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KM メルマガ − MAKEフラッシュ第31号〜第40号
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☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★
MAKE フラッシュ
第32号 2003/06/30
☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★
発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局
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KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
のお知らせです。MAKEとは、Most Admired
Knowledge Enterprises の
略称であり、英国Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業
のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。
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□ 目次
[学会からのお知らせ]
◆2003 Global MAKE Finalists 49社が発表されました!!
◆組織認識論研究部会開催のお知らせ
◆「ファクティバ・フォーラム2003」のご案内
◆ヘルスケア研究部会メンバー募集
[学会員からの寄稿、活動報告]
◆ナレッジ・マネジメントの普及状況調査
(富士重工業株式会社 総合企画部FDR推進室
主査 鈴木達也)
◆ヘルスケア分野でのナレッジ・マネジメントを考える視点
第3回
(ヘルスケア研究部会長、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
エチコン事業部 ナレッジエンジニアリング室長 小野崎 耕平)
[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その14
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
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[学会からのお知らせ]
◆2003 Global MAKE Finalists が発表されました!!
2003 Global MAKE Finalists 49社が発表されました。日本企業が6社
(Canon,Honda,Kao,Ricoh,Sony,Toyota Motor)含まれています。7月に
Winnersが決定します。
<以下、全49社(アルファベット順)>
3M,ABM Amro,Accenture,Amazon.com,American
Express,American Productivity &
Quality Center,Applied Materials,Bain &
Company,Best Buy,BP,
Buckman Laboratories,Canon,Cap Gemini Ernst
& Young,Cisco Systems,
Dell Computer,Ernst & Young,Ford Motor,General
Electric,Hewlett-Packard,
Honda,Infosys Technologies,Intel,International
Business Machines,
Johnson & Johnson,Kao,KPMG,McKinsey &
Company,Microsoft,Nokia,Oracle,
Petroleos de Venezuel SA,PricewaterhouseCoopers,Royal
Dutch/Shell,
Renault,Ricoh,Samsung,Schlumberger,Siemens,Skandia,Sony,
Sun Life Financial,Sun Microsystems,Taiwan
Semiconductor Manufacturing,
Telefonica Moviles,Toyota Motor,Unilever,Wipro
Technologies,World Bank,
Xerox
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◆組織認識論研究部会開催のお知らせ
次回研究発表会(組織認識論研究部会)の日程及び概要が決まりました。
7月6日に、神戸大学で行います。
内容は、コンカレントラーニングを中心にしたことです。
テーマ:
1)コンカレントラーニング
2)知識コミュニテイ・ビルデイングとポスト野中へのアプローチ
日時:7月6日(日曜日)13:30-17:00
場所:神戸大学 経営学部の大会議室
タイムスケジュール(プログラム)
13:30-14:20
古澤和行(名古屋大学大学院経済学研究科博士後期課程)
「コンカレント・ラーニング・プロセス
―創造性を生み出す仕組みと特性」
14:30-15:20
吉田孟史(名古屋大学大学院経済学研究科助教授)
「コンカレント・ラーニングの全体像
―新しい解を生む原動力としての問題解決と知の創造の連鎖」
15:30-16:20
山崎秀夫(野村総合研究所)
「知識コミュニテイ・ビルデイングとポスト野中へのアプローチ」
16:30-17:00まとめ、今後の計画について。
・連絡先、事務局(学会事務局)
喜田昌樹(大阪学院大学 企業情報学部 助教授)
〒564-8511 吹田市岸部南2−36−1
TEL06-6381−8434(内線5314)
e-mail:kida@utc.osaka-gu.ac.jp
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◆「ファクティバ・フォーラム2003」のご案内
−ワークフローの中に情報を統合し、組織のナレッジを高める−
外部情報と社内情報の融合−情報を効果的に活用するには
7月18日(金)14:30〜18:30 大手町サンケイプラザ
企業のイントラネットやEIP導入の中、必要な情報が必要な人に
活用されていますか?
「ファクティバ・フォーラム2003」では社内情報と社外情報を融合させ、
効率的に情報活用を行う為のコツや、実際にナレッジ活用を実践されて
いる「朝日監査法人」様での取り組みをご紹介して頂きます。
是非ご参加下さい。
詳細ならびに申し込みは下記サイトからお願いします。
http://jp.factiva.com/seminar_events/register.html
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◆ヘルスケア研究部会メンバー募集
日本ナレッジ・マネジメント学会では、医療等のヘルスケア分野における
ナレッジ・マネジメントに関する研究部会を開設することとなりました。
ただいま研究会の登録メンバーを募集いたしておりますので、是非とも
積極的にご参加頂きたくお願い申し上げます。
募集の詳しい内容につきましては、学会事務局までお問い合せ下さい。
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[学会員からの寄稿、活動報告]
◆「ナレッジ・マネジメントの普及状況調査」
(富士重工業株式会社 総合企画部FDR推進室
主査 鈴木達也)
【はじめに】
ご存知のように企業を取巻く経営環境は、目まぐるしく変化しています。こ
の変化について行く、若しくは先取りできない企業は衰退します。
従って、企業の成長を確保するためには、アンテナを高くして市場、技術動
向やお客様のニーズ変化を先読みすることが大切になります。
しかしながら、企業の資産(人、物、金、情報、時間)には、限界がありま
す。企業としては、これらの資産を如何に有効に活用するか、つまり、KMの
推進が生き残りのキーポイントとなるのではないでしょうか?
しかし、総論では理解できるのですが、実態はどのようなものなのか?どの
ような狙いを持ち、どのような仕組で、どのような推進をし、どのような成果
を上げているのでしょうか?
KM推進と言うベンチマーキングの視点で、関係各位のご協力を頂戴する機
会を得てアンケート調査を実施致しました。また、日本ナレッジ・マネジメント
学会専務理事 高梨先生のアドバイスもあり、
皆様のご参考になればと以下の
ように報告させて頂きます。
【アンケート】
調査対象・・・21社(社会経済生産性本部ベンチマーキング推進会議メンバー企業)
1.仕組について
(1)ナレッジ・マネージメントの仕組が有りますか?
【回答】
ある 12社
計画中 3社
ない(将来検討する) 6社
ない(必要性なし) 0社
【分析】
アンケート記名回答20社中、12社が導入済み。
計画中、将来検討を含め、ナレッジ・マネージメントの重要性、必要性が高
いものと判断できる。
(2)ナレッジ・マネージメントの狙いは?(複数回答可能)
【回答】
形式知共有 23%
暗黙知共有 15%
業務効率化 12%
業務改革 8%
新たな価値創造 12%
企業風土改革 10%
コミュニケーション活性化 20%
【分析】
形式知共有・暗黙知共有・業務効率化・業務改革・新たな価値創造・企業風
土改革・コミュニケーション活性化等多様性がある。様々な効用が期待でき
ると考えられる。
2.推進について(導入済みの企業の回答)
(1)推進体制は?
【回答】
トップ主導 9%
推進部門主導 36%
活用部門主導 55%
【分析】
導入済み企業では、推進部門と活用部門主導で推進されている。
3.領域と形態について(導入済みの企業の回答)
(1)活用領域と仕組の形態は?(複数回答可能)
【回答】
活用領域/仕組の形態
形式知 掲示板 ノーフー
研究部門 3 1 0
企画部門 4 5 1
技術部門 4 3 1
製造部門 3 2 0
品質部門 3 3 0
営業部門 3 5 2
共通部門 1 3 0
パートナー(関連会社) 0 1 0
【分析】
導入済み企業では、様々な部門で活用がされており、形式知(データベー
ス)、掲示板(暗黙知の表出化)が大半を占める。
また、人間系であるノーフーも活用がされ始めていることが分る。
4.成果について(導入済みの企業の回答)
(1)ナレッジ・マネージメントは、仕組として十分に活用されていると思い
ますか?
【回答】
そう思う 64%
部分的にはそう思う 18%
そう思わない 18%
【分析】
導入済み企業では、仕組として確実に定着されつつあるものと判断できる。
(2)ナレッジ・マネージメントの効果は出ていると思いますか?
【回答】
そう思う 46%
部分的にはそう思う 45%
そう思わない 9%
【分析】
導入済み企業では、具体的に効果が上がりつつあるものと判断できる。
(3)ナレッジ・マネージメント推進のイネーブラーは?
【回答】
トップの熱意 8%
推進部門の熱意 25%
活用部門の熱意 59%
褒賞制度 8%
【分析】
導入済み企業では、活用部門の熱意と及び推進部門の想いが推進のイネーブ
ラーと判断できる。
【考察】
KMは、幅広い分野への適用がなされており、ナレッジを活用するための仕
組化、体制及び制度を検討することが肝要と思います。また、所要機能に関し
ては、掲示板(コミュニティ)、形式知(データベース)に加え、人間系であ
るノーフーの活用が進むものと考えられる。今回のアンケートから、一般企業
におけるKMの推進状況が朧気ながら理解できると思います。
【おわりに】
KMそのものはツールであり、目的ではありません。
目的は、お客様への価値提供をスピーディに実現するための企業資産の有効
活用と企業価値、企業風土向上と思います。
また、KM構築のアプローチとしては、体制、制度の確立も必要ですが、ま
ずは、プロトタイピングによる試行を進め、スパイラルアップを通じて成熟度
を上げながら体制、制度を改善して行くことが大切と考えます。
要は、以下のような成功体験を通じ、小さく生んで大きく育てることがKM
成功の近道と思います。
@情報が共有し、互いに評価すると知識に進化する
A知識が蓄積され、活用されると、企業の資産になる
B互いが知恵を絞り、知恵を借りて、知恵を付けられる
Cこれにより、組織、部門を越えて社内全体で知識が回り始める
D企業資産の有効活用が図られる
E結果としてお客様への価値提供をスピーディに実現でき、企業価値が向上
し、企業風土が改善される
【謝辞】
高梨先生をはじめ、アンケートにご協力頂いた社会経済生産性本部ベンチ
マーキング推進会議メンバー企業の方々にこの場を借りて御礼申上げます。
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◆ヘルスケア分野でのナレッジ・マネジメントを考える視点
第3回
(ヘルスケア研究部会長、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
エチコン事業部 ナレッジエンジニアリング室長 小野崎 耕平)
○なぜシンプルでなくてはならないか?
前回も述べたように、医療現場では「学問チックで格好良いが、やたらと難しい」
というタイプの難解なメッセージが飛び交っている。せっかく役に立ちそうな
新しいコンセプトも難しくなりすぎて普及しなければ勿体ない。
なぜ、難しくてはいけないか?
なぜ、シンプルでなくてはならないか?
1例を挙げよう。
医療現場では様々なオペレーション上の「例外」が発生する。容態の急変や
緊急など、せっかく作った日頃のルーチーンも、1件の例外であっという間
に崩れる。だから現場はとにかく慌しい。そんな慌しい現場では、シンプルで
実践的なナレッジが流通する、シンプルで分りやすいナレッジマネジメント
の実践が求められている。
○ある看護研究会での「ナレッジマネジメント」の討論
先日、ある看護系研究会でナレッジマネジメントについて医療従事者とディス
カッションをする機会があった。集まったのは既にナレッジマネジメントに
ついて勉強しているという勉強熱心な方を含む看護部長クラスの方々。
ところが・・・・
まず、冒頭にででてきたのは、
「ナレッジマネジメントとは何やら有難そうですが、本で見る限り実践とは遠い
感じがして正直ピンと来ていませんでした。正直、今日は期待していないんです。」
という看護部長の発言である。
(無論、勉強不足もあるだろうが・・そこは目をつむって!)
○状況一変、「もっとナレッジマネジメントしたい!」
そこで、筆者らから、企業でのナレッジマネジメント推進事例や、企業ポータル
での知識コミュニティーの事例、病院内で実行できそうな適用例(と言っても
思いつき!)などを提案、なかなかの盛り上がりを見せた。結局、その会が終わ
るころにはこんな言葉が出てきた。
「ナレッジをもっとうまく使えば、今よりはるかに楽ができて、格段に質があが
りそう!」
「病院内だけではなくて、他の業界や職種ともナレッジを交換して活用したい」
これらの着眼は読者の皆様からすれば当たり前と思われるかもしれない。しかし、
その当たり前が、論文に書いてある抽象的なコンセプトからは、なかなか閃か
ないし、どうも腑に落ちないのだと言う。
○まずは敷居をさげて
ナレッジマネジメントという有難そうな響きをもつ言葉は、勉強好きの医療従事
者の興味をとりあえずは喚起する。「つかみはOK」である。そして、その後が
肝心である。
「使えそう!」
できるだけ、そう思ってもらいたい。この時には、敷居は低い方が良いだろう。
このとき、「ナレッジマネジメント」の役目は、意識と仕事のやり方を変える
ための、いかにももっともらしい「葵の御紋」としての役目を果たしてくれれば
充分であるし、そのくらいの軽さが丁度良いのではないかと見ている。
○おわりに
ナレッジマネジメントがヘルスケア分野でも有用であることは間違いないし、
ヘルスケア分野を取り巻く環境もそれを求めている。
あとは、実践的応用を促していくための、シンプルなメッセージ発信と仕掛け
作りをで実行して、実践例の実績を作っていくことだろう。
話は尽きないが、後はヘルスケア研究部会での活動で展開していく予定である。
(日本ナレッジマネジメントヘルスケア研究部会の第1回研究部会は7月10日です。
宜しくお願い申し上げます。)
<小野崎 耕平 ジョンソン&ジョンソン(株)ナレッジエンジニアリング室長>
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[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その14
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
ナレッジマネジメントを特徴付ける重要な要素の一つに「暗黙知」がある。
「暗黙知」はナレッジマネジメントの中で最も理解されにくい概念と言われて
いる。
筆者は「暗黙知」の発見はフロイトによる「無意識」の発見に比すべき重要
な発見であると考えている。(ここで筆者はあえて「提唱」ではなく「発見」
という言葉にこだわりたい。)
しからば「暗黙知」は如何にして発見されたのであろうか。
「暗黙知」を発見したマイケル・ポラニーは、当時の共産主義ソビエト支配
を嫌ったハンガリーから英国への亡命者である。
医学博士であり、物理化学の博士号を持つポラニーは、ソビエトでメンデル
の遺伝法則が葬り去られた如く、階級科学の名の下に科学者の自由な発想が
抑圧されることを非常に憂慮していた。(著書「自由の論理」参照。)
皮肉な事に「暗黙知」の発見に通じる科学を支える社会的な「信念や規範」、
「思考前提」の課題は自由主義諸国ではなく、共産主義ソビエトにおいて最初
に取り上げられた。ソ連農業アカデミー総裁のルイセンコ曰く、「全ての科学
は階級科学でありブルジョア科学では無い。」
筆者はこの問題が祖国を追われたポラニーの「暗黙知」発見に至る最大の動
機付け要因であったと考えている。
この問題を深く考える中でポラニーは、科学者個人の「直観的な信念の自由」
を問題とし、個人の直観的な信念が社会の規範的な信念へと発展する環境=
自由主義社会を支持したのである。
ポラニーの発見した「暗黙知」とは「技芸」であり「精神的諸活動」であり、
「個人の持つ直観的確信」である。同じことを社会的な規範や価値観の問題と
して指摘したのが、60年代に「パラダイム論」を唱えた米国の科学史研究家
のトーマス・サミュエル・ク−ンであった。
それでは極めて現代的な課題として21世紀の企業組織論を考えて見よう。
野中理論は「心身一如、自他統一、主客一体」の下での「個の自律」を唱えて
いる。また社員間のコミュニュケーション論としては「以心伝心、阿吽の呼吸」
を「暗黙知」伝承の基本とし、終身雇用制度に代表される「ハイコンテキスト
社会」を望ましい環境として提唱している。
筆者から見ればこれは「工業化社会のパラダイム」である。
一方筆者を含めポスト野中論者の主張は概して「個の自律」を前提とした
ローコンテキストな「知識コミュニテイ」などのネットワーク組織論である。
知識の共有や伝承の手段としては、対面と共にデジタル・ネットワークを重
視している。当然「暗黙知」はデジタル・ネットワーク上のスパークする議論
でも創造、伝承されると考えられる。(無論ポスト野中には色々な傾向があり
一概にはまとめられないが。)
何故ならば知識社会はインターネットのようなデジタル・ネットワークが重
要なインフラ前提となり始めているからである。
面白い事にここにソビエトが問題提起しポラニーが悩んだ「階級科学かブル
ジョア科学か」という問題、すなわち理論を支える「信念や規範」、「思考前
提」の相異の課題が「ポスト野中議論」の底流にある。
(哲学で言う「主意主義」である。)
果たしてしてどちらのアプローチが生得的な個人の創造性発揮に相応しいの
か。組織の立場としてはどうなのか。
知識創造の理論にもパラダイム・シフトが必要なのである。
PS.
筆者主催のインターネット上での「知識コミュニテイ体感コーナー」が盛り
上がっています。企業共同体を如何するのかなど大変高度な議論が展開されて
います。皆さまふるってご参加ください。
※インプレス社知識交流サイト
http://internet.impress.co.jp/QA/
<アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール教授 山崎秀夫>
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[MAKEフラッシュ メールマガジン]
内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp
Copyright(C) 2003 日本ナレッジ・マネジメント学会
All rights reserved.
発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田)
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局(川又)
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☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★
MAKE フラッシュ
第33号 2003/07/16
☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★
発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局
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KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
のお知らせです。MAKEとは、Most Admired
Knowledge Enterprises の
略称であり、英国Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業
のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。
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□ 目次
[学会からのお知らせ]
◆2003 Global MAKE Winners20社が発表されました!!
◆米国フォーブス誌が世界企業番付を発表
[学会員からの寄稿、活動報告]
◆「<図書紹介> 「経営分析入門」森田松太郎著」
(企業評価部会副部会長、イワオカR&C主任研究員 岩岡 保彦)
[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その15
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
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[学会からのお知らせ]
◆2003 Global MAKE Winners が発表されました!!
2003 Global MAKE Winners 20社が発表されました。日本企業が2社
(Canon,Toyota Motor)含まれています。トヨタ自動車は2年連続、キャ
ノンは初です。
<以下、全20社(アルファベット順)>
Accenture,Amazon.com,BP,Buckman Laboratories,Canon,
Ernst & Young,
General Electric,Hewlett-Packard,Infosys
Technologies,
International Business Machines,McKinsey
& Company,Microsoft,Nokia,
PricewaterhouseCoopers,Royal Dutch/Shell,Siemens,3M,Toyota
Motor,
World Bank,Xerox
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◆米国フォーブス誌が世界企業番付を発表
番付は年間売上高、純利益、株式時価総額などを基に作成されます。
首位のシティグループから上位5位は顔触れも順位も前年と同じく
米国企業が独占し、それ以外では英・蘭系ロイヤル・ダッチ・シェル
の6位が最高です。
100位以内に入った日本企業は、トヨタ(10位)、NTT(28位)、
ホンダ(41位)、日産自動車(42位)、東京電力(62位)、
ソニー(77位)の計6社で、合計数では英国やフランスには及びま
せんでした。
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[学会員からの寄稿、活動報告]
◆「<図書紹介> 「経営分析入門」森田松太郎著」
(企業評価部会副部会長、イワオカR&C主任研究員 岩岡 保彦)
「経営分析入門」森田松太郎著、日本経済新聞社発行、3000円
日本KM学会の森田松太郎理事長が、1990年、折しもバブル崩壊の兆候
が伺える時期に初版を出され、昨年第3版に改定されたビジネスゼミナー
ルシリーズの教科書です。
内容は、@会社分析とは A会社の安全性をみる B会社の収益力をみ
る C会社の活性度をみる D会社の発展性をみる Eキャッシュフロー
をみる F会社の人をみる G会社をトータルでみる Hグローバルに通
用する経営 の9章で構成されていて、全般に亘り独特の平易な語り口が、
魅力的です。
初めて経営分析を勉強する人には基本的な考え方から実際の技術まで分
かり易く、よく知っている人にとっては、他人に説明する時のヒント・気
付きが得られる、お得な本です。
途中途中に「オアシス」「May I help you?」というコラムが合計23も
挿入されています。恐らく森田先生は勉強の合間の息抜きも兼ねて入れられ
たのだと思いますが、これが非常に読みやすくて、私の場合、先ず初めに
コラムだけを読んでしまいました。
本論が当然ながら財務分析を基調としているのに対して、コラムの方は、
ナレッジマネジメント、顧客満足、尊敬される企業など、企業を評価する財
務以外の視点からも解説をしておられます。 即ち、今後の健全な企業発展
や、厳しい事態の場合は事業再生などを進めるに当たって考慮すべきことが
らが示唆されています。
企業評価部会田中部会長は「部会メンバー必読の書」にしたいとしています。
企業評価部会副部会長 イワオカR&C主任研究員 岩岡保彦
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[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その15
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
興味深い事に知識創造理論を提唱された一ツ橋大学大学院の野中博士は、
かつてサイモンとマーチによる組織の「情報処理モデル論」の日本への紹介
者の一人であったと言われている。
しかし現在の野中理論は組織の機械論的な色彩の濃い「情報処理モデル論」
に対しては完全に否定的であり、野中理論にはその痕跡すら見られない。
インターネットに代表される「ネット上での人の交流」に対する否定的な
見解も「情報処理モデル論」批判の延長線上にあると考えられる。
この事は筆者に鉄腕アトムの生みの親である手塚治虫を想起させる。
戦後、科学技術文明に大きな期待を持っていた医者である手塚治虫は、科
学技術の夢を漫画「鉄腕アトム」に托し、未来世界を描いていた。
しかし戦後の工業社会を支える科学技術がもたらす公害などの環境問題の
壁にぶつかる頃から手塚治虫は次第に「鉄腕アトム」に冷たい態度を取るよ
うになったと言われている。
「鉄腕アトム」のアニメ化に注力する一方で、晩年の手塚治虫は「輪廻」
をテーマとする「火の鳥」などに漫画家としての「自己表現」を見出してい
た。科学技術信仰から社会や人生の「意味」を問う宗教的なものへのシフト
である。
この点「情報処理モデル」から出発し、知識論、更には西田哲学の持つ
日本仏法的な要素へと野中理論が変遷していった過程とよく似ている。
手塚治虫や野中博士などに代表される科学技術信仰の崩壊は、何も我が国
だけの話ではなく、西欧でも戦後ポストモダンと言われる哲学を生み出して
いる。
精神分析の創始者であるフロイトは、人間には「創造性を追及する本能と
共に自己破壊を求める本能がある」と言っている。
シュンペーターの「創造的破壊」ではないが、筆者は社会の進歩は創造性と
自己破壊のバランスの上に成立っていると考えている。
野中理論は組織の創造性をその課題としている。
非常に面白い事に野中理論は創造性を課題とする一方で、組織の創造性発揮
の産物である「IT技術」や「インターネット」を否定的にしか捉えられない
自己矛盾を抱えている。
これは工業社会の手塚治虫的な発想から抜け出せず、「情報処理モデル」に
対してフロイトの言う「逃避的な行動」をとっている為であろう。
確かに創造性発揮の結果生み出されたITのような技術には、「積極的な側
面」と「破壊的な側面」が同居している。
21世紀に通用する経営論としては、まずこの点を乗り越えなければならない。
(野中博士は弁証法にはお詳しいはずですが・・。)
創造的な本能と破壊的な本能の二つを併せ持つ人類が、自らが生み出した
創造物をどちらの方向で活用するかは、社会の規範の問題であり、個人の
良心の問題であり、最終的には「仕組」と「意味」、「アイデンテイテイ」など
組織論の問題である。
例えばバーチャル・リアリテイによる人類支配を描いた米国の映画「マトリッ
クス」は絶対的な独裁者を頂点としたファシズムがそれを支える組織論として描
かれている。
この点米国のベルーナ・アイリーは、知識資本を考える視点として、情報処理
モデル的な視点からも、それを否定する視点からも一歩抜けだし、新たに「価値
や意味」の視点を加えている。
従来から言われていた顧客などビジネスパートナーの視点、内部プロセスの視
点、社員の能力の視点に加えて、ソーシャルシテイズンシップ、環境保持の視点、
そして企業アイデンテイテイの視点を挙げている。
新しい組織論には情報処理モデルに代表される「機械的組織論」と「有機的な
組織論」の弁証法的な止揚が求められているのである。
PS.
筆者主催のインターネット上での「知識コミュニテイ体感コーナー」が盛り
上がっています。企業共同体を如何するのかなど大変高度な議論が展開されて
います。皆さまふるってご参加ください。
※インプレス社知識交流サイト
http://internet.impress.co.jp/QA/
<アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール教授 山崎秀夫>
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[MAKEフラッシュ メールマガジン]
内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
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Copyright(C) 2003 日本ナレッジ・マネジメント学会
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MAKE フラッシュ
第34号 2003/07/31
☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★
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編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局
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KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
のお知らせです。MAKEとは、Most Admired
Knowledge Enterprises の
略称であり、英国Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業
のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。
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□ 目次
[学会からのお知らせ]
◆8月27日に理論企業調査研究部会、開催!
◆KMマガジンがアジアのKMを紹介しています!
[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その16
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
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[学会からのお知らせ]
◆8月27日に理論企業調査研究部会、開催!
皆様こんにちは。理論・企業調査研究部会長の山崎秀夫です。
知識コミュニテイ(コミュニテイ・オブ・プラクテイス)シリーズを続けます。
今回もオープン参加形式で講演会を行います。皆様ふるってご参加ください。
今回は研究開発にかかわる知識コミュニテイ事例の発表です。
1、開催日 平成15年8月27日(水) 18:30〜20:00
2、開催場所
インテリジェントロビールコ D会議室
東京都新宿区揚場町2−1軽小坂MNビル
TEL 03-3266-9311
※会場地図は以下のURLを参照して下さい。
http://www.kmsj.org/ruko.gif
3、参加連絡先
副部会長 杉浦さん宛 tadashi_sugiura@nifty.com
※メールには「KM学会8月27日理論・企業調査研究部会に参加希望」
と必ず明記してください。
4、講演内容
題名 研究開発とネットコミュニテイ(仮題)
講演者 リコーのR&D部門、ネットコミュニテイ及びナレッジマネジ
メントリーダーご経験者さま。
(ご本人の希望で当日までお名前は伏せさせて頂きます。)
5、講演概要
研究開発のナレッジマネジメントは現在、各メーカーで静かにブー
ムとなっている。その中でネットのコミュニテイを上手く活用した事
例も幾つか出始めている。2003年度の全世界MAKEにおいて、惜し
くも入賞は逃したもののファイナリスト選考に残ったリコーのナレッ
ジマネジメントは世界から注目され始めている。今回はR&Dを中心と
したネットコミュニテイ活用やナレッジマネジメントに関して熱き思
いを語って頂きます。
(アメリカパテント大學 ナレッジMBAスクール教授 山崎秀夫)
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◆KMマガジンがアジアのKMを紹介しています!
KMマガジンが香港KM学会のリッターさんや当学会の山崎さんにインタ
ビューした結果を載せています。日本、シンガポール、香港やインドにおけ
るKM現状がレポートされています。
日本における運動の中心として日本ナレッジマネジメント学会が紹介され
ています。
以下のアドレスでご覧ください。
http://www.kmmagazine.com/
「Your say: Knowledge management in Asia」をクリックしてください。
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[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その16
「実践コミュニテイ(知識コミュニテイ)の誕生」
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
今や欧米でナレッジマネジメントの中心的なプログラムとされる、「実践
のコミュニテイ(知識コミュニテイ)」の組織論を見れば面白い事が判る。
それは機械的組織(情報処理モデル)」であるバリューチェーンと、その
周りを星雲の如く取り囲む有機的組織(コミュニテイ)の組み合わせから成
立っている点である。
判りやすく言えば神様と仏様が同居している「神仏融合」的な組織論なの
である。
ヘーゲル風に言えば、絶対的無の世界が矛盾する二つの組織を作り上げて、
世界を進化させている訳である。
この点が野中理論のように有機的組織論を全面に押しだし、機械的組織論
(情報処理モデル)」を暗に否定するアプローチとは異なっている。
さて筆者は情報処理モデルに代表される「機械的組織論」は、色々破壊的
な副作用があれ、知識社会における組織論の骨組としては原則必要であると
考えている。
IT技術を活用してビジネスの効率化やスリム化、高速化、広域化を意識
的に推進しない限り、知識社会の企業は生き残れないからである。
我が国でも多くのコンサルタント会社が推進しているリエンジニアリング
やサプライチェーン・マネジメント、ベンチマーキングなどは、すべからく
情報処理モデルに代表される「機械的組織論」の範疇に入る。
しかし「機械的組織論」は必要な一方で、そのもたらす色々な副作用を如
何解決するのかと言う問題が依然残る。
「機械的組織論(情報処理モデル)」に偏ったリエンジニアリングを行な
えば、近年米国の自動車企業で明らかになったような、社内の人間関係が崩
壊し「知恵の蒸発現象」が発生するリスクが高い。
更に言えば「ソーシャルキャピタル」と呼ばれる社内の人間関係が崩壊す
れば、一体如何なる事態が起きるのか。シックスシグマも成果主義人事も効
果が上がらない上に、品質問題など色々な小さな事故が多発する例が近年米
国で見られた。
そこで再発見されたのが「インフォーマル集団」の再来と言われる「実践
のコミュニテイ(知識コミュニテイ)」である。
「実践のコミュニテイ(知識コミュニテイ)」は社員の「学習」や「仕事
の意味」、そして自らの「アイデンテイテイ」の源泉とされる。
「実践のコミュニテイ(知識コミュニテイ)」は明らかに「有機的な組織」
である。
こうして欧米企業では、「機械的組織論」と「有機的な組織論」の組み合わ
せによる企業組織作りが隆盛を見ている。
これにより「機械的組織論(情報処理モデル)」の持つスリム化などの効率
性、高速性、広域性などを活用する一方、「有機的な組織論」に基づく柔らか
い知識コミュニテイにより、組織全体を環境変化に適応できる「知性的な生命
体」に変革しようと言う試みである。
国際会計基準の導入により、寮や運動部が売却され、急速に人間関係の希薄
化が進むわが国企業で、実践コミュニテイ(知識コミュニテイ)が注目される
所以である。
大幅な組織改革を行うことなく社員を活性化するための手段なのである。
<アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール教授 山崎秀夫>
英国のナレッジマネジメント・マガジンが香港のKM学会の代表であるリッターさんや私に
インタビューした記事が乗っています。
日本、シンガポール、香港、インドの現状が簡潔に述べられています。
日本では日本ナレッジマネジメント学会が運動の中心だと
紹介しておきました。
http://www.kmmagazine.com/
Your say: Knowledge management in Asia (ここをクリックする。)
<アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール教授 山崎秀夫>
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[MAKEフラッシュ メールマガジン]
内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp
Copyright(C) 2003 日本ナレッジ・マネジメント学会
All rights reserved.
発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田)
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局(川又)
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MAKE フラッシュ
第35号 2003/08/19
☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★
発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局
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KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
のお知らせです。MAKEとは、Most Admired
Knowledge Enterprises の
略称であり、英国Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業
のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。
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□ 目次
[学会からのお知らせ]
◆8月27日に理論企業調査研究部会、開催!
[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その17
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
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[学会からのお知らせ]
◆8月27日に理論企業調査研究部会、開催!
皆様こんにちは。理論・企業調査研究部会長の山崎秀夫です。
知識コミュニテイ(コミュニテイ・オブ・プラクテイス)シリーズを続けます。
今回もオープン参加形式で講演会を行います。皆様ふるってご参加ください。
今回は研究開発にかかわる知識コミュニテイ事例の発表です。
1、開催日 平成15年8月27日(水) 18:30〜20:00
2、開催場所
インテリジェントロビールコ D会議室
東京都新宿区揚場町2−1軽小坂MNビル
TEL 03-3266-9311
※会場地図は以下のURLを参照して下さい。
http://www.kmsj.org/ruko.gif
3、参加連絡先
副部会長 杉浦さん宛 tadashi_sugiura@nifty.com
※メールには「KM学会8月27日理論・企業調査研究部会に参加希望」
と必ず明記してください。
4、講演内容
題名 研究開発とネットコミュニテイ(仮題)
講演者 リコーのR&D部門、ネットコミュニテイ及びナレッジマネジ
メントリーダーご経験者さま。
(ご本人の希望で当日までお名前は伏せさせて頂きます。)
5、講演概要
研究開発のナレッジマネジメントは現在、各メーカーで静かにブー
ムとなっている。その中でネットのコミュニテイを上手く活用した事
例も幾つか出始めている。2003年度の全世界MAKEにおいて、惜し
くも入賞は逃したもののファイナリスト選考に残ったリコーのナレッ
ジマネジメントは世界から注目され始めている。今回はR&Dを中心と
したネットコミュニテイ活用やナレッジマネジメントに関して熱き思
いを語って頂きます。
(アメリカパテント大學 ナレッジMBAスクール教授 山崎秀夫)
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[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その17
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
さて今回は読者の皆様の強いご要望にお答えしてポスト野中論の提唱者で
ある英国のデーブ・スノードンのポスト野中理論をご紹介しよう。
彼は現在、英国IBMの複雑系に関する組織の行動研究所ダイレクターで
ある。
彼に限らず欧米のKM研究者の特徴は,マイケル・ポラニーと野中理論を
比較し相違点をよく理解している点にある。
彼らは日本の研究者と異なり、場所論のような難解な西田哲学に悩まされ
る事無く、その代わり暗黙知の提唱者であるポラニーの研究がその分、盛ん
になっているためと思われる。
スノードンのポスト野中論を要約すれば、以下のようになる。
@ 95年の野中理論登場以前
この頃も知識を管理しようと言うアプローチはあったが、中心は情報管理と
意思決定理論にあった。
また情報技術(IT)の力点もリエンジニアリングのような効率化に置かれて
いた。そして効率中心のリエンジニアリング進展の中で、多くの社員が会社を
去って行き、効率性重視が必ずしも当初想定された効果をもたらさず、むしろ
知恵の蒸発現象が発生し、ナレッジマネジメントが本格登場する土壌が出来始
めていた時期である。
A 95年の野中理論の登場
組織を機械的なものと考え効率を優先したリエンジニアリングの反動もあって、
野中理論はナレッジマネジメント運動に火をつけた。
そしてナレッジマネジメントは野中理論の登場を境に95年ごろから新しい
段階(スノードンは第2段階と呼んでいる。)に入った。
野中理論の特徴は「知識をものと見なしているコンテナ・モデル」と言う
点にある。そして野中理論の基礎は伝統的な日本メーカーのもの作りにある。
そこでは商品開発が可能な程度に「語れないとされた暗黙知」が形式知化
されている。
しかしSECIモデルをそのまま当てはめた「暗黙知の表出化」と言う知識
データ−ベース作りの試みは多くの場合上手く行かなかった。
その結果野中理論はブロークンダウンした。
B 2002年ごろからのポスト野中理論
哲学者カント流の知識を「もの」と考える色彩の強いSECIモデルに対し
て、90年代後半には、知識は「もの」であると同時に「フロー」や「一時的
なはかないもの」であるという考えが出てきた。
一方「暗黙知の表出化」によるコンテンツ・マネジメントは知識=「モノ」発
想の延長線上にあったと考えられる。
90年代後半頃盛んに提唱された知識を管理不可能な「フロー」や「一時的な
はかないもの」と見る発想はスタンシーなど複雑系の研究者からのものである。
この発想の下では、知識は資本として管理など全く不可能と言う事になる。
90年代末からこの発想に野中理論もフォローし始めた。しかし野中理論の
基本は知識=モノ論であり伝統的なピラミッド組織のものつくりに適している。
しかし複雑系の理論が支配的となる環境下では、野中理論は有効性を
発揮しない為、別のモデルが必要となる。
それが彼の提唱するcynefin modelである。
(この概要は次回説明する。)
もっともスノ−ドン自身は知識を「もの」であると同時に「フロー」である
と言う中間的なとらえ方をしている。
こうした発想の元、スノードンは第三世代のナレッジマネジメントを提唱し、
「コンテンツ」よりも「コンテクスト」を重視し始め、コンテナに入っている
「もの」よりもコンテナ自体に焦点をあて始めた。その基本は複雑系の理論で
ある。
ちなみにスノードンの考える野中理論とポラニー理論の相異は以下の通りで
ある。
ポラニー理論
暗黙知は精神的な諸能力の働き(knowledgeでは無くknowing)であり、
語れない知識である。
野中理論
暗黙知と形式知を弁証法的に発展する異質なものとは見なしておらず、
両者は相互に変換可能な並列的なものと見なしている。
(not dialectical, but dualistic)
野中理論は商品開発が可能な程度に暗黙知の形式知化を主張している。
(商品開発が可能な程度に語れないはずの暗黙知を語れるとしたと言う理解。)
次回に続く・・・。
PS.
皆様のご感想の中に「今更古い野中理論を特別意識する時代でもないだろう」
「さっさとネット上の新たなインフォーマル組織の研究に進んだらどうだ。」とか
「ポスト野中だけでなくもっと議論を多様化して欲しい。」などの意見が多く
寄せられました。またポスト野中のコラムに触発されて一部の研究者の方々が
色々多彩な研究発表を他学会も含めてなされ始めています。
筆者としてはわが国の創造性研究、知識共有研究に一石を投じ、知識研究の
多様性を促すと言う初期の目的は十分達せられたと考えています。
このため秋から別のコラムを始めます。
また主張、意見など皆様の投稿を歓迎するコラムに衣替えしたいとも考えて
おります。本メルマガは投稿大歓迎ですのでドンドン主張、意見をお寄せ
下さい。
<アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール教授 山崎秀夫>
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[MAKEフラッシュ メールマガジン]
内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp
Copyright(C) 2003 日本ナレッジ・マネジメント学会
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編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局(川又)
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MAKE フラッシュ
第36号 2003/09/01
☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★
発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局
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KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
のお知らせです。MAKEとは、Most Admired
Knowledge Enterprises の
略称であり、英国Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業
のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。
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□ 目次
[学会からのお知らせ]
◆慶應MCC 遠隔教育研究プログラムのご案内
[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その18
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
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[学会からのお知らせ]
◆慶應MCC 遠隔教育研究プログラムのご案内
慶應義塾大学の國領二郎教授が、”ブレンデッドラーニング”、
”インストラクショナルデザイン”、”ファシリテーション”などをキーに、
遠隔教育を成功に導く計画立案、導入、展開のノウハウとともに、
これからの遠隔教育のあり方について考える
『遠隔教育プロデューサ養成講座』を、慶應義塾と連携した
社会人教育・研究機関である丸の内シティキャンパスにて開講します。
詳細は http://www.keiomcc.com/d-learning/index.html をご覧ください。
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[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その18
(デーブ・スノードンの主張 その2)
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
さて野中理論は世界中でナレッジマネジメントの千を越える
失敗プロジェクトを生み出したと各地のセミナーで公言する
デーブ・スノードンであるが、彼は現在、世界中のKM講演会に
引っ張りだこである。
今回は、更に彼の主張を概観する第二回目である。
デーブ・スノードンのポスト野中理論で注目すべきは、彼が
主張する第三世代ナレッジマネジメントの中核とされるCynefinモデル
である。
これは複雑系の理論を元に構築されているが、その背景には
組織やリーダーシップの条件適合理論があり、野中理論の有効領域と
非有効領域を明確化しようと試みた点で歴史的な意義があると筆者は
考えている。
さてCynefinモデルにおいてスノードンは、下図の右側に工業社会の
組織を配置し、下図の左側には複雑系に基づく21世紀型の新しい
組織領域を配置している。
このモデルを要約すれば、下図の右側の領域では野中理論は有効に
働き左側では野中理論は働かないとされる。
即ち野中理論とは工業化社会の官僚的な(コマンド・コントロール型の)
組織を持つメーカーにおいて「商品開発のために有効なビジネスモデル」
とされているのである。当然、日本企業が得意なフルセット型の企業
経営や系列取引などはこの中に入る。
一方左側の複雑系の領域とは小さな無数の企業がグローバル市場を
背景にネットの上で色々な合従連衡を組み、自律型組織として
縦横無尽に展開する領域と考えられる。
そして彼はそれぞれの領域に対応した環境を作り出し、相互に作用させる
事により知識の創造と活用が活発に行われる企業環境を作り出せると
考えた。
例えば企業合併の場合には、一時的に下図の左上にあるcomplexな
環境を創出した後、右上の論理的な環境へ移行すればよいと言った
発想である。
Cynefinモデル
野中理論が無効な領域 野中理論が有効な領域
(複雑系の領域) (伝統的な工業社会)
高い抽象度
非公式な相互依存領域 I プロフェッショナル、論理的領域
Complex I Knowable
I
I
I
自律学習 ――――――――――――――――――――規律訓練
(LEARNING) (TEACHING)
I
I
I
Chaos I Known
海図の無い創造領域 構造化された官僚的組織領域
低い抽象度
さて更に面白いスノードンの主張は三つの知識活用の原則である。
1) 知識は自発的にしか作られない。決して強制できない。
2) 我々は語れる以上の事を知っている。そして我々は書きくだす事が
できる以上のことを語ることが出きる。
3) 我々は知識が必要になって始めて何を知っているか知ることができる。
(この主張は暗黙知の表出化に対するアンチテーゼと考えられる。)
更に第三世代のナレッジマネジメントとしては以下のアプローチの重要性を
主張している。
1) コンテントマネジメント
2) 物語アプローチ
3) コンテキスト・マネジメント
ここでのポイントは物語アプローチとコンテキスト・マネジメントの重視で
ある。(これまでの野中理論は暗黙知の表出化による「コンテントマネジメント」
重視と考えられて来た。)
そしてコンテキスト・マネジメントとしては知識そのものの
管理よりも、お互い同志を如何にして早く知り合いにさせるかと言った事を
重視していると筆者には思える。
筆者の経験からスノードンに共感する点は、知識コミュニテイ作りにおいて
「知識」よりもまず「人間関係(ソーシャルキャピタル)」を重視するアプローチ
である。
色々とユニークな主張をするデーブ・スノードンであるが、面白いのは
彼のマルチプル・アイデンテイテイの発想である。この発想は心理学者
ユングのペルソナ思想の応用であるが、彼は知識ワーカー像を以下のように
語っている。
「人のシステムは複雑系であり、人は多くのエージェントからなっている。
例えばある作家は母親に対しては息子であり、子供にたいしては父親である。」
この事はワークグループのアイデンテイテイにも当てはまる。
我々はアイデンテイテイ(ペルソナ)をつけかえる都度、別のルール、別の規範、
別の手続きに従う存在であるとスノードンは言う。
さて要約すれば彼の言う第三世代のナレッジマネジメントとは
あまり「知識」を意識しないで、むしろ人間関係(コンテキストの浸透など)を
重視する、落ち着いたものになるだろうと考えられている。
筆者が最も気に入っている点は、野中理論にようにあまり「知識、知識」と
知識を前面に出して騒がない時代がやってくると言う彼の主張である。
(ただし、筆者も全面的に彼の主張を受け入れている訳ではない。)
人の持つ複数のアイデンテイテイ論や「中身としての知識」ではなく
「入れ物(コンテナ)」の方ににフォーカスすべきだと言う主張などスノードン
には、面白い発想が多い。
如何に彼の論文の一部をお示しするので、進歩派の読者には是非、
ご一読頂き、ポスト野中理論の初期提唱者の主張に対する各自のご判断を
仰ぎたい。
http://www-1.ibm.com/services/files/Complexactsofknowing_1.pdf
次回はいよいよ最終回です。(本コラムに否定的な皆様、どうかご安心下さい
(笑))
<アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール教授 山崎秀夫>
インプレス社が開催した「筆者と読者のQ&A」と称する知識コミュニテイが
好評で、予定を一ヶ月オーバーし、本年9月12日まで延長されました。
8月28日の理論・企業調査部会は、図らずも上述、知識コミュニテイの
オフ会を兼ねて開催されました。やはりインターネットなどネット上での
知識交流は、上手く運営すれば多くの人々を引き付け、高質のビジネス
知識交流が可能となることが実証された訳です。
http://internet.impress.co.jp/QA/
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[MAKEフラッシュ メールマガジン]
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第37号 2003/09/15
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発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
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KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
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のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。
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□ 目次
[学会からのお知らせ]
◆「The Knowledge Forum in Tokyo」の開催について
◆2003年度MAKE JAPAN調査の実施について
[活動報告]
◆注目を集める「ヘルスケア研究部会」の動向
[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その19
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
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[学会からのお知らせ]
◆「The Knowledge Forum in Tokyo」の開催について
日本ナレッジ・マネジメント学会は、来年から
国際ナレッジフォーラム
The Knowledge Forum in Tokyo を開催します。
時期は10月(詳細日時は未定)、
韓国で開催されるWKFと重ならないようにします。
なお、国際ナレッジフォーラムの正式名称で、
The は世界最高の意気込みです。
Global や World は既に使われています。
International はありきたり、Japan では矮小化する、
などが配慮されました。
ナレッジフォーラム実行委員会が編成され、準備に着手します。
準備の進捗状況は、MAKEフラッシュでお知らせする予定です。
---------------------------------
◆2003年度MAKE JAPAN調査の実施について
いよいよ今年もMAKE JAPAN調査の実施時期が近づいてまいり
ました。昨年同様10月中旬からの実施を予定しております。詳細が決定
次第、学会員の皆さまにお知らせいたします。
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[活動報告]
◆注目を集める「ヘルスケア研究部会」の動向
7月に活動を開始したヘルスケア研究部会は、既に3回のミーティングを開催、
着々と活動が進行しています。病院経営と介護福祉の2分野を軸とする、4
から5のワーキンググループを中心に活動、来年の総会では研究成果や提言
を発表する予定です。特に病院経営グループでは、医療施設での実地調査も
含めたスタディーを行う見込みです。
活動に様々なツールが活用されるのも特徴です。月1回の定例ミーティングの
ほか、インターネット上の知識コミュニティー(いわゆる掲示板)や電話会議
でも討議を深めていきます。
立上げから日は浅いものの既に各方面から注目を集めています。薬剤師や医
薬関連企業に多くの購読者を持つ、「Pharma
Week」では「ヘルスケア分野でも
ナレッジマネジメント」として1面トップで大きく報道されました。
以下、引用しております。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ヘルスケア分野でもナレッジマネジメント
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■知識の共有化・有効活用で競争力強化へ
ナレッジマネジメント(知識経営)に本格的に取り組もうという機運がヘ
ルスケアの領域でも芽生え始めた。ナレッジマネジメントは組織や個人が持っ
ている知識・情報を全体で共有化し、有効活用を図ろうという経営手法の1
つ。本格的に取り組めば、業務の質の向上、コストの削減などを図ることが
でき、企業の競争力強化につながる。調剤薬局などの場合、調剤ミスの減少
につなげることも可能だ。米国ではスーパーやドラッグストアなども導入し
ており、今後、日本国内でナレッジマネジメントに本腰を入れる動きが広が
ることも予想されそうだ・・・中略・・・・
■ナレッジマネジメント学会:ヘルスケア研究部会を新設
一方、ヘルスケアの領域でナレッジマネジメントの研究を模索する動きも出
始めた。日本ナレッジマネジメント学会は7月、ヘルスケア研究部会を新設
した。部会員には医療機器メーカーや介護事業者、シンクタンク、大学関係
者ら15人が名を連ねる。初年度は病院経営や介護福祉の分野を対象に現
状分析を重ね、実践的な解決策の提案を行う方針だ。ヘルスケア研究部会の
小野崎耕平部会長は調剤薬局でのナレッジマネジメントの導入について「コ
ストを大幅に削減することができ、差別化にもつながる」と指摘。またドラッグ
ストアに対しても「利用する価値は十分ある」とみている。ただナレッジマ
ネジメントも掛け声だけに終わった企業や器を作っただけの事例など失敗し
たケースも多いことから、導入には強い意志と十分な理解や啓蒙も必要だ
ろう。他社との競合が激しくなる中、調剤薬局やドラッグストアでも、知識
・情報といった無形の財産をいかに有効的に活用するかが問われている。
「Pharmaweek 」7月28日号
(発行:株式会社じほう http://www.jiho.co.jp/)
次号につづく
-----------------------------------------------------------------
[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆コラム ポスト野中へのアプローチ その19
(野中理論と社会再編の哲学)
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
欧米におけるポスト野中論者の主張は兎も角、筆者の思いは日本的経営
を一体、如何に蘇生するかという視点である。
野中理論の特徴はSECIモデルと呼ばれる機械論的なモデルの周囲に
綺羅星のごとく古今東西の哲学を散りばめてその長所を全て吸収しようと
している点である。
口の悪い批評家の中にはこれを哲学の「憑依霊モデル」と呼んでいるも
のもある位である。(「SECIモデルは神聖にして犯すべからず」と
言った意味に解釈すべきと言うのである。)
さてこの哲学思想の中で最も重要なのは以下の4点であると筆者は考え
ている。
1) 形式知を定義する「プラトンのイデア論」
2) 暗黙知を定義する「アリストテレスの存在論」
3) 共同化を支える「西田の場所論」
4) ベイトソンによる「デジタルの知とアナログの知」の区分
この中で形式知に「プラトンのイデア論」を当てはめ暗黙知に「アリス
トテレスの存在論」を当てはめる知識の定義は欧米で「知識はうたかたの
はかないもの」などの柔らかい見方が出現した時点で一度揺らぎ、最近で
は暗黙知と形式知と言う両者の異質な知を繋ぐ「知識はプロセスである。」
と言う主張に変更された経緯がある。このあたりの検討は欧米のポスト野中
論者の手にゆだねたいと思う。
(実際、彼らはよく検討しています。)
しかし筆者は今後の日本的経営を意識した知識理論を検討するにあたって、
「西田の場所論」とベイトソンの「デジタルの知とアナログの知」の区分
の再検討の方が重要であると考えている。
21世紀の知識社会の入り口にあたって、「西田の場所論」は我が国企業
における「共同性と個人のありかたの問題」を提起している。
筆者の視点は我が国の日本企業では「個の自律とそのための経営の可視化」
及び「共同性の再確立」の問題が今、同時に求められていると言う立場である。
哲学的には実存主義的要素とポスト構造主義的な要素が二つながら経営課
題として突きつけられていると見ている。
西田哲学は野中理論における解釈である、「内向きの共同性の中での、儒
教的な「仁」にあたる「場」の理解」に偏った狭いものでは無いと考えられ
る。会社を移ったり、自ら起業を試みる知識ワーカーに相応しい「老荘思想」
的な要素も中に含んでいる。(これは飽くまで筆者の見方です。)
いずれにしても今後の知識理論の課題として、西田哲学を如何に知識時代
に相応しく進化させるかが重要である。
最後のベイトソンの「デジタルの知とアナログの知」の区分は、最近、進
化心理学によって反論が展開され、知識社会に向かって大きく理論的な発展
がなされつつある。
その主張は「言語能力は文化的なものではなく、人の本質」と言うもので
ある。(言語学者、スティーブン・ピンカー)そうなれば言語的コミュニュ
ケーションもまたアナログ的なものと言う事になる。
又一方、非言語的なコミュニュケーションと「今ここで」の「共体験」に
限定された野中理論における「共同化」の限界が新しいメデイアであるユビ
キタス・ネットワーク上の人の交流によって実証的に突破されつつある。
紀元前の中国における春秋戦国時代と言う社会の再編期には、「諸子百家」
が乱立し、現代にまで通じる多くの新しい哲学を唱えた。
また、19世紀半ばにドイツの哲学者ヘーゲルが死去した後にはヘーゲル
学派が大分裂し、その中から神を否定し「愛と共同性」を重視するフォイエ
ルバッハやコミュニテイ論を唱えるマルクスが登場した。当時の欧州が市民
社会への再編成期にあったからである。
筆者のポスト野中のコラムがきっかけとなって、社会再編期に直面してい
る我が国でも、多数の「青年知識ヘーゲリアン」が名乗りをあげて我が国企
業のあり方を熱く議論し、実践する事を希望して筆をおきたい。
PS.
これで色々と物議を醸したポスト野中のコラムを終わります。
次回からは「ポスト・マクルーハン」を連載する予定です。
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[MAKEフラッシュ メールマガジン]
内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
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MAKE フラッシュ
第38号 2003/09/30
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KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
のお知らせです。MAKEとは、Most Admired
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略称であり、英国Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業
のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。
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□ 目次
[学会からのお知らせ]
◆アメリカパテント大学無料説明会&特別公開講座 ご案内
◆「The Knowledge Forum in Tokyo」の開催について
◆2003年度MAKE JAPAN調査の実施について
[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆世界のKM国際大会を概観しようーその1 KM
EUROPE 2003についてー
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
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[学会からのお知らせ]
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Patent Unviersity of
America
ナレッジMBAスクール
***日本唯一の“ナレッジマネジメント”に特化したMBAスクール***
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無料説明会&特別公開講座 ご案内
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ナレッジMBAスクールでは、無料の説明会と特別公開講座を開催します。
MBA学位の取得を目指す方だけでなく、仕事でもっと力を発揮したいと
考えている方、何か自己変革したいと思っている方、あるいはビジネス
リーダーとして活躍したいと考えている方等、社会人の皆さんどなたでも
ご参加いただけます。
◆内容◆
Part 1 スクール概要、プログラム説明
Part 2 特別公開講座
◇「21世紀に成功する知識ワーカーのあり方」
社会変革の激しい知識社会のなかで、どのような人材が
求められているのか、成功するワーカー像とは何か。
◇講師 山崎秀夫(ナレッジMBAスクール教授)
野村総合研究所 経営情報コンサルティング部上席研究員。
専門は情報戦略論、情報組織論、ナレッジマネジメント。
著書は『ナレッジ経営』(野村総合研究所)、『成功する会社
は知恵市場から生まれる』(徳間書店)、『知識コミュニティ
で浮上せよ!』(インプレス)など多数。
Part 3 受講生体験談&質疑応答
◆日時◆
2003年10月15日(水) 19:00〜21:00
※途中参加、途中退席自由ですので、お気軽にご参加ください。
◆場所◆
フォーラムミカサ 301・302号室
東京都千代田区神田美土代町3-1 三笠ビル3F
TEL 03-3291-1395
地図はこちらです。 http://www.e-joho.com/f-mikasa/map.html
◆お申込み◆
下記参加申込書に必要事項ご記入の上、前日までにお申し込み下さい。
-----------<申込書>-----------(原担当)------
【氏名】
【フリガナ】
【住所】
【年齢】
【性別】
【会社名】
【部署】
【会社TEL/FAX】
【自宅TEL/FAX】
【e-mail】
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◆お問合せ◆
アメリカパテント大学 事務局 担当:原
〒150-0012 渋谷区広尾5-25-8-202
TEL 03-3442-0691 FAX 03-5449-3682
E-mail info@patent-u.org
URL http://www.patent-u.org
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◆「The Knowledge Forum in Tokyo」の開催について
日本ナレッジ・マネジメント学会は、来年から
国際ナレッジフォーラム
The Knowledge Forum in Tokyo を開催します。
時期は10月(詳細日時は未定)、
韓国で開催されるWKFと重ならないようにします。
なお、国際ナレッジフォーラムの正式名称で、
The は世界最高の意気込みです。
Global や World は既に使われています。
International はありきたり、Japan では矮小化する、
などが配慮されました。
ナレッジフォーラム実行委員会が編成され、準備に着手します。
準備の進捗状況は、MAKEフラッシュでお知らせする予定です。
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◆2003年度MAKE JAPAN調査の実施について
いよいよ今年もMAKE JAPAN調査の実施時期が近づいてまいり
ました。昨年同様10月中旬からの実施を予定しております。詳細が決定
次第、学会員の皆さまにお知らせいたします。
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[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆世界のKM国際大会を概観しよう
ーその1 KM EUROPE 2003についてー
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
国際部担当の山崎秀夫です。日本KM学会も来年10月に国際大会を
計画していますが、欧米及びアジアの一部では2000年ごろから
本格的なKM国際大会がどんどん開催されています。
日本KM学会としても国内の狭い視野に囚われず、もっと広い視野で
ナレッジマネジメントを捕らえる必要があると考えられます。
そこで今後は幾つかのKM国際会議の概要を随時皆様にお知らせ
しようと思います。(来年の日本での国際大会の機運を盛り上げる訳ですね。)
今回は一回目としてKM EUROPE 2003について概要を説明します。
http://www.kmeurope.com/whatis.asp
英国のarkgroupが主催するKM EUROPE
2003は今年で第四回目を
迎え、世界最大級の国際KM大会の一つに数えられています。
EUの支援を受けており、European research
projects による
EC villageが開催され、EUによるKM研究が報告予定されるなど、
格調の高い大会となっています。
本年は11月10日ー12日の3日間、オランダのアムステルダムで
行われます。
● 基調講演
基調講演者は以下のとおりです。
◆Prof. Dorothy Leonard, Harvard Business
School
演題 Gaining Deep Smarts: Seven Ways
of Knowing During Innovation
彼女(レオナルド)は著書「well spring
of knowledge]、日本語訳「知識の源泉」や
「when sparks fly」などの著者として知られています。
米国の創造性理論にはジェームス・W・ヤングによる「アイデアの
作り方」の考え方を発展させたものが多いのですが、彼女もその一人
だと考えられます。
◆Dave Snowden, Cynefin Centre, IBM Global
Services
演題 Complex Knowledge
ご存知の通り、彼(スノードン)は「ポスト野中理論」の提唱者です。
ここ一二年、世界中のあらゆる有名な国際大会に呼ばれています。
◆Dr Carla O'Dell, APQC
演題 Creating and Retaining Knowledge:
Lessons from Leading Firms
彼女(オーデル)は「if we knew, what
we know」の著者ですが、久しぶりの
晴れ舞台と言ったところです。
◆Verna Allee, Verna Allee Associates
演題 Knowledge, Networks and Value
Creation
彼女(エイリー)はvalue networkを提唱しています。私は彼女もポスト野中
論者に位置付けています。マイケル・ポラニ−と野中理論の相違を
よく理解している方です。ここ一二年、KM界のスターですね。
私はポスト野中研究のために彼女の論文を随分と読みました。
さて以下のお二人に関しては全く存じ上げておりません。
◆ Fons Trompenaars, Trompenaars Hampden-Turner
演題 The Cultural dilemmas of Knowledge
Management
どうやら地元、オランダの研究者ですね。
◆Ciaran McGinley, European Patent Office
演題 KM Europe 2003: Managing the
knowledge lifecycle
●ワークショップ
そしてワークショップ(masterclass)も凄いですねえ。
主だったものだけ見ても、以下のように豪華です。
◆Tacit and explicit knowledge: an organic
approach to knowledge strategy
and knowledge mapping
Dave Snowden, Former Director of the Institute
for Knowledge Management
and Director of the Cynefin Centre for Organisational
Complexity, IBM
デーブ・スノードンが、またSECIモデルの限界と複雑系の理論に基づいた
cynefinモデル領域間の移行という持論を展開するのでしょうか。
◆ Value Network Dynamics: How does knowledge
create value?
Verna Allee, MD, Verna Allee Associates
エイリーのこの演題米国では定番のコースです。
SECIモデルとは発想が異なります。
◆ Making knowledge management practical:
tools and techniques
to take away
Chris Collison, Director of Change Management
and Finance Strategy,
Centrica
collisonさんはBP(旧英国石油)でKMを立ち上げ「learning to fly」を
著して、KMチームを率いて独立しました。彼の開発したプログラムには
AAR(アウターアクションレビュー)やピアーアシスト、レトロスペクトなどが
あります。今これらのプログラムは、オーストラリアやシンガポールなどで
大流行しています。欧米勢が知識コミュニテイ(実践コミュニテイ)中心で推移
している中で、学習理論や心理学技法を背景としたアプローチは魅力的です。
彼らの知識コミュニテイ(実践コミュニテイ)に関しても明らかに心理学的な
ピアーグループの影響がありますね。
因みにピアーアシストは70年代にカナダの学校から始まったアプローチです。
我が国でもここ一二年、幾つかの小学校、中学校、高校、大学で実践されて
います。(KM関連の皆様は多分ご存知無いと思います。)
◆Developing and nurturing communities of
practice
Richard McDermott, President, McDermott Consulting
McDermottさんはウエンガーさんと並んで「cultivating community
of practice」を著したお一人です。知識コミュニテイの立ち上げや運用も
欧米では大きなKMテーマの一つですね。
● 総括
総括すれば・・・・。これも見てもお分かりのように、理論はポスト野中の流れが
勢いを増しており、実践面は「人間関係論」や「コミュニュケーション論」中心に
展開されています。一昔前とはさま変わりですねえ。(笑)
<アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎秀夫>
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内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
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MAKE フラッシュ
第39号 2003/10/20
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編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局
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KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
のお知らせです。MAKEとは、Most Admired
Knowledge Enterprises の
略称であり、英国Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業
のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。
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□ 目次
[学会からのお知らせ]
◆2003年度MAKE JAPAN調査の実施について
◆「The Knowledge Forum in Tokyo」の開催について
[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆ポスト・マクルーハン その1 何故ポストマクルーハン研究が重要か
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
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[学会からのお知らせ]
◆2003年度MAKE JAPAN調査の実施について
いよいよ本日10月20日18時よりMAKE
JAPAN調査が始まり
ます。学会員の皆様には別途案内が届く予定です。今回で4回目となる調査
ですが、どの企業が栄冠に輝くのでしょうか。最近各方面からの注目度も高
く事務局への問い合わせも大変多くなっています。
学会員の皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。
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◆「The Knowledge Forum in Tokyo」の開催について
日本ナレッジ・マネジメント学会は、来年から
国際ナレッジフォーラム
The Knowledge Forum in Tokyo を開催します。
時期は10月(詳細日時は未定)、
韓国で開催されるWKFと重ならないようにします。
なお、国際ナレッジフォーラムの正式名称で、
The は世界最高の意気込みです。
Global や World は既に使われています。
International はありきたり、Japan では矮小化する、
などが配慮されました。
ナレッジフォーラム実行委員会が編成され、準備に着手します。
準備の進捗状況は、MAKEフラッシュでお知らせする予定です。
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[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆ポスト・マクルーハン その1 何故ポストマクルーハン研究が重要か
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
「メデイアはメッセージである。」と言う有名な言葉と共にメデイア論を
提唱したマーシャル・マクルーハンが活躍したのは1950年代から
60年代にかけてである。
当時はテレビが華々しく登場した時代であり、マクルーハンは
活字文化が解体した部族社会が再び甦るとして「地球村
(グローバルビレッジ)」の登場を予言した。
その後、マクルーハンは忘れ去られ、1980年にこの世を去る頃には
誰も彼の事を振り向かなくなっていた。
今日、マクルーハンは再び世界の注目を集めており、トロント大学に
設置されたマクルーハン・プログラムは、21世紀の知識社会を検討する
上で隠然たる影響力を持っている。
それは何故なのか?
彼の死後パソコン通信やインターネットなどの新しいメデイア、
即ちITネットワークが知識社会を支えるインフラとして登場したからである。
例えば90年代に一世を風靡した米国の情報スーパーハイウエー構想など
はマクルーハンは影響を強く受けていると考えられている。
野中理論の影響下が強い我が国の知識社会論と比較して、欧米の
知識社会論は最初からITネットワークをインフラとして強く意識しているのも
マクルーハンの隠然たる影響であると考えられるのである。
それでは何故、我が国でポスト・マクルーハンを研究する必要があるのか?
これも理由は簡単である。これまでの我が国主流の野中理論は
「いまここで(here and now)」の領域を中心として研究されており、
ITネットワーク上での知識交流は「連結化」としてマイナーな取り扱いしか
されていないためである。
野中理論における「共同化」と言うコンセプトは人と人を結びつける
知識交流と言う視点では優れたコンセプトである。
しかし、野中理論における「共同化」はメデイアとしての人々の交流チャネルを
「以心伝心」、「阿吽の呼吸」に閉じ込めると言う知識理論発展上の限界を
持っていると考えられる。その視点からはマクルーハンによって基礎付けられた
メデイア論の方が人々の交流チャネルの幅ははるかに広いのである。
今年は火星が6万年振りに地球に大接近し、火星ロケットが盛んに打ち上げ
られた。また未来物語が大好きな米国では、昨年あたりから惑星間
インターネットが盛んに論議され始めている。
そして今世紀末には火星に十万人が暮らす都市程度のものを作ろうと言う
計画もあるようだ。そんなに距離が離れた星に住む人々との間での知識交換は、
「以心伝心」、「阿吽の呼吸」だけではコミュニュケーションが出来ないではないか。
その前に我が国企業の組織的なコミュニュケーションのチャネルが「以心伝心」、
「阿吽の呼吸」では、ITネットワークをインフラとするグローバル化に乗り遅れて
しまうリスクがあると考えられるからである。
<アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎秀夫>
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内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp
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MAKE フラッシュ
第40号 2003/10/29
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編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局
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KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
のお知らせです。MAKEとは、Most Admired
Knowledge Enterprises の
略称であり、英国Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業
のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。
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□ 目次
[学会からのお知らせ]
◆2003年度MAKE JAPAN調査の実施について
◆香港における国際大会派遣者が決定しました
◆Patent Unviersity of AmericaーナレッジMBAスクールからのご案内
[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆WKF2003参加報告
(MAKE部会員、NEC コーポレート・コミュニケーション部
ブランドマネジメント統括マネージャー 進 博夫)
◆ポスト・マクルーハン その2 新しいメディア研究の弱点とその克服
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
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[学会からのお知らせ]
◆2003年度MAKE JAPAN調査の実施について
10月20日18時よりMAKE JAPAN調査が始まりました。今回
で4回目となる調査ですが、どの企業が栄冠に輝くのかー最近各方面からの
注目度も高く事務局への問い合わせも大変多くなっています。
締め切りは10月31日です。
学会員の皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。
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◆香港における国際大会派遣者が決定しました
皆さん今日は、国際部担当の山崎秀夫です。
5th Asia Pacific Knowledge Management Conference
27/28 November 2003, Hong Kong
に対する日本KM学会からの派遣者が決定いたしました。
派遣者: ジョンソン・エンド・ジョンソン
小野崎耕平さん
テーマ: change organization through knowledge
community
今回は応募者が4名(大学などアカデミック領域より1名、プラクテイショナーが
3名)に上りました。また大学からの応募者はKM学会賞の受賞者であり、
プラクテイショナーはそれぞれKM領域で実績のある方々でした。
またプラクテイショナーの応募者のテーマが全て知識コミュニティ(プラクテイス・
コミュニテイ)であった点が特徴的でした。
流石に海外の大会で発表したいと言う事で各応募内容は相当
レベルの高いものであり、審査に苦労しました。
応募者の皆様、有難うございました。
尚、審査基準は以下の通りです。
●研究または実践的な内容が素晴らしい人。
●KMの実績およびKM学会で発表実績のある人。
●香港に一泊し、先方とKM学会代表として情報交換できる人。
(ご自身の発表のみならず大会の全体把握をして頂きたい。)
●学会の部会活動に積極的な人。
●語学力
審査のプライオリティは研究または実践的な内容が素晴らしい人と言う
内容が一番高いですが、今回のようにあまり甲乙差の無い場合には
他の項目も勘案する事になります。
今回の審査では内容的に甲乙つけがたく、やはり幾つかの学会発表、
雑誌、学会誌への投稿などに実績のある応募者が有利となる結果が出ました。
また学会としては先方からの情報交換要望もあり、香港に一泊し、
KM学会代表として香港、シンガポールの学会などと情報交換できる人と
言う要素も一部加味する事となりました。(これだと学会の内情に多少詳しい
人が加点される。)
そこで来年からは理論・調査研究部会での研究発表に公募方式も
取り入れ研究発表実績の無い応募者の方に対して、国際大会参加
資格審査的な性格も持たせようと思っております。
そこで学会の多くの方に予め応募者の研究内容を浸透し、同時に顔を売って
頂く事も考えております。
(理論・調査研究部会などでの発表内容に対する評判を国際大会への応募者
評価対象とする。)
又、来年は東京で日本KM学会も国際大会主催を予定しており
学会員に海外の大会で活躍するチャンスを提供しようという方針は
強化される方向にあること申し添えます。
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◆Patent Unviersity of AmericaーナレッジMBAスクールからのご案内
ナレッジMBAスクール、第2期初日の高梨先生の講座への
一般受講生を募集しています。
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11月8日講座 一般受講申込み受付中
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ナレッジMBAスクールの第2期が11月8日にスタートします。
11月8日は、ナレッジMBAスクール主任教授、高梨智弘先生の
講座が3コマ、開講されます。
高梨先生は、日本ナレッジ・マネジメント学会の専務理事でもあり
日本のナレッジマネジメント分野をリードする先生です。
この3回の講座を受講されることで、ナレッジマネジメントの基本を
しっかりつかむことができます。
一般の方々も受講できますので、ぜひご参加ください。
◆講座日時・内容◆
2003年11月8日(土) 10:00〜12:00
◇No.1 ナレッジマネジメント概論
ナレッジマネジメントとは何か、その仕組み、方法論、
フレームワークについて解説する。
2003年11月8日(土) 13:00〜15:00
◇No.2 ナレッジマネジメント実践
ナレッジマネジメントの活用方法と具体的手法に
ついて解説する。
2003年11月8日(土) 15:15〜17:15
◇No.3 日本のナレッジマネジメント事例
ナレッジマネジメントを実際に活用し成功した企業の
事例を解説、分析する。
◆講師紹介◆
高梨智弘 ナレッジMBAスクール主任教授
鞄本総合研究所理事、
日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事、
公認会計士。
アーンストアンドヤングパートナー、朝日監査法人代表社員を歴任。
現在、ITコーディネータ協会理事、経営学博士、
社会経済生産性本部経営品質推進部講師、
法政大学エクステンションカレッジ講師、経営品質学会理事、
日本危機管理学会理事。
著書として『ITコーディネータ資格ガイド』(東洋経済新報社)、
『図解わかる!ナレッジ・マネジメント』(ダイヤモンド社)、
『経営品質の真実』(生産性出版)他多数
◆場所◆
フォーラムミカサ 301・302号室
東京都千代田区神田美土代町3-1 三笠ビル3F
TEL 03-3291-1395
地図はこちらです。 http://www.e-joho.com/f-mikasa/map.html
◆受講料◆
一般の単回受講料は通常1回¥25,000となっておりますが、
今回、このメールを見て、お申込された方への特典として
「1回¥15,000」とさせていただきます。
◆お申込み◆
下記参加申込書に必要事項ご記入の上、10月31日までに
info@patent-u.org へメールください。
受講申込受理の確認と受講料振込先についてご返信します。
-----------<申込書>-----(11/8特典受講料)------
【氏名】
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【会社名】
【部署】
【会社TEL/FAX】
【自宅TEL/FAX】
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◆お問合せ◆
アメリカパテント大学 事務局 担当:原
〒150-0012 渋谷区広尾5-25-8-202
TEL 03-3442-0691 FAX 03-5449-3682
E-mail info@patent-u.org
URL http://www.patent-u.org
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[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆WKF2003参加報告
(MAKE部会員、NEC コーポレート・コミュニケーション部
ブランドマネジメント統括マネージャー 進 博夫)
WKFとは
WKF(World Knowledge Forum)は、「知識=力」、"Knowledge
is Power"を
メインテーマとして2000年に始まり、今年で4回目を迎えました。
韓国政府とソウル市がコミットして毎日経済新聞テレビが主催し、広く米国、
欧州、アジアからスピーカーを招き、激変する世界およびこの地域についての洞
察を交換し、状況を乗り切って行くための戦略を議論するという、特に韓国のビ
ジネス界の人たちにとってとても重要なフォーラムです。
今回も、ノ・ムヒョン大統領が2日目に来場し、20分ほどスピーチを行いました。
今年のWKF2003は、昨年同様、10月の15日から17日の3日間、ソウル
市の都心の北にありコンベンションセンターを併設したグランドヒルトンホテルで
開催されました。14日にはプレフォーラムと称して、フランスの経営大学院、
INSEADのレクチャーやセッションが一日ありました。
WKFの大きなイベントの一つとして、TELEOS社によるMAKE−ASIA
の発表が昨年から行われています。TELOEOS社と連携してMAKE-JAPANを実施
している日本ナレッジマネジメント学会からも、昨年の岩岡さんに引き続き、私が
参加しました。
韓国はご承知の通り、1997年に生じたアジアの通貨危機の中で経済危機に陥って、
IMFの支援要請をせざるを得ない状況に追い込まれました。IMFの支援と引き替え
に厳しい構造改革待ったなしの状況になったのですが、そのような状況で必要なのは、
何を目標にして改革の厳しい痛みに耐えるかという理念です。
1998年1月、就任直前の金大中氏は年初の演説で、「知識基盤国家の建設」を訴え、
就任後、精力的に改革のシナリオを内外の知恵を集めて描きました。その施策の一つが
このWKFの実施です。主催のMaeil Business
Newspaper & TV(毎日経済新聞テレビ)
の張社長は金大中氏の知恵袋で、首相候補にあげられたこともあり、このイベントも彼
のリーダーシップに負うところが大きいようです。
さて、今年のWKF2003についてです。
今年のテーマは、"Creating a New World
Order and Economy"でした。
構成は昨年同様、全員参加が中心の特別セッション(講義、或いは複数によるパネル)と、
主題ごとに分けられた7つのトラックが同時並行するパラレルセッションが組み合わされ
ていました。名簿によれば、スピーカーは116人(日本人8名)、事前登録参加者は
619人(日本人6名、内訳は、日経3人、MAKE受賞企業2名と私)で、ざっと
1000人規模の大きなフォーラムです。
全体では、最初に「Good to Great」の著者、ジム・コリンズが衛星中継で登場し、その次
には元米国大統領経済諮問委員会委員長のマーチン・フェルドスタインが登場しました。
しかし、その他、クレッソン元仏首相、フランシス・フクヤマ、大前研一などのスピーカー
の顔ぶれをみても、前回の、エリソン・オラクル会長、シュミット元独大統領、ノーベル
経済学賞受賞のスティグリッツ教授、フィリップ・コトラーなどに比べると、ビッグネーム
が欠けた印象は拭えません。
昨年参加の岩岡さんによれば、ディナーは2回、三星電子他の見学ツアーつき、とのことで
したが、ディナーは1回、見学ツアーもなく、経済状況を反映したご時世を感じました。
次にKM関係です。
まず第1日目午後の全体会議で,TELEOSのロリーチェイス氏からMAKE−ASIAの
授賞式がありました。昨年は、3日目のパラレルセッションの1つの中で行われたので格上げ
です。
2003年度の受賞企業は18社で、このうち9社がWKFの受賞式に参加しました。
受賞企業18社は、アルファベット順に次の通りです。ランキングは発表されませんが、
トヨタがトップだったそうです。
−BHP Billiton (オーストラリア)
−キヤノン (日本)
−エーザイ (日本)
−富士ゼロックス (日本)
−ホンダ (日本)
−Infosys Technologies (インド)
−花王 (日本)
−LG Electronics (韓国)
−日産 (日本)
−Samsung Electronics (韓国)
−Samsung SDS (韓国)
−Singapore Airlines (シンガポール)
−ソニー (日本)
−Taiwan Semiconductor Manufacturing Company(台湾)
−Tata Steel (インド)
−東芝 (日本)
−トヨタ (日本)
−Wipro Technologies (インド)
国別に見ると、日本が半分の9社で、インド、韓国が各3社、そしてオーストラリア、
シンガポール、台湾が各1社です。昨年比で、日本企業も増加したが全体に占める比率は
6割から5割に下がり、インド、韓国企業が急増した点が顕著な動きといえます。
昨年は、受賞企業9社で、日本6社の他、インド、香港、韓国、台湾から1社ずつ選ばれ
ています。授賞式に現れたのは3社のようですから、MAKE−ASIAのプレゼンスは
着実に上がっているようです。
また、チェイス氏がモデレータをつとめたセッションを含め、2つのセッションで事例紹介
が行われました。Siemens AGの他、MAKE−ASIAからは、富士ゼロックス、Infosys、
Samsung SDS、Tata Steel、LG Electronicsが発表していました。
その他KMのトラックでは、World Knowledge
Creative Indexなるものをイギリスの
Robert Higgins Associatesが発表していました。クリエイティビティを、国ではなく、地域
単位で評価しようというものです。昨年が第1回ということで、米国のカーネギーメロン
大学のリチャード・フロリダ教授が提唱しているCreative
Indexに近いものでしたが、より
多くのデータに基づき精緻化を図ろうとして悪戦苦闘しているように見えました。しかし、
このような評価しにくいものでも悪戦苦闘しているうちにモノにしてしまうのが向こうの
連中ですね。
残念なのは、以前スピーカーリストに載っていたデイブ・スノードン氏の名前が直前になって
消えたことです。
以上、WKFのご報告をさせていただきましたが、WKFでの議論は、世界、アジアの政治、
経済状況を部分的にですが切り取ったもので、企業関連の議論もMAKE−ASIAの部分
だけでなく、とても刺激的です。最初に、韓国の人たちにとってとても重要と書きましたが、
日本をこのような外からの視点で眺めるのも非常に大事なことだと思いますし、新鮮です。
是非今後も学会の皆さんが積極的に参加されることをお勧めします。
さて、以下は個人的な感想です。
現在の韓国は、驚異的な経済的回復と成長を遂げていますが、その歪みがいろいろ出て、また
一つの踊り場にきているようです。ノ・ムヒョン大統領は立場が弱く、政治的にも不安定な状況
にあります。しかし、何とか「知識=力」を合い言葉に、次のステージへ向かおうという韓国
の人たちの熱意、ひたむきさを感じました。
日本についての議論もありましたが、殆どは、日本は世界のパラダイム変化に対応できていない。
過去の成功要因が多く構造的課題と化したにもかかわらず、それらの問題を解決できないでいる、
というような論調でした。大前研一氏は、「日本は今後さらに10年間寝ているだろう」と
話していました。
チェイス氏は、日本の経営者でナレッジについて語る人がとても少ない、と指摘していましたが、
全くそう思います。日本でもナレッジについて多くの議論が行われていますが、それが経営の
問題や社会の課題として認識し、社会の将来を考えていこうというような方向性は必ずしも
見えません。直ぐに知財パテントを含むモノの話、技術開発や人材開発、組織論など個別議論に
入ってしまうような気がします。
来年計画されているThe Knowledge Forum in
Tokyoが、そのような議論の渦巻きを大きくしていく
フォーラムになることを期待し、皆さんと一緒に少しでもお手伝いできればと考えます。
以上
(注)WKFのホームページに行けば、セッションのサマリーまでアップされています。
http://www.wkforum.org/
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◆ポスト・マクルーハン その2 新しいメディア研究の弱点とその克服
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事、
理論・企業調査研究部会長、国際部会・MAKE部会担当、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
それではポスト・マクルーハン研究の主流である、ITネットワーク上の
コミュニュケーション研究(メディア研究)に問題点は無いのであろうか。
東大の西垣通ら一部研究者が指摘しているのが以下の点である。
ITネットワーク上のコミュニュケーション研究(メディア研究)からは、
ともすれば「身体性」の課題が問題意識から抜け落ち、知識交流の
問題を「精神の交流のみ」の視野の狭い領域に限定する傾向に
陥りがちな欠点があると言う指摘である。
丁度これは、野中理論が「知の身体性」に関して「いまここで(here
and now)」の領域を重視するあまり、「あの時あそこで」と言う
脱フェースツーフェースによる知識交流の理解や把握がどうしても
弱くなるのと裏腹の関係にあると考えられる。
筆者の問題意識は両者の自然な融合、無理の無い組み合わせにある。
例えば仏教の禅宗は、仏の本質的な教えは経典では伝達できないとして、
修行による身体での教義の体得を主張した。
老荘思想の「道」も同じように言語では表現できないとされている。
しかし面白いのは禅宗ほど饒舌な宗教は無く、宋の時代に「公案」と
言う言語主体のコーチングの手法を導入している点である。体得される
べき教えは体感を促す一方、言語を駆使することにより、修行者に
考えさせ、イメージを引き出しているのである。修行を背景とした言語に
よるイマジネーション訓練は、ネット上の知識コミュニテイなど現代の新しい
メディア研究に通じるものがある。
野中理論が重視する声を使わない「いまここで(here and now)」の
領域(察しや阿吽の呼吸)は言わば「陸軍」に例えられる。一方
ITネットワーク上の脱フェースツーフェースによる饒舌な交流は「空軍」に
例えられる。戦に勝つには両者の適度な組み合わせが必要なのである。
もっとも、マクルーハンが創始者であるメディア論の視点からは、
「いまここで」の領域におい | |