KPMG,
McKinsey & Company,Microsoft,Motorola,Nabisco,Northrop Grumman,
Oracle,PricewaterhouseCoopers,Proctor & Gamble,Raytheon,
Siebel Systems,Sun Life Financial,Sun Microsystems,3M,
United States Army,United States Navy,Xerox


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◆メルマガの「MAKEフラッシュ」の一般登録を開始!!

 今号で26号となるメルマガ「MAKEフラッシュ」は日本KM学会員だけに
配信されておりましたが、一般の方からの問い合わせやご要望が多いことから
ナレッジマネジメントに関心を持っている皆さまに向けて、広く発信していく
ことになりました。

 読者登録は以下のアドレスから可能です。読者の皆さまの周りにナレッジマ
ネジメントに関心を持っている方がいらっしゃったら是非オススメください。


※読者登録はこちらから
 →http://www.melma.com/mag/61/m00086661/index_bn.html

※melma!ニュースでも紹介されました
 →http://www.melma.com/mag/01/m00000001/a00000607.html


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[学会員からのお知らせ]

◆情報化・生産性評価基準プロジェクトのご案内

 財団法人 社会経済生産性本部 総合企画部 沼田 一博さんから標記につい
ての案内がありましたのでご紹介いたします。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

学会会員各位

中々学会活動に参加が出来ず失礼しております。
約一年掛けて下記サイトにありますように
「情報化生産性評価基準のセルフ・アセスメント・ガイドライン」
の開発をすることが出来、先々週公表しました。
関連サイト「http://www.infovalue.jp」は3月31日にオープンしました。
是非一度、学会の皆様にもご覧頂ければ幸いに存じます。

追:学会専務理事の高梨先生にも開発にご協力頂きました。


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[学会員からの寄稿、活動報告]

◆KM学会3月10日理論・企業調査研究部会報告(3)

 (理論・企業調査研究部会員、(株)リコー おじさん通信担当 松本 優)


■ECサーブテクノロジ−と知識コミュニテイ
          講演者 ECサーブテクノロジ− 取締役 山崎高之様

2つ目の事例発表、ECサーブテクノロジ−さんの知識コミュニティの事例です。
同社の若きNo.2で取締役、KM導入の旗振り役/CKOの山崎孝之さんが熱く語って
くれました。

◆ECサーブテクノロジ−はこんな会社
★ECサーブテクノロジ−は、ITビジネスにおける、テクニカルサポート、ヘル
プデスク、ネットワーク運用管理、テクニカルセールスなどに関するトータル
サービスを手がける会社(ITビジネスにおける「アウトソーシングプロバイダ
ー」と言っている)で2000年10月に設立され、資本金2億円、社員数248人
(2003.3.20現在)の若いベンチャー企業です。

★ビジネスの形態  派遣じゃないよ、チームビルディングサービスだ!
☆社員は大部分20代後半から30代前半の中途採用者である。平均年齢29歳。
40代のおじいさん(?)が例外的に2人とか
☆全てのプロジェクトが顧客先企業における請負常駐型で展開している。
自分たちでコンサルティングし、構築し、それを責任を持って運用する。これ
がチームビルディングサービスだいってと派遣との違いを強調。
現在20のプロジェクト(ほぼ首都圏、関東地区に集中)

★経営上の課題(ナレッジマネジメント導入のきっかけ)
会社が創業から1年で、社員も40人から120人へ、プロジェクトも8から20へと
会社規模が急拡大したことで、中途採用がほとんどだし仕事のやり方が客先常
駐型のため
@ お互いに顔も知らない社員が多く、会社としての一体感が弱い。
A 各プロジェクトが作り出したノウハウが現場に留まり、他の社員との共有化、
会社としてのナレッジの蓄積ができない

★課題解決のためKMの導入を考えた
目的は当然@社員の一体感の醸成とA客先と本社に分散しているナレッジの集
約と共有化。→知識資本化
そのためのツールとして日本オラクルの「ナレッジチャンネル」を導入。
イントラネットによるナレッジマネジメント・サイト「知恵蛍」を2002年5月
に誕生させた。

◆KMサイト「知恵蛍」の概要
「知恵蛍」とは“知恵のポータル”をもじって名前をつけたとか。

★機能としては
*質問者が質問すると、誰かが回答者となって答えてくれる(複数)
そのやり取りを皆が見れる。
*質問ではなくて情報や、ナレッジを投稿できる、それを皆見られて活用する。
*感謝・共感・異論・反論の投稿もできる。
*質問者閲覧者から評価のポイントを投票できる機能もあり。

★運用の特徴
*入社と同時にアカウントを発行(全社員がユーザー)
*ニックネームではなく実名で運用
*投稿者の名前をクリックすると写真や所属趣味などの社員情報が参照できる
*インセンティブポイントのランキングがリアルタイムに表示

◆「知恵蛍」推進の工夫 2つのフェーズに分けて推進
★前半(2002.5〜9月)は社員一体感醸成フェーズ
会社との一体感のもてない間は社員による知識共有実現は難しいと考え、当初
飛び交う情報の質は問わずとにかくコミュニティに参加するように誘導。
☆ナレッジデスクの設置(専任1名+山崎さん0.1+インフラ担当0.3名+オラクル
から1名)
専任の河田洋子さんから毎朝楽しいメールマガジンを発信、サイトの盛り上が
り振りを全員に発信、紹介。
☆ランキング付けと表彰式
よく投稿した人、よく見た人を月1回とクオーター1回本社に呼び出し表彰、半
期ごとにはみんなの前で表彰。
☆知恵蛍マスターの設置
事業部、各プロジェクト現場から1名設置。いわゆる推進キーマンですね。職
場での活用推進、現場の意見収集、月1回本社に集まって情報交換。

★その結果
趣味の会、旅行クラブ、サッカーのクラブ、テニスのクラブ、ゴルフクラブが
自発的に生まれたり、会社からの情報発信でワイン会、クリスマス会や花火大
会などが実施され多くの人が参加するようになり、初めはネット上での(バー
チャルな)交流が実際に顔をあわせての(リアル)交流に発展し、社員の一体
感の醸成が進んでいる。

次号は★後半(2002.10月〜)のノウハウ共有フェーズの展開から(つづく)

           
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[MAKE部会メンバーの寄稿]

◆コラム ポスト野中へのアプローチ その9

(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
   理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
   アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎 秀夫)


 ITネットワークを推進力とする工業社会から知識社会への移行の過程で、
新しい環境条件に適合すべく企業組織も進化を始めている。

 その結果非常に面白い組織的な変化の傾向が出現し始めている。知識経済に
向けた組織の進化はまだ入り口の段階にあり、今後色々な新しい動きが出てく
るであろう。

 しかし少なくとも「知識コミュニテイ」に関しては「カンブリア爆発」を思
わせるほどの多様な形態が我が国企業にも出現する兆しがある。

 第一の組織「進化トレンド」は機械的組織と有機的組織(生命論的組織)の
共存である。

 これは欧米の実践のコミュニテイ(知識コミュニテイ)を描く際のチャート
上に現れている。そこでは機械的組織の色彩の強いバリューチェーンが全体の
組織の骨組みとしてあり、その回りを有機的組織としての知識コミュニテイが
取り巻くウエンガーの組織観である。

 二番目は有機的組織(生命論的組織)の内部で起こっている面白い組織進化
である。

 ハイコンテキスト社会的な色彩の強い職縁社会とローコンテキスト社会の色
彩の強いネット上の知識コミュニテイの並存状況である。

 これは我が国企業における知識コミュニテイの特色の一つとして出現している。

 職縁社会は基本的な職位職階の上下関係を骨組みとし中途半端に残っている
長期雇用制を背景とした全人格的な付き合いによる知識交流である。以心伝心、
阿吽の呼吸はまだ色濃く残っている。

 一方ネット上の知識コミュニテイは、人間関係を水平にするため日本企業で
は匿名制などを採用する例が見られる。

 これは個の自律を促進する欧米流のローコンテキスト社会の出現である。

 これは我が国企業の場合特に顕著であるが、以心伝心のハイコンテキスト社
会の上に欧米流のローコンテキスト社会が重なる形で出現している点である。

 「旅のご隠居」と「天下の副将軍(黄門様)」を演じ分けるように社員は場
面場面で役割を変え「複数の現実」を行ったり来たりしている。果たしてこれ
は物理学で言う所の「相転移」の始まりなのか。

 このような状況下で、社員は経営学者マグレガーの唱える「X理論」と「Y
理論」の使い分けるワークスタイルを取り入れ始めている。従来型の職縁社会
では基本姿勢として規律型人材として振る舞い、人間関係が水平化する知識の
コミュニテイでは自律型人材として振舞う傾向である。

 こうして社員は現象学的社会学者アルフレッド・シュッツのコンセプトであ
る「複数の現実」を仕事上で使い分け始めている。

 <アメリカパテント大学 教授 ナレッジMBAスクール教授 山崎秀夫>

  賛否両論を歓迎いたします。


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[MAKEフラッシュ  メールマガジン]

内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp

Copyright(C) 2003 日本ナレッジ・マネジメント学会
All rights reserved.

発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田)
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局(川又)



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☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★
 MAKE フラッシュ
 第27号   2003/04/18
☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★

発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局

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 KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
のお知らせです。MAKEとは、Most Admired Knowledge Enterprises の
略称であり、英国Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業
のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。

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□ 目次
[学会からのお知らせ]
◆ナレッジマネジメントフォーラム2003のご案内
◆東海研究部会4月開催のご案内
◆フランスにおける第六回 KMフォーラム派遣者決定について

[学会員からの寄稿、活動報告]
◆KM学会3月10日理論・企業調査研究部会報告(4)
(理論・企業調査研究部会員、MAKE部会員、
(株)リコー おじさん通信担当 松本 優)

◆韓国のナレッジマネジメントについて
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
   理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
   アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎 秀夫)

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[学会からのお知らせ]

◆ナレッジマネジメントフォーラム2003のご案内

 既に年次大会でご案内申し上げたとおり、日本経済新聞社の主催でナレッジ
マネジメントフォーラム2003が開催されるはこびとなり、当学会も協力さ
せていただくこととなりました。学会会員へ登録して頂いている方には、例年
通りコンファレンスへの優待申込書を郵送させて頂きましたので、皆様ふるっ
てご参加下さい。

日時:4月22日(火)9:00〜18:00
場所:東京国際フォーラム

開催の詳細はこちらをご覧下さい。→http://www.nikkei.co.jp/events/km2003/


◆東海研究部会4月開催のご案内

 東海研究部会より4月部会開催の案内です。皆さま、ふるってご参加下さい。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
日時  : 4月22日(火)

セミナー: 15:00−17:15
  第一部 15:00−16:30
  「経営品質とナレッジの関係」講演
   オフィスクオリテイ代表 壇上善夫氏

  第二部 16:30−17:15
  会場参加者と双方向でのパネルデスカッション
  (パネラー:栗本氏、弘中氏、その他一名(未定)、
   コーデイネーター:高山)

懇親会 :17:30−19:00

○会場
  セミナー: アタックス 8Fセミナールーム
  懇親会:  QUATTOROPISTE(セミナー会場近く)

※お問い合わせは
(株)アタックス(Tel 052-586-8830 Fax 052-586-8832)経営支援部 可知
(株)UFJ総合研究所(Tel 052-203-5323 Fax 052-232-0477)経営戦略本部 相川
までお願いいたします。


◆フランスにおける第六回 KMフォーラム派遣者決定について

 先日、本メルマガ誌上にて公募しました標記案件について、山崎理事(国際
部担当)からの報告です。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 国際部担当の山崎秀夫です。

 本年10月7日(火)、8日(水) に行われる掲題カンファレンスへの学会
としての派遣者が決定しました。

 ○スピーカー二名

          小山武蔵野社長
          高梨専務理事

 ○カンファレンス内容調査一名

          小野瀬学会員
  
※カンファレンスの調査を行い帰国後学会で発表する。
※尚、上記参加者には学会より規定の補助金(10万円)を支給する。

 本件はフランスKMクラブよりの当初5名程度のスピーカー派遣要求がその後
課題の変更に加え人数も2名に急遽変更されるなど、相当混乱しましたが、森
田理事長、高梨専務理事、久米理事のご努力もあり、最終的に上記のようにま
とまった訳です。

 又、公募者の中から小野瀬学会員にご参加願うことになりました。

 本件の公募に際しては公募期間の短さにも拘わらず多数の皆様より応募を頂
きました。応募者の皆様にはこの場をお借りしましてお礼申し上げます。

 尚、香港のKM学会より上海でアジア・カンファレンスを開催しようと言う申
し出がありましたが、昨今のSARS騒ぎの関係から、今回は参加を見送る方向で
調整する事となりました。


-----------------------------------------------------------------

[学会員からの寄稿、活動報告]

◆KM学会3月10日理論・企業調査研究部会報告(4)

 (理論・企業調査研究部会員、MAKE部会員、
               (株)リコー おじさん通信担当 松本 優)


■ECサーブテクノロジ−と知識コミュニテイ‐続き-
          講演者 ECサーブテクノロジ− 取締役 山崎高之様

前回はイントラネット利用の知識コミュニティ「知恵蛍」の第1フェーズで、
社員の一体感醸成に成功したところまでの紹介でした。

★後半(2002.10月〜)はノウハウ共有フェーズ
10月より業務に役立つナレッジの投稿・活用の重視に徐々に舵を切った。
*優秀ナレッジの表彰、量から質の表彰へ
*マネージャー陣を巻き込んだコーナーの設置
*事業部別カテゴリの作成、カテゴリー別責任者の設置
 プロジェクトリーダーの業績目標や評価にナレッジ提供を設定、組織をあげ
 ての推進。
*知恵蛍のトップページもレイアウト変更
ナレッジ系を左前面の画面にだし、情報交換系を右端、裏画面に追いやった。

★知恵蛍の利用状況
*月ごとの利用人数 約2000名、1日平均は70-80人
 社員の90%は休日を除き3日に1回の頻度で利用している
*月ごとの投稿件数500‐700件、1日平均投稿数18件
*ノウハウ系の比率第1フェーズでは3:7、現在は7:3になっている。

◆リアルナレッジマネジメント
ECサーブテクノロジーではイントラネット利用の知識コミュニティによるナ
レッジマネジメントを進める一方で、実際に(リアルの世界での)人と人の
フェイス・ツー・フェイスの交わりによる知識交流も重視しています。

★知恵蛍からリアルな交流が誕生
知恵蛍のバーチャルな交流から自然発生的に趣味の会やスポーツクラブが生
まれるのを見て、会社主導でのワイン会やクリスマスパーティ、花火大会な
どを企画を発信。
第2フェーズに移行後もIT技術勉強会や社員交流会などをしかけ、自発的に
は営業スキル勉強会、VPN村などリアルな知識交流の場が出来ている。

★昼はバーチャル、夜はリアル
事務所移転に伴い、新しい本社には「社員バー」もつくった。客先常駐の社
員も、夕方本社に集まって勉強会や知識サークルの後で利用します。
昼間は常駐先の前線からネットで会話し、夜は「社員バー」と言うゆったり
した雰囲気の中でお互いを癒しながらリアルな会話を楽しもうと言う発想で
ある。まさに、狙いはバーチャルなKMとリアルなKMの融合ですね。

★質問タイムから補足
☆クライアント先での自社イントラネット利用について
やはり問題で、プロジェクトのリーダーが客先に事情を話して(こうするこ
とでノウハウの共有が出来品質の向上につがる等)了解をもらい、始業前と
か休み時間に使うようにしている。(全顧客でOKがもらえている)

★山崎さんのうまかった所
☆1度に全部やらずに2つのフェーズに分けて推進。
@まず社員一体感の醸成をしておいてA次ぎにノウハウ共有のフェーズに
☆しかも初めちょろちょろ中パッパではないが、初め自由に後は組織ぐるみ
で一気呵成にやった。
☆バーチャルKMとリアルKMの融合
最初からこう思ったのか途中で気がついたのかわからないが(失礼)イント
ラネットの知識コミュニティによるバーチャルなナレッジマネジメントとフ
ェイスツーフェイス(対面)によるナレッジマネジメントの融合を目指した。

◆将来の展望
ECサーブテクノロジーはこれまでQ&Aを中心として蓄積されたノウハウ
を整理して技術ノウハウを有料販売する事を考えている。
また顧客先に有料で知識コミュニテイ上のノウハウの一部を解放する事も検
討課題の一つだといってます。

●最後におじさんの感想
ネットが社員の心を結び付け、文化を変え、知識交換まで可能とした同社の
事例は明日の日本企業に多くの示唆を与えるものですね。
私の息子より若い山崎さんの熱い思いを聞いて感動しました。
若いバーチャル好み世代の山崎さんがリアルの「飲みニケーション」重視と
いうのが面白いし、柔らかな発想でえらいと思う。
またやることが速い。まだ1年にならないのに素晴らしい知識コミュニティ
を立ち上げてしまった。恐れ入りました。益々のご健闘を期待します。
以上

★前回に続き今回も、50名近くの参加で大変盛り上がりました。山崎さんの熱弁に
時間も知らず知らずに延長されていました。残っての情報交換・名刺交換も有意義
でした。帰ってメールで知識交換するのでしよう。この部会そのものがリアルの知識
コミュニティとバーチャルのコミュニティの融合になりつつあります。(^。^)(^。^)


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◆韓国のナレッジマネジメントについて

(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
   理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
   アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎 秀夫)


 韓国経済新聞の招待で、4月8日からちょっと韓国ソウルに行ってきました。
そこで「統合経営革新」の一環としてナレッジマネジメントの講演を行いまし
た。朝は7時半からのイグゼクテイブ・セミナーで講演し、お昼頃から一般参
加者対象のコンファレンスで講演し、慣れない韓国語の質問が多数飛び交う中
でもうくたくたでした。 その後は色々とありました。(笑)

一般コンファレンスの方はCRMやBPR+ERPなどとKMの三本トラックを同時に走
らせるもので、私はKMのトラックに招待されたわけです。

 昨年講演会で訪問したシンガポール、香港に比べ、さすがに韓国は大手企業
も多いせいか、結構ナレッジマネジメントが進んでいます。

 韓国最大の鉄鋼会社の建設子会社であるポスコエンジニアリングのKM担当
部長さんなどから、色々と具体的な質問がたくさん出ました。講演時間は30
分と少なかったのですが、お弁当を食べながらQ&Aを継続してほしいと言う
要望が参加者から出て、知識活用時の具体的な社員に対するインセンテイブの
運用の仕方など、皆さんと熱心に議論しました。

 私は知識コミュニテイの説明をしたのですが、日本企業の具体事例に関して、
人の交流重視型やQ&A重視型などヒューマンタッチな要素の説明が受けたら
しく、熱心にメモを取る参加者の姿がとっても印象的でした。

 韓国でも知識のデータ−ベース化など情報共有型のアプローチは既に一巡し
ているようでした。

 ナレッジマネジメントの浸透状況の物差しである「MAKE」アジア2002
(最も賞賛される知識活用企業のアジア版)のリストでは日本の六社に比べて、
韓国はサムソンの一社だけでしたが、数年内に追いつかれるかもしれません。

           
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 [MAKEフラッシュ  メールマガジン]

 内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
 学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp

 Copyright(C) 2003 日本ナレッジ・マネジメント学会
 All rights reserved.

 発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田)
 編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局(川又)



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 MAKE フラッシュ
 第28号   2003/04/25
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発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局

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 KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
のお知らせです。MAKEとは、Most Admired Knowledge Enterprises の
略称であり、英国Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業
のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。

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□ 目次
[学会からのお知らせ]
◆日本ナレッジ・マネジメント学会 会員募集のお知らせ

[学会員からの寄稿、活動報告]
◆ヘルスケア分野でのナレッジ・マネジメントを考える視点(第1回)
 (ヘルスケア研究部会長、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
    エチコン事業部 ナレッジエンジニアリング室長 小野崎 耕平)

[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その10
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
   理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
   アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎 秀夫)

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[学会からのお知らせ]

◆日本ナレッジ・マネジメント学会 会員募集のお知らせ


 日本ナレッジ・マネジメント学会では新規会員を募集しています。

 当学会は、ナレッジ・マネジメントに興味を持ち、研究意欲を有する法人・
個人であれば、特に入会資格を制限しておりません。

 学会の活動にご参加いただける方がいらっしゃれば、是非参加を呼びかけて
頂きますようお願い申しあげます。

 申し込み手続きなど詳細は以下のアドレスをご覧下さい。

 入会方法→http://www.kmsj.org/bosyu.htm


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[学会員からの寄稿、活動報告]

◆ヘルスケア分野でのナレッジ・マネジメントを考える視点(第1回)

 (ヘルスケア研究部会長、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
      エチコン事業部 ナレッジエンジニアリング室長 小野崎 耕平)

 
○はじめに

 「ヘルスケア」といっても製薬・医療機器メーカーから介護福祉関連、さら
には医療施設経営まで幅広いが、ここでは、特に病院経営を中心としたテーマ
にフォーカスしたい。

 高いプロフェッショナル意識と技術に裏打ちされたプロフェッショナルの集
まりである医療施設では、個人はもちろんのこと、診療科などの部門ごとの独
立意識壁も高い。知識共有やオペレーションの質改善など、部門共通の課題に
対する組織横断的な取り組みの推進には頭を悩ませる病院経営者が少なくない。

 このような背景から、個人病院や小規模病院など一部を除く多くの医療施設
では、トップダウンでの経営改革アプローチは実効性を持ちにくい。まして、
ようやく、TQCや品質という言葉がようやく耳に入り始めたばかりの医療現場の
関係者にとって、ナレッジ・マネジメントとは、謎の言語、まさに「宇宙語」
であろう。

 そこで筆者は、より実践的かつ実効性のあるヘルスケア・ナレッジマネジメ
ントを考える視点として、あるいはKM導入の契機として、例えば医療事故対策
におけるKM推進の可能性に着目している。


○ヘルスケア分野のKMと医療事故問題

 筆者らは数年前から大病院を中心とした医療事故対策を含むセーフティーマ
ネジメントに関する調査等に直接・間接に関わってきた。医療事故の定義や現
況については多数の良著があるので、詳細はそちらに譲るとして、ここではそ
のKM的意味合いについて簡単に触れておく。 

 ヘルスケア分野でのKMについては、既に医学・看護系学会やいくつかの著作
でその萌芽が見られるが、KMの概念や医療分野での応用可能性についての総説
が中心である。 殆どの医療関係者にとってKMの概念や理論は「宇宙語」であ
る一方で、医療現場の最前線におけるKM −特に医療事故に関する知識・事例
共有− には後述するような現場の強いニーズと事案の緊急性がある。ヘルス
ケア分野でのKMを考える際に、医療事故問題に着目するのはこのためである。


○「事故は不注意、対策は注意のどうどう巡り」

 近年、医療事故問題に注目が集まるようになって、医療現場で最初に起きた
議論は「結局、誰が悪いのか?」という’犯人探し’であった。針刺し事故問
題など医療安全の第1人者の1人である木戸内清氏(医師・名古屋市衛生研究所)
は数年前に日本の医療事故対策の現況について「事故は’不注意’、対策は
’注意’のどうどう巡り」と喝破している。 

 幸い、時を同じくして、「クリティカル・パス」と呼ばれる医療行為の標準
プロセスづくり(ガントチャートのようなものだと思えば分かりやすい)が普
及しはじめるなど、業務プロセスや品質といった概念が医療現場に芽生えてき
た。1999年に首都圏の大学病院で発生した患者取り違い事故などを契機として、
医療事故問題への取り組みも本格化、そして、「事故はシステムで防ぐ」とい
う議論が主流となってきたのである。


○’犯人探し’から'科学的アプローチ'へ

 事故対策では、事例を集積・分析することで、科学的に発生メカニズムを解
明するというアプローチに急速にシフトしてきた。 科学的とはいえ、「SHEL
モデル」などの要因分類や、TQCの根本原因分析など、ビジネスの世界ではお馴
染みの品質改善手法が、少しずつ使われるようになってきた、というものであ
る。後述する’ひやり・はっとレポート’などの匿名報告制度も、もとは航空
業界を中心に普及していたものである。


○’ひやり・はっとレポート’

 ’ひやり・はっとレポート’は事故には至らなかったような軽微な事例でも、
それを経験した当事者が、匿名で報告するレポート制度である。 集まった事
例を安全管理担当者などが分析を行い、事故防止対策に前向きに生かすという、
原因分析と発生予防に主眼を置いた制度である。(ただし似たような仕組みを
実名で運用する医療施設も未だ少なくない)

 匿名で運用されるというのは、どこかで聞いた話である。そう、KMを目的と
した企業ポータルで行われている匿名での電子掲示板である。筆者の所属する
ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)でも、社内ポータルの掲示板は匿名で
運用されており、そこでは組織課題を可視化するような様々な投稿が行われ、
改善に結びついた事例が多くある。

 医療事故問題のみならず、多くの組織課題を抱える医療施設でも応用の幅は
広いものと思われる


(第2回に続く)

※小野崎さんが部会長を務めるヘルスケア研究部会は今年度新設の部会です。
 部会員の募集など詳細につきましては、5月中旬以降に学会事務局より学会
 員の皆さまにご連絡させていただきます。


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[MAKE部会メンバーの寄稿]

◆コラム ポスト野中へのアプローチ その10

 (日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
   理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
   アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎 秀夫)


 創造性発揮の結果もたらされた技術革新が「社会の手に馴染む」為にはかな
りの時間がかかると言われている。

 また開発当初は色々な迷信などがはびこり、新しい技術の採用を抑圧する傾
向がある。 

 例えばカメラが我が国に初めて輸入された時には、「魂が抜かれる」と言う
神話がはびこった。

 日本語ワープロが導入された時には、ベテラン社員ほど「手書きの文字の方
が、顧客に誠意が伝わる。」とまことしやかに喧伝された。

 電話などの発明の時も同じであった。

 野中理論の暗黙知は「以心伝心、阿吽の呼吸」でのみ継承されると言う主張
は、デジタル・ネットワーク上での知識コミュニテイ作りの隆盛の中で、残念
ながらまさに「神話の役割」を果たし始めている。

 米国のAPQCの調査によれば知識に占める暗黙知の割合は、80%から90%
に及ぶと言われている。そうなれば大部分の知識はネット上では伝達などされ
ず、濃い関係を確立したフェースツーフェスの中でのみ知識の創造、伝承、共
有が可能と言う事になる。

 この結果企業組織が「ネット上での組織的コミュニュケーション能力」を新
たに獲得し始めている時代には、野中理論と企業組織進化との間に「認識のず
れ」が生じ、野中理論は次第に新たな組織進化の阻害要因となり始めていると
筆者は考えている。

 「インターネットなんか駄目だ。KMはフェースツーフェスが基本だと野中
理論には書いてある。ネットの知識コミュニテイなど異端だ。」と言う反対派
の声に抗して、我が国のネット上での知識コミュニテイ作りは進まねばならな
い。(これは本当にしんどい話である。しかし「藍より青く」とか
「守ー破ー離」とは、師を否定する処に進歩があると解釈される。)

 2002年から2003年にかけて行われた、日本KM学会、理論・企業調
査研究部会のセミナーを見てもわかる通り、ネット上の知識コミュニテイは野
中理論が深く入り込んでいないKM運動の周辺で大きく開花している。

 KMに熱心な運動の中心的な企業ほど野中理論の影響が強く働いており、
ネット上での知識コミュニテイ展開は押さえ込まれる結果となっている。やは
り「革命は辺境」からである。

 そもそもインターネットは軍事目的の他に米国で学者の間の意見交換用に作
られたものである。それをネットでは「思い(暗黙知)」が伝わらないと言わ
れては、正に「何をか言わんや」である。


<アメリカパテント大學 ナレッジMBAスクール 教授 山崎秀夫>

   賛否両論を歓迎いたします。

※山崎教授の論説「企業を救う知識コミュニテイ第二回」は以下をご覧ください。
 インプレス社の「インターネットマガジン」に乗せたものです。

  http://www.nri.co.jp/kikou/030408.php

           
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 [MAKEフラッシュ  メールマガジン]

 内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
 学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp

 Copyright(C) 2003 日本ナレッジ・マネジメント学会
 All rights reserved.

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 編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局(川又)



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 MAKE フラッシュ
 第29号   2003/05/15
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発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局

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 KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
のお知らせです。MAKEとは、Most Admired Knowledge Enterprises の
略称であり、英国Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業
のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。

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□ 目次
[学会からのお知らせ]

◆ヘルスケア研究部会メンバー募集
◆Teleos社のサイトに日本語が登場!!
◆法政大学エクステンション・カレッジ CKO養成講座 第三期生募集

[学会員からの寄稿、活動報告]

◆4/22東海研究部会開催報告
 (東海研究部会長、名城大学 経営学部 教授  大西 幹弘)

[MAKE部会メンバーの寄稿]

◆コラム ポスト野中へのアプローチ その11
 「ハイとロウの競演する複雑な世界」
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
   理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
   アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎 秀夫)

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[学会からのお知らせ]

◆ヘルスケア研究部会メンバー募集

拝啓 時下ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。日頃は当学会の
発展にご尽力頂き、誠に有難うございます。
 さて、この