日本ナレッジ・マネジメント学会
Knowledge Management Society of Japan
最終更新日 2007.7.2

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☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★
 MAKE フラッシュ
 第61号   2004/10/29
☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★

発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局

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 KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
のお知らせです。MAKEとは、Most Admired Knowledge Enterprises の
略称であり、英国Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業
のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。

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□ 目次

[学会からのお知らせ]
◆MAKE-J調査はじまりました

[部会活動報告、学会員からの寄稿など]
◆MAKE Asiaの結果報告
◆ナレッジマネジメント関連でナレッジワークプレイスと言う考え方の紹介<前編>

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[学会からのお知らせ]


◆MAKE-J調査はじまりました  


 学会が主催する「最も称賛されるナレッジ企業(Most
Admired Knowledge Enterprise)のランキ
ング調査」も今年で5回目を迎えます。

 今年の調査ということで既に学会員の皆様のお手元に日経リサーチ社の
ほうから、1インターネット調査の依頼が届いているかと思います。

質問内容は昨年度と同じです。調査の回答には10分程度ですみますので、
調査への積極的なご協力をお願いいたします。

また、MAKEーJAPAN調査の結果については、Finalistは
11/15頃、Winnerについては11月下旬〜12月上旬を予定しております。
選ばれた企業の表彰式は、3月のThe Knowledge Forum 2005 で行います。

皆様の回答結果が反映されるMAKEーJAPAN調査へのご参加を
よろしくお願い申し上げます。

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[部会活動報告、学会員からの寄稿など]

◆MAKE Asiaの結果報告
(The Knowledge Forum 2005実行委員会副委員長  岩岡 保彦)

MAKE Asia情報について報告します。
本件は、October 13に開催される WKF(韓国)で発表されたものです。
日本企業が6社含まれています。


The winners of the 2004 Asian Most Admired Knowledge Enterprises (MAKE)
study,
conducted by Teleos in association with The KNOW Network, are (in
alphabetical order):
-- Canon (Japan)
-- Honda Motor (Japan)
-- Infosys Technologies (India)
-- Kao (Japan)
-- Nissan Motor (Japan)
-- Samsung Electronics (S. Korea)
-- Samsung SDS (S. Korea)
-- Singapore Airlines (Singapore)
-- Sony (Japan)
-- Taiwan Semiconductor Manufacturing Company (Taiwan)
-- Tata Consulting Services (India)
-- Tata Steel (India)
-- Toyota Motor (Japan)
-- Wipro Technologies (India)


◆ナレッジマネジメント関連でナレッジワークプレイスと言う考え方の紹介<前編>
(株式会社リコー  松本 優)

◆「Knowledge Workplace Community Conference 2004」に参加
米国KM界のグル ローレンス・プルサック氏の話に感動!

9/10日、「Knowledge Workplace Community Conference 2004」に参加した。
場所は品川の御殿山ヒルズのホテルラフォーレ東京。

★KM学会から後援の案内がきたし、経済産業省の知的財産制作室の住田孝之室長
が挨拶したり、外国からも米国のKM界でダベンポート氏とならんで指導者(Guru
グル)として有名なローレンス・プルサック(ラリー・プルサック)氏や 英国
DEGW社創業者、元英国王立建築家協会会長のフランシス・ダフィ氏、米ゼロック
スのナレッジシェアリングを言い出したダン・ホルツハウス氏、オーストラリア
からDEGWアジアパシフィックのジェイムス・カルダー氏、日本から紺野登氏など
のメンバー。日本企業の事例発表とパネルディスカッションに 、
日立ハイテクノロジーズの執行役常務大林秀仁氏、
豊田自動織機の取締役三矢金平氏、
日産自動車副社長の増田譲二氏
等の豪華メンバーだったので、有料だったが大枚1.5枚自費で払って参加した。
内容はなかなか充実していて面白かったです。(元は取った(^。^))

◆ナレッジ・ワークプレイスとは
★ナレッジ・ワークプレイス(KW)というのが参加する前はよくわからなかったの
ですが、早い話が、ワークプレイスが直訳すると働く場所。
KWとはリコー流に言うと「知識創造がしやすい職場」のこと。つまりは、知識創
造がしやすい職場環境をどう作るかということがテーマ。(ちなみに弊社はお客
様の「知識創造を容易にする」を支援するというのが方針の1つになっています。
つまり、ハード、ソフト、シスでム、コンサル、サポートなどあらゆる面からソ
リューションを提供して支援させていただきたいと言うわけです)

★このカンファレンスでも、知恵を生み出すためには、人間が創造性が思う存分
発揮できるようなのびのびとした職場環境を用意することが、これからの知識創
造時代に必要であろう、という主張が展開された。

◆最初の基調講演のフランシス・ダフィ氏は「グローバルワークプレイス革命」
★英国のBBCの事例中心に発表。
バラバラに離れた所にあったオフィスを機能別に3つのオフィスに集約した。
その時の苦労話と結果、いいアイデアを出し合って、素晴らしい先進的なオフィ
スになった姿を写真で紹介。

★その他、ワークプレイスの評価基準として次の3つのEを挙げていた。
@エフィシェンシー:効率性
Aエフェクティブネス:有効性(魔法みたいなもの)
Bエクスプレッシブネス:表現性
●おじさんは評価基準については今一わからないままである。(自分の言葉で補
足出来ない(~_~;))。@よりABが重要と言っていた。場所づくりに余り効率性
を持ちこむのはよくないとも取れた。

◆次にパネルディスカッション
上述のダフィー氏、プルサック氏、ホルツハウス氏、コーディネーターは中分毅
氏(日研設計マネジメントソリューションズ社長)

★なぜワークプレースが関心を集めているか?そして欧米ではKM/KWに真剣に取
り組んだ動機は何か?
*ダフィ氏--サバイバル、革新せねば生き残れない。生き残りのために変革をせ
ねばならないと言う気持ちから
*ホルツハウス氏--X社では戦略的にとらえた。ザドキュメントカンパニーを打
出した。ドキュメント=ナレッジ。→ナレッジマネジメント。
*プルサック氏--横並び説。他の会社がやったから。効率性追求して大部分失敗
、技術中心であった。→失敗要因
ナレッジは(そこらへんに)有るものだと思った(既にあるドキュメントの共
有)ここが間違い。
成功した企業でもこういう理由で成功したという真の理由はわかっていない。感
覚的にはなんか有るはず。効率性より有効性が大切。
イノベーション、これも謎めいている。ナレッジの衝突の中でブレークスルーが
生まれる。

★経営者はなぜKM/KWに関心を持続しているのか?投資対効果はどのように計測
評価されているか?
*ダフィ氏
持続の理由:他に選択肢がない。なにかやらにゃいかんという恐怖感から
測定:1平方当たり何ドル稼いだか測れるが、時間軸が重要。1時間当たり何ドル
1月当り何個アイデア出したか...
*プルサック氏
皆エグゼクティブにKMが大切といっているから。なにやるにしても知識をつかわ
にゃいかんから。
トヨタの友人の話として「ストーリーを通して学べる」。具体例をあげそれらの
例では知識が有効な貢献をしているという「サクセスストーリー」の積み重ねに
よって経営者を説得できる(また、すべきである)...(的を射ていると感心)

更にプルサック氏はKMの計測評価の所で
(他のスピカーが何とかKM/KWの評価の指標みたいなのを出そうとしているのに)
ナレッジの生産性を計測しようなんて土台無理な話しだ。愛とか愛国心など計測
できないだろう、あれと一緒ですよ。
それが出来ると言う人が訪ねてきたら財布の紐を締めなさい!何か売りこもうと
しているから(爆笑)

アメリカの経営者、KM学者やアナリストやウールストリートの投資家などでなん
でも計測したがる(させたがる)やつがいるが、あれは間違い、愚の骨頂だ と
ばっさりと切って捨てていた。(拍手)

*ホルツハウス氏
ゼロックスの「ユーリカ」、世界中のサービスマンにラップトップを持たせてネ
ットワークで情報の共有化をはかった有名な成功事例を話し、その効果は明白で
あったのでエグゼクティブの関心も大であったと言う話等。

●おじさんはプルサック氏の話(持論)に感銘を受けた。うん、同感!という感じ。

(前編ここまで、後編もお楽しみに)
 
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 [MAKEフラッシュ  メールマガジン]

 内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
 学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp

 Copyright(C) 2003-2004 日本ナレッジ・マネジメント学会
 All rights reserved.

 発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田)
 編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局(川又)



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 MAKE フラッシュ
 第62号   2004/12/02
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発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局

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 KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
のお知らせです。MAKEとは、Most Admired Knowledge Enterprises の
略称であり、英国Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業
のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。

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□ 目次

[学会からのお知らせ]
◆MAKE-J調査結果について
◆The Knowledge Forum 2005のHPができました

[部会活動報告、学会員からの寄稿など]
◆6th Asia Pacific Knowledge Management Conference 参加報告
◆ナレッジマネジメント関連でナレッジワークプレイスと言う考え方の紹介<後編>

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[学会からのお知らせ]


◆MAKE-J調査結果について 

 今年で5回目を迎えた「最も称賛されるナレッジ企業(Most
Admired Knowledge Enterprise)のランキング調査」ですが、このたび
集計が終わり上位企業が確定しましたのでお知らせいたします。

 今回は学会員及び有識者、企業経営者あわせて244名のみなさまよりご
回答を頂戴しました。ご協力いただきましたみなさまに心より厚く御礼申
し上げます。

 上位22社は以下の通り(50音順)です。この中からThe Knowledge
Forum 2005において受賞企業が発表される予定です。

アサヒビール、エーザイ、NEC、花王、キヤノン、
セブン-イレブン・ジャパン、資生堂、シャープ、全日本空輸、ソニー、
武田薬品工業、トヨタ自動車、日産自動車、日本アイ・ビー・エム、
富士ゼロックス、富士通、本田技研工業、松下電器産業、マニュライフ生命、
武蔵野、ヤマト運輸、リコー


◆The Knowledge Forum 2005のHPができました

 来年3月18日(金)・19日(土)の両日にわたって開催されるThe Knowledge
Forum 2005のHPがこのほど完成し、日本KM学会のHP内に掲載されま
したのでお知らせいたします。国内外を代表する方々による講演が多数ご
ざいます。ぜひ、皆さまお誘い合わせの上ご参加くださいませ。

※The Knowledge Forum 2005 HPはこちらから
http://www.kmsj.org/tkf2005/


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[部会活動報告、学会員からの寄稿など]

◆6th Asia Pacific Knowledge Management Conference 参加報告
(マツダ株式会社 eビジネス戦略室 ナレッジワンダーランド 小林 洋子)

 国際部より香港のKM国際大会に参加していただいた、小林さんよりの
 報告が届きましたのでお知らせいたします。(国際部担当 山崎秀夫)

この度、学会から派遣頂き、11月18、19日に開催された
“6th Asia Pacific Knowledge Management Conference”に参加しました。
香港KM学会長はドイツ人、スピーカーもスウェーデン、オランダ、
オーストラリア、中国、香港などから来ておられ、大変国際色豊かなもの
でした。参加者は、主には香港の方達で、中国本土の方もいらっしゃいま
した。バックグラウンドも研究者、実務家、政府関係者などと様々でした。

内容も企業や政府機関での実践事例、大学での研究、理論など多岐に
わたっていました。香港の大気汚染を市民の知識を活用し解決できないか
というものや、ナレッジエコノミーにおける国力についてなど、社会的な
KMの取り組みにフォーカスがあてられたものが多くありました。中国文
化と欧米文化を融合させることがKMを成功に導くために重要だなどとい
う意見も出ていました。

また、中国で2004年はKMの年であり、地元企業でもKMの導入が始まっ
たとの紹介もありました。ただ、Information Managementと
Knowledge Managementが依然として混同されがちで、違いを理解してもら
うのが困難だともおっしゃっていました。しかし農業へのKMの適応など
も考えられているようで、これから中国のKMへの取り組みは目が離せそ
うにないと感じました。

筆者は大会2日目のプレゼンテーションで、マツダ(株)でのKM取り組
み事例を紹介しました。販売実習生を軸に店舗とマツダ本社を繋ぐネット
コミュニティ「でんしょバト」、その対象を販売実習生から営業スタッフ
に拡大した「アクセラオンライン」について説明しました。Webベースの
コミュニティだけでリアルなものはないのか?インセンティブはあるのか?
ファシリテーターはオートマティックにできるようになるか、それとも人
が必要だと思うか?などの質問が出て、関心は日本と似通ったものだなと
感じました。

また、日本KM学会にも興味を持って頂き、日本法人に日本KM学会を
紹介したい、来年3月の大会に参加したいなどの声もあり、日本への関心
の高さも感じました。


◆ナレッジマネジメント関連でナレッジワークプレイスと言う考え方の紹介<後編>
(株式会社リコー  松本 優)

★KM/KWの将来展望
*ダフィー氏
開かれたシステムが必要

*プルサック氏
ナレッジ、知恵の世界は4000年の歴史を持っている、終わりがない。
ビジネス上のアイデアはサイクルを持っている(流行り廃れが有る)
リエンジニアリングはある時点で拒否された。品質管理、今は騒がれなくなった
が日本など特に浸透している。
ワークプレイスは視点として何処の組織でも受け入れられるだろう。
KM/KWの戦いは勝ったといっていい。政府も企業も皆関心を持っている。
いまさら消える事はないだろう!

*ホルツハウス氏
魅力的な世界一の職場を作りたい。
1人1人の持つ知識、1人1人の働きに焦点を当てるべきとして
家でも、スターバックスでコーヒー飲みながら仕事、これからはオフィス環境だ
けでなく広い意味の仕事環境を考えるべきだ
新しい観点からのモデル
@物理的スペース
A情報スペース
B組織スペース
C認識スペース(コグニティブスペース)個人の好み配慮、個人におけるナレッ
ジスペース
●この部分はおじさんも感銘。コグニティブスペースと言う新鮮な情報をもらっ
た。

更に今後のKM/KWの大切な5つの要素を上げていました。
@ダッシュボード(ウエブポータル)
Aパーソナル化
Bスマートドキュメント
C感知応答システム
Dソーシャルネットワーク

午後の部で紺野氏、プルサック氏、カルダー氏の3氏の研究報告

◆紺野先生の話
知識経営にとって「場」が大切であると「場」の重要性を説き、場のもたらす効
用も説き。場の具現化されたものとしてのワークプレイスがありその必要性を
学問的に説明。あのSECIモデルの4つのプロセス毎に適したワークプレイスが考
えられる。
知識創造の仕掛けとしてのワークプレイスとして色々な会社(オランダのツイ
ンステラ社、ファイザー中央研究所)での事例を紹介。

●他に一つ、とてもいいこと言っていたのでメモした。
★いいリーダーが去るとワークプレイスの崩壊が始まる(KMの仕組みの崩壊とい
ってもいいですね)。それはダメですよ。(警鐘ですね)

◆ローレンス・プルサック氏の話
「私は6年前にパワーポイントは思考の敵だと思いパソコンからはずした」とス
ライドなど無しで、早口でまくし立てた。質疑応答の時間を多く取り楽しんだ。

★再度、ナレッジの生産性は計測しょうとするのは難しい。
アイデアなんてのはプロセスは測れないが結果はものを言う(測れる)のだ。
あるいはその周辺は測れる。
(アイデアなど時間当たり何個出したと言っても、ものすごくいいのやちょっと
いいのもあり、生産性を計るのは難しい。1週間に1個出るのと2年-3年に1個
出るのと比べても生産性の悪い2年に1個のほうがものすごくいいアイデアなら
こっちのほうがずっと価値がある場合が多い)。1個の知識創造で10年以上会社
が食わせてもらえるというような例もある。

★昔(7年間)勤めていたIBMのワトソン研究所で1人だけみんなと違う長髪で
ものすごくラフな格好をして、よく窓の外の山を見たりして仕事しているかど
うかわからないような人がいた。不思議に思いそこの上司に聞いたら「彼は4年
前にすごいアイデアを出して4億8000万ドルの節約をし、会社が助けられた。
次に、何年後にまたいいアイデアをだしてくれるかわからないが期待している
んだ」と言ったというエピソードを紹介。
そういう人(変わり者でもアイデアマン、ナレッジを生み出す人)をいっぱい
集めて大事にせにゃいかんですよとアイデアをプレゼントしてくれた。

★ナレッジの生産性は「プロセス」より実践が大事である。また、可変的で、
理論的作業の流れといったものより「感情、情感といったより人間的なもの」
つまり「心の中」が大切。

★それに関連して、IBMの営業のオフィスを例にとり、最近働く人の側に立たな
い効率重視の先端オフィス、上層部はいい部屋や席を持っているのに、第一線
の営業マンは朝来ても自分の決まった席もない。
知識創造には自分の居場所(城、乱雑でも自分のにおいの染み付いたアイデンテ
ィティ主張の場所)が必要。あのフリー座席の仕組みは効率と経費節減のためで
働く人の気持ちは汲んでない(心の中を汲んでない)。いずれしっぺ返しを食う
ぞ。今見直されている。(笑いと拍手)

●それなのに日本では今からせっせと真似をしようとしている。(^_^;)
おじさんはこの部分も大いに気に入りました。(^_^)
誤解しないで頂きたいのはプルサック氏も知識創造のしやすい空間(KW)は大事
だといってますからね。(ただ効率優先でなくそこに働く人の心の中を汲み取っ
たワークプレイスを考えるべきだと言っているのです)

★最近読んだ新聞記事によると日本のIBMでは箱崎のオフィスで一度失敗したの
に再度チャレンジするそうですね。

●余談:この話をネットの友人や近くの社員にすると
★フリースペースは嫌な人の隣に座らないでいいという自由があるからいい。
★フリースペースは他の課の連中とコミュニケーションできるからいいのだ。
と言う意見を聞いた。それも一理あるな。決め付けはいかんなと少し反省。

★また、共有スペースと洞穴(自分の匂いの染み付いた静かな席=城)と言う
方式がいいですよ。共有コーナーでコーヒーでも飲みながらコミュニケーショ
ンしてひらめき、洞穴でアイデアをまとめたり、提案書や設計図を書く...。
ウーンこれはいい。おじさんの周りには素晴らしい人がいる。(^_^)

◆ジェイムス・カルダー氏の話
「分散型ワーカーの生産性評価へのインパクト」と言うテーマで話された。
スミマセン時間帯が悪かった(~_~;)(メモ用紙によだれの跡が...m(__)m)

◆日本の3社によるパネルディスカッション
日立ハイテクノロジーズの執行役常務大林秀仁氏、
豊田自動織機の取締役三矢金平氏、
日産自動車副社長の増田譲二氏
司会、伊藤美保氏
パネルディスカッションと言うより3社がそれぞれの事例を個別にかなり長く
スライドを使って発表。
それぞれ素晴らしい環境を整えていました。(写真が見せられなくて残念)

●参考の本
★「ビッグ・アイデアを探せ!」−会社を救う経営戦略とキーパーソン
トーマス・H・ダベンポート/ローレンス・プルサック/H・ジェームズ・ウ
ィルソン 著 嶋田水子 訳  阪急コミュニケーションズ 税込価格 \2,100
四六判上製/288頁 ISBN4-484-03107-8 2003.9発行

★「人と人の『つながり』に投資する企業」―ソーシャル・キャピタルが信頼
を育む
Harvard Business School Press ドン コーエン (著), ローレンス プルサ
ック (著), Don Cohen (原著),Laurence Prusak (原著), 沢崎 冬日 (翻訳)
ダイヤモンド社 (2003-11-07出版) B6版 306P 税込み価格 2,100円

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 [MAKEフラッシュ  メールマガジン]

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 第63号   2004/12/22
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 KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
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□ 目次

[学会からのお知らせ]
◆2004 Global MAKE の結果から
◆The Knowledge Forum 2005のHPのご案内

[部会活動報告、学会員からの寄稿など]
◆新しいKMトレンド −ソーシャルネットワーキング−

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[学会からのお知らせ]

◆2004 Global MAKE の結果から

2004 Global MAKE の受賞企業20社が発表されました。順位は通常発表されません。
日本からはトヨタ自動車が選ばれました。
  Accenture
  Amazon.com
  BP
  Buckman Laboratories
  Dell Computer
  Ernst & Young
  General Electric
  Hewlett-Packard
  IBM
  Infosys Technologies
  Intel
  McKinsey & Company
  Microsoft
  PricewaterhouseCoopers
  Royal Dutch/Shell
  Samsung
  Siemens
  Toyota Motor
  World Bank
  Xerox

Finalists 43社に選ばれた日本企業の順位が参考情報として提供されました。
- Toyota Motor:6位 
- Canon:22位
- Honda Motor:27位
- Sony:29位
- Kao:30位


◆The Knowledge Forum 2005のHPのご案内

 来年3月18日(金)・19日(土)の両日にわたって開催されるThe Knowledge
Forum 2005のHPがこのほど完成し、日本KM学会のHP内に掲載されま
したのでお知らせいたします。国内外を代表する方々による講演が多数ご
ざいます。ぜひ、皆さまお誘い合わせの上ご参加くださいませ。

※The Knowledge Forum 2005 HPはこちらから
http://www.kmsj.org/tkf2005/


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[部会活動報告、学会員からの寄稿など]

◆新しいKMトレンド −ソーシャルネットワーキング−
(日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事  山崎 秀夫)

 ナレッジマネジメントにおける2004年の世界的な傾向は、ブログ(日記)
とソーシャルネットワーキングを如何に有効なツールとして企業に取り入れるか
ということに終始した。 

 EUの知識ポータルサイトKnowledgeBoardにおけるナレッジマネジメントの
議論を見ても判る通り、大変な盛り上がりを見せていた。

 特に米英を中心にソーシャルネットワーキングやブログ(日記)などソーシャル・
ソフトウエアの有効活用が大きなテーマとなっていたのである。

 一方、我が国のナレッジマネジメント運動においては、ソーシャルネット
ワーキング関連のテーマが全く議論されていないのが実情である。

 そこで筆者は来年こそ、ソーシャルネットワーキングを日本の学会として
大胆に取り上げてみようと考える者である。

 我が国でもmixi(20万人)、GREE(12万人)など幾つかのインターネット・
サイトが2004年春に立ち上がり、わずか一年足らずで多くの参加者を
集めるに至っている。

http://www.gree.jp/

http://mixi.jp/

 これらのソーシャルネットワーキングを支える米国の社会学者スタンレー・
ミルグラムの『六次の隔たり論』やマーク・グラノベターによる『弱い絆の強さ論』
など古典的な理論がナレッジマネジメントの主流に押し上げられ始めている。


 今回のインターネット発ソーシャルネットワーキングの特徴は、ネットと対面
でのイベントの掛け併せにある。

 ネットからイベント、イベントからネットへと縦横無尽に色々なメディアを
活用して社交や人脈作りが行われ、新しいアイデアが生まれ、知識や情報が
共有されて行く処にその特徴がある。

 ナレッジマネジメントは知識の創造と共有をテーマにしており、一方、
ソーシャルネットワーキングは、社交や人脈作りをテーマにしている。

 いわゆる社会資本(ソーシャルキャピタル)と重なる領域である。

 ナレッジマネジメントは『知識や情報の共有』と言う面があり、一方、ソーシャル
ネットワーキングは情緒的な『感情の共有』と言う面がある。

 ナレッジマネジメントにおける『信頼の関係性』を作り上げるのがソーシャル
ネットワーキングの役割だと言い得る。

 日本の学会はこの点遅れを取っている。既にビジネスモデル学会などで、
ナレッジマネジメントをテーマにソーシャルネットワーキングが取り上げられている。

 そこで2005年から、色々な形でこのテーマを取り上げる。

 又世界に遅れてしまったが、さっさと遅れを取り戻そう。


<アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール教授 山崎秀夫>


早わかり 図解&実例 よくわかる!ソーシャル・ネットワーキング
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 KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
のお知らせです。MAKEとは、Most Admired Knowledge Enterprises の
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のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。

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□ 目次

[学会からのお知らせ]
◆The Knowledge Forum 2005のご案内
◆1月19日(水)理論・企業調査部会研究会開催のお知らせ
◆1月24日(月)ヘルスケア研究部会研究会開催のお知らせ

[部会活動報告、学会員からの寄稿など]
◆ソーシャルネットワーキング その1  現代の毛づくろい

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[学会からのお知らせ]

◆The Knowledge Forum 2005のご案内

 来年3月18日(金)・19日(土)の両日にわたってThe Knowledge Forum 2005
が開催されます。国内外を代表する方々による講演が多数ございます。参加
申し込みも受け付けております。ぜひ、皆さまお誘い合わせの上ご参加くだ
さいませ。

※The Knowledge Forum 2005 HPはこちらから
http://www.kmsj.org/tkf2005/


◆1月19日(水)理論・企業調査研究部会開催のお知らせ

 皆さん、明けましておめでとうございます。担当部会長の山崎秀夫です。
2005年第一回の理論・企業調査研究部会を実施致します。

 今回は欧米研究者が注目している『ソーシャルネットワーキング』をテーマ
として取り扱います。

 我が国でもソーシャルネットワーキングを活用した『穏やかなコミュニティ』
によるユーザー会の展開や経験マーケテイングの展開が始まる中、今回はソー
シャルネットワーキングの戦略について紹介したいと考えています。

 今回もオープン研究会ですので、参加希望者はどなたでも歓迎致します。

1、開催日  平成17年1月19日(水) 18:30〜20:00

2、開催場所     
       飯田橋レインボービル2階A会議室      
      ※今回は通常とは違う会議室で開催いたしますのでご注意下さい。
       なお、会場地図は以下のURLを参照して下さい。
       http://www.kmsj.org/rainbow.gif

3、参加連絡先
   副部会長  杉浦さん宛 tadashi_sugiura@nifty.com
   ※メールには「KM学会1月19日理論・企業調査研究部会に参加希望」
   と必ず明記してください。

4、講演内容
 ● 講演 1  (イントロダクション) 18時半ー19時
   講演タイトル ソーシャルネットワーキングとは何か
   講演者     現在、講演依頼中
   講演概要  
          現在インターネット上を始めとして台頭しつつあるしい波
         『ソーシャルネットワーキング』について概説いたします。

 ● 講演 2  基調講演 19時ー20時 (含む質疑応答)
   講演タイトル ソーシャルネットワーキング『ECHOの戦略』
   講演者    株式会社 ゆびとま 副社長 蒲原幸也さま
   講演概要  
          同社は従来から参加者数300万人弱を誇る同窓会サイト
         『ゆびとま』を運営されてきました。
         その経験に基づいてインターネット上でシニア層や家庭の
         主婦層を対象としたソーシャルネットワーキング・サービス
         『ECHO』を2004年春、立ち上げ成功されました。
 
         今回はその後にくる今後のビジネス戦略について自由に
         お話を願う予定です。


         生活者のみならず企業対象に如何なる新たな戦略を
         考えられているのか楽しみです。


        <担当部会長、専務理事 山崎秀夫>


◆1月24日(月)ヘルスケア研究部会研究会開催のお知らせ

”謹賀新年”

この度、KMSJヘルスケア研究部会では下記のオープン研究会を開催すること
になりましたのでご案内申し上げます。

ご賢察のとおり、日本のヘルスケア産業の経営環境は、高度情報化、医療・介護
情報の標準化、医療・福祉サービス第三者評価、個人情報セキュリティなどの進展に
より急速な転換期を迎えています。

今回のオープン研究会は、日本KM学会ヘルスケア研究部会主催(Aセミナ)と提携
団体である医療経営総合研究協会(理事長:高梨智弘博士)福祉サービス評価
研究部会共催(Bセミナ)により2日間開催し情報交換を図ることになりました。

つきましては、ご出席をご希望の方は、希望セミナーを明記の上、学会事務局宛
メールにてお申し込み願ます。


1.Aセミナ
セミナ名称:日本KM学会ヘルスケア研究部会
日時:平成17年1月24日(月)18:00〜20:00
場所:インテリジェントロビールコ(新宿区揚場町2−1軽子坂MNビル1F)
テーマ:「富山病院の電子カルテ導入事例と今後」
講師:真正会富山病院医師 坂根俊介氏
会費:¥3,000
申込締切:平成17年1月20日(木)

2.Bセミナ
セミナ名称:医療経営総合研究協会「介護サービス第三者評価研究部会」
日時:平成17年1月25日(火)18:30〜20:00
場所:医療経営総合研究協会事務所(千代田区九段北4−1−5市ヶ谷法曹ビル
804号室:添付資料参照)
テーマ:「介護サービス第三者評価制度」と「介護サービス情報開示モデル事
業」の今後
講師:厚生労働省老健局振興課シルバーサービス専門官 山本亨氏
会費:¥3,000(軽飲食付)
申込締切:平成17年1月20日(木)


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[部会活動報告、学会員からの寄稿など]

◆ソーシャルネットワーキング その1  現代の毛づくろい
(日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事  山崎 秀夫)

  英国の人類学者ロビン・ダンバーによれば、人類が生得的な能力と
して言語を獲得し、知性や芸術などの創造性を獲得し、その上に豊かな
文化を発展させた理由は、複雑な社会環境下における社交が原因であった。

 数百年前から、バンドとよばれる『群れの人数』が次第に増加するに
従って、人類は大きな脳を獲得し、心を発展させたのである。

 言語能力はバンドの『群れの人数』が150人程度に膨れ上がった時、
距離の離れた毛繕い(けづくろい)の手段として発達した。
(毛繕いとはチンパンジーなど類人猿が今も行う毛づくろいのことで
ある。)

 それは女性を中心とした子育ての社交のための噂話から始まったと言
われている。同時にお互いの心を理解する『心の理論』の能力も生得的
なものとして進化した。

 更にダンバーは続ける。

 ある英テレビ局教育作品製製作部は、全部で150人から構成されて
いた。お互いの信頼関係もうまく行き、すべてが一つの組織として機能
していた。

 ところが、ビルの引越しを行い、製作の為の新しい施設に移ってから
全てがおかしくなった。理由はこれまでサンドイッチを食べていた休憩
室を贅沢品だとして廃止したことにある。

 これまでは、社員間の何気ない社交の中でふとしたアイデアが生まれ
たり、ちょっとした問題が解決していた。

 何気ない会話が新しい番組のヒントとなる。休憩室の廃止は親密な
社会的ネットワークを壊してしまったのだ。

社交と言う毛づくろいは現代社会でも大切なのである。

 さて言語はバンドとよばれる『群れの人数』が増加する中で、最初は
距離の離れた毛づくろいの手段として発達した。

 人類社会は構造主義的に表現すれば、集団の規模を拡大するという
無限の衝動をその内部に持っている。

 そして21世紀、現代の毛づくろいがインターネット上で開花しはじ
めた。言葉の毛づくろいとイベントと呼ばれる本物の毛づくろいを組み
合わせたものとして。

 それがソーシャルネットワーキングである。

 ●指とまがはじめたEcho
   http://www.echoo.jp/
 
 ●インディーズの養成を目的とするレコミュ二
   http://recommuni.jp/home/

(続く)

    <アメリカパテント大学教授 山崎秀夫>

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 内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
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 第65号   2005/02/03
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 KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
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略称であり、英国Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業
のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。

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□ 目次

[学会からのお知らせ]
◆The Knowledge Forum 2005のご案内

[部会活動報告、学会員からの寄稿など]
◆ソーシャルネットワーキング その2 知性の起源

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[学会からのお知らせ]

◆The Knowledge Forum 2005のご案内

 来年3月18日(金)・19日(土)の両日にわたってThe Knowledge Forum 2005
が開催されます。国内外を代表する方々による講演が多数ございます。参加
申し込みも受け付けております。ぜひ、皆さまお誘い合わせの上ご参加くだ
さいませ。

※The Knowledge Forum 2005 HPはこちらから
http://www.kmsj.org/tkf2005/

 
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[部会活動報告、学会員からの寄稿など]

◆ソーシャルネットワーキング その2 知性の起源
(日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事  山崎 秀夫)

 新しいダーウイニズムに彩られた人類学や進化心理学は、
知性や創造性など人間性の起源を複雑な社会環境の下での
人類の社交の中で相手の心を理解する能力の発達に求めている。

 だから知性も創造性もソーシャルネットワーキングがもたらした
ものと考えられるのである。

 ソーシャルネットワーキングは、その重量が体重の2%しかない
一方、全消費エネルギーの20%も消費する『脳』と言う特異な
器官を人類にもたらした。

 群れの人数が増える中、ソーシャルネットワーキングがどんどん
複雑になったのが脳の発達の原因と言う訳である。

 これが有名なロビン・ダーバンの『社会脳仮説』である。(1997年)

 それでは更に知性の起源を考えてみよう。1988年英国の二人の
心理学者は、マキャベリ的知能仮説とよばれるものを唱えた。

 その学説では、人類はお互いに関する複雑な社会的知識を
利用できると想定された。複雑な社会環境下における社交の中で、
お互いが協力したり、騙したり、約束したり、出し抜く中で次第に
人類の知性が発達したと言う学説である。

 この『マキャベリ的知能仮説』には、『心の理論』と呼ばれる相手の
心を理解する能力が関係している。

 類人猿時代の『毛づくろい』から、言語能力の獲得の中で獲得
された『心の理論』のおかげで、我々は以心伝心、阿吽の呼吸、
察しにより暗黙知を伝承できるようになったと考えられる。

 弟子が師匠の技を盗むことができる能力をマキャベリ的知性と
言う風に考えてみれば、昨今の味気ないKM理論にも香りが出ると
言うものである。

マキャベリ的知能学説は、その後、ロバート・アクセロッドらの研究を
基にゲームの理論を応用した『しっぺ返し戦略』へと発展している。

次回は人類が何故、創造性を獲得したかに関する学説を説明する。

 ライブドアのフレンドパーク  http://fp.livedoor.com/pr/
 八代市のごろっとやっちゃろ http://www.gorotto.com/

(続く)

            <アメリカパテント大学教授 山崎秀夫>

ps.

 TKFのチケット購入はお早めに・・・・・(笑)


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 第66号   2005/02/24
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□ 目次

[学会からのお知らせ]
◆The Knowledge Forum 2005のご案内

[部会活動報告、学会員からの寄稿など]
◆KM学会理論・企業調査研究部会の2005年1月部会議事録 参加記(前編)
◆ソーシャルネットワーキング その3 創造性の起源

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[学会からのお知らせ]

◆The Knowledge Forum 2005のご案内

 来年3月18日(金)・19日(土)の両日にわたってThe Knowledge Forum 2005
が開催されます。国内外を代表する方々による講演が多数ございます。参加
申し込みも受け付けております。ぜひ、皆さまお誘い合わせの上ご参加くだ
さいませ。

※The Knowledge Forum 2005 HPはこちらから
http://www.kmsj.org/tkf2005/

 
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[部会活動報告、学会員からの寄稿など]


◆KM学会理論・企業調査研究部会の2005年1月部会議事録 参加記(前編)
(報告者 松本 優)

1月19日飯田橋のレインボービルにて日本ナレッジマネジメント学会、理論・企
業調 査研究部会の2005年1月部会が開催された。
テーマは「ソーシャルネットワーキング」(SNSと略)でSNSの理論と実際の事例
について学んだ。

1、開催日  平成17年1月19日(水) 18:30〜20:00
2、開催場所  飯田橋レインボービル2階A会議室
3、内 容
●部会長挨拶 山崎秀夫部会長より挨拶、今年の3月18日19日の国際ナレッジ・
フォーラムTFK(The Knowledge Forum2005)についての紹介と積極参加の要請

●講演 1  イントロダクション兼理論編  18時半ー19時
講演タイトル 「ソーシャルネットワーキングとは何か」
講演者   パテント大学教授 山崎秀夫(当学会専務理事、当部会長)
講演概要  現在インターネット上を始めとして台頭しつつあるしい波『ソー
シャルネットワーキング』について概説。
社会学的、心理学的な面からも言及 SNSを感情の共有のツールとしてあるいは
ネット状での信頼感醸成のツールとして高く評価。今後これが企業内にどう展開
されるか、知識コミュニティとどう結び付くか注目される。
我々も積極的にリードしなきゃいけないのではないかと言った内容

●講演 2  実践編、SNSの会社の実事例発表 19時ー20時(含む質疑応答)
講演タイトル 「ソーシャルネットワーキング『Ecoh!の戦略』
講演者     株式会社 ゆびとま 副社長 蒲原幸也さま
講演概要 同社は従来から参加者数300万人弱を誇る同窓会サイト『ゆび
とま』を運営されてきた。その経験に基づいてインターネット上でシニア層や家
庭の主婦層を対象としたソー シャルネットワーキング・サービス『ECHO』を
2004年春、立ち上げ成功。その苦労話と考え方、今後の戦略など話していた
だいた。

★活発な質疑応答があって終了。名刺交換タイムの後解散。

4.参加者   30名

以上議事録風なまとめ
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以下おじさん通信風参加記

◆山崎部会長の話 「ソーシャルネットワーキングとは何か」
SNSとはこんなものだというの話されたわけですがテキストデータだけのメル
マガで短い文字数で説明するのは難しい。
イラストとか実例の画面当見せながら出ないとわかってもらいにくい。
ここはぜひ後に紹介するソーシャルネットワークの事がとても良くわかる山崎
氏の書いた本を御覧下さい。でも少しチャレンジしようかな

★SNSとは 目の不自由な方が何人もで像を撫でて言う感じで羅列すると
@インタネット上に突然現れた社交のコミュニティ
A非常に穏やか、対立がほとんどないコミュニティ。2チャンネル型コミュニ
ティ(誹謗中傷も飛び交う物凄く荒れたコミュニティ)とは対照的
Bソフトウェアのツールが素晴らしい。HPが作りやすいとか、HTMLの作法知ら
なくても使える...
C人は感情の共有が無いと動いてくれにくいものだが、SNSは感情の共有がし
やすい(ブログだけよりはいい)
D仕組みの特徴は*招待制度、招待がないと入れない。*知り合いの輪(だから
荒れにくいし、信頼感も高い)

★社会学的なアプローチ
SNSに関わる3つの理論の紹介
@六次の隔たり論(スタンレーミルグラム)
6人の他人を経由すると目的の人にたどり着くと言う理論
A弱い絆の強さ(マークグラノベンダー)
一寸したアイディアなどは仲のいいひと(濃い関係の人)より多少薄い人間関
係の人のほうからがもらいやすい。
就職の世話、お見合等(両親/親戚よりも友達の親父/彼女、近所のオバさん等)
Bパレートの法則(一人勝ちの理論)
20%-80%の理論
世の中の人気は2割の人気者に集中、商品は売れるものが2割。メルマガもブ
ログ(日記)も読まれるのは2割。自然に人気が分かれると言う法則。

★SNSの形態の分類 3つの形がある
@生活型
米国 フレンドスター、Oukut。 日本 Mixi、GREE、Ecoh
Aビジネス型
米国 linkedIn。 日本 トモモト
Bユーザー会型
米国 Buy.com、Overstok.com  日本 全日空、ワイナリー和泉屋、ヤマハ

★ブログとの融合(ブログの取り込み?)
SNSの中にブログが取り込まれている。SNSの中でブログも出来る

★ここが一番共感したところ
日本的経営の崩壊=古いソーシャルネットワーキングの崩壊..人間関係の希
薄化と知恵の蒸発現象
80年代以前にはあったのにバブルの崩壊以後無くなってしまった事(もの)
*上司部下の、同僚間のホットな関係
営業から帰ってくるとねぎらいの言葉(ごくろうさん、良くやった)、励ま
しや慰めの言葉(だめだったか、しゃー無い又頑張れ)、呑みにケーション
(よし今 夜は呑みに行こう)
*会社への愛、忠誠心、*社員旅行、*家族帯同の運動会
*運動部、*独身寮や社宅、*保養所、*合宿
+
終身雇用制、年功制、内向きのコミュニティ
(これらはどんどん廃止されたり無くなってきてますね)

21世紀の知識ワーカーはこうなっている
*会社を替われる自由、*支援型のリーダーシップ、*自己実現を求められる

孤立、孤独、接触飢餓に陥っている...日本は特に多い
自分自身は一体何者なのか、自らの天職は何か、社会において果たすべき役割
は何か...

自分探しの繰り返し

解説(山崎さんの意を汲んでおじさん流に書きなおしてあります)
●社員を大事にし(人間関係を重視)、愛社精神を高め、社員の英知を結集し
て業績をあげていくという日本的な良い仕組みがバブル崩壊を期にどんどんと
 無くなってきた。(無くしてきた)
その結果、知識の継承、共有、創造なんてしにくい土壌になってしまったし、
社員は孤立・孤独・接触飢餓に陥っている。

●これをどうするんだ!再構築する必要に迫られている。(まだ気付いてない
経営者もいるようだが...)
(早く気付いて元へ戻すのもひとつの手だが)ネット上でこれに対応できるも
のは無いかを模索→ネットで知識コミュニティを...

その可能性を秘めているのがソーシャルネットワーキングである→ だから期
待と熱い注目が集まっているのです。

●SNSには
知識・情報の共有に加えて感情の共有がある....(←人は、信頼と感情の共有
が無いとうまく動いてくれない)
一体化、活性化、ネット上での泣き笑いが信頼を支える。(この言葉良いな)

★ここからは例えばの話
SOHO型(会社へ行っても机が無い、行かなくてもよい)の営業展開が増えた
ら、こんなシーンが
*タフなお客さんから受注を獲得した。→一体誰が喜んでくれるのか(上記の
「よくやった!ご苦労さん」「お祝いだ呑みに行こう」...)
*顧客から怒鳴られた、落ちこんでしまった→一体誰が愚痴を聞いてくれ慰め
てくれるのか、明日の元気を与えたくれるのか...(「そうか、まあ気にする
な、元気付けにいっぱいやろう」...)
こういうシーンに対して、
親和欲求、認知欲求をネット居酒屋で解決する方向を模索...SNSがかなり
カバーしてくれそうだ。
SNSの中の日記で報告すると友達等周りの人(仲間や上司も入っているとして
もいい)が皆で喜んでくれたり、はげましてくれたり、慰めてくれたりする..
明日の元気が湧く。(だから会社に取り入れると良いわけですよ、これはグ
ループウエアでやって効果を上げているところもありますが、SNSはそれが
極めてやりやすい仕組みなのです)。

★世界のKM関係者、先進経営者が熱い注目、取り入れはじめた。
有名なバックマン氏の講演もネット上における一体感をどう作るか信頼感をど
う作るか、これに終始している。

★最後に2冊の本が紹介された
@山崎秀夫/山田正弘著:はやわかり!図解&実例 「よくわかる!ソーシャル
・ネットワーキング」 発行:ソフトバンクパブリッシング,2004年12月初版
1400円+税
AAndrew Parker(著)、Robert L Cross(著):
The Hidden Power of Social Netwerks:Understanding How Work Really
Gets Done in Organizations



◆ソーシャルネットワーキング その3 創造性の起源
(日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事  山崎 秀夫)

 人類は何ゆえに絵画や小説、雰囲気のあるバラの開発と言った
技術的な創造性を獲得したのであろうか。

 例えば『孔雀の雄の羽根』は非常に美しい。しかし自然淘汰や適応と言う
視点から見た場合、全くの無駄である。適者生存のためには邪魔に
なりかねない代物なのである。

それでは何ゆえ『孔雀の雄の羽根』は進化したのであろうか。

それを説明するのが『性淘汰仮説』である。雄は求愛し雌は選ぶ。
結論から言えば、雌の気まぐれが『孔雀の雄の羽根』を進化させた。

面白いことに人類にも同じことがあてはまる。

 ウイットや冗談のセンス、洗練された言葉や小説、絵画や彫刻などの
美術、理論や思想などは、男女の求愛行動が生み出したとされている点
である。

 何故なら自然淘汰や適応の観点からは、これらは無用な道具だから
である。しかしホモサピエンスが登場した10万年前の石器時代から、
配偶者の獲得は遺伝子の生き残りをかけた壮絶な戦いだった。

一連の進化理論の中で筆者が最も面白いと思っているのがこの『性淘汰仮説』
である。

 さて米国で本格的なソーシャルネットワーキングの時代の訪れを告げた
フレンドスターは、面白いことに男女の出会いサイトからヒントを得ている。
 
 いつの世も男女関係は創造性を刺激し、新しい仕組みや文化を呼び起こす
ものらしい。

 こうして言語や知性、更に創造性を生得的な能力として獲得した人類は、
一万年前の農業革命を経て、いよいよ文明と言う文化革命を開始する。

人の心は生まれた時、『白紙では無い』のである。

  <アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール教授  山崎秀夫>

早わかり 図解&実例 よくわかる!ソーシャル・ネットワーキング 早わかり!図解
&実例
山崎 秀夫 (著), 山田 政弘 (著) 単行本 (2004/11/20) ソフトバンク パブリッシング

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/479732838X/qid=1107933735/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/250-8282350-7293862



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 第67号   2005/03/15
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のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。

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□ 目次

[学会からのお知らせ]
◆The Knowledge Forum 2005のご案内

[部会活動報告、学会員からの寄稿など]
◆KM学会理論・企業調査研究部会の2005年1月部会議事録 参加記(後編)
◆ソーシャルネットワーキング その4  全日空のANAフレンドパーク
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[学会からのお知らせ]

◆The Knowledge Forum 2005のご案内

 いよいよ今週3月18日(金)・19日(土)の両日にわたって
The Knowledge Forum 2005が開催されます。国内外を代表する方々による
講演が多数ございます。参加申し込みも受け付けております。ぜひ、皆さま
お誘い合わせの上ご参加くださいませ。

※The Knowledge Forum 2005 HPはこちらから
http://www.kmsj.org/tkf2005/

 
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[部会活動報告、学会員からの寄稿など]


◆KM学会理論・企業調査研究部会の2005年1月部会議事録 参加記(後編)
(報告者 松本 優)

*お詫びと訂正
前号の記事でEcoh,ECHO,とありましたが正しくは「Echoo!」です。
お詫びと訂正致します。


◆ゆびとま 副社長 蒲原幸也氏のソーシャルネットワーキング『Echoo!の戦略』

株式会社『ゆびとま』は長崎市に本社がある(社長は小久保徳子氏)。同社は
従来から参加者数約300万人弱を誇る同窓会サイト『ゆびとま』を運営されて
きた。その経験に基づいてインターネット上でシニア層や家庭の主婦層を対象
としたソー シャルネットワーキング・サービス『Echoo!』を2004年春、立ち
上げ成功されています。(今色々テスト中とか)

副社長の蒲原幸也氏が講師で、多忙な中駈けつけて頂いた為、汗を拭き拭きま
ずは会場でご自分のHPを実際開いてデモンストレーション。

★ホームページを開くと友達の写真がズラリ。人脈のビジュアル化。ただまだ
写真のない人も、ニックネームも許している(登録時は本名を登録するが)

★ゆびとまとEchoo!のあいだをいったりきたりできる。シングル・サインオン
で完全に融合している。同窓会サイトの人がEchoo!に流れ込みやすいように配
慮。

この会の後、筆者も会員になって今探検中ですが、
★ブログであるエコログが独立
していて、ゆびとまのほうからもEchoo!のほうからもブログ(日記)として使え
るとともにブログとして内部の友達ばかりでなく希望なら(チェックすれば)外
部に向かって発信できる普通のブログにもなるわけです。

★しかもそのブログの内容によってこれは友達だけとかコミュニティのメンバー
までとかこれは全世界にとか選択できるのです。具体的にはEchoo!内、Echoo!
内の友達のみ、ゆびとま内、ゆびとま内の友達のみ、指定グルーフのみ(特定の
コミュニティや同窓会メンバーのみ)、外部公開と選択できる。これはすばらし
いと思った。
★またMixi等よそのSNSとも行き来できる機能もあるようです。

★個人情報の扱いに細かな気配りをしている。見せるレベルが非常にきめ細やか
である。プロフィルも項目ごとに公開レベルを選定できる。非公開、友達まで、
友達の友達まで、全員に公開と選択できる。
個人のホームページページの見え方も人によって違う等。

★蒲原氏の話された今後の戦略としては
Echoo!自体はこれから巨大化は望まない。Echoo!はエンジン、その上に大小の
SNSを立ち上げる。ブティックをいっぱい立ち上げる感じ。
たとえば女性のためのSNS、シニアのためのSNS、企業のユーザー会...。、
この様なSNSを企業に売り込んでいく。
ハードソフトの他に「ゆびとま」と「Echoo!」で長年培った豊富なノウハウを
生かして運用も引き受ける、丸ごとお任せください型。これが1つのビジネスモ
デル。

★その他今の稼ぎの元は広告収入であるが、同窓会サイトではスポンサー(支援
者から寄付)をつのることも考えたいとのこと。
★また、Yahoo!や楽天みたいな何か商品を売るようなサイトも考えてはいるが、
今いる会員がメインの対象ではなくその友達や家族など周辺の人をターゲットに
したいと言っていた。(今の会員からはなるべく金を取らない)ように運営したい
とのこと。

★本日の鎌原副社長の話しっぷりからも(会員になってみての小久保社長(女性)
・副社長のホームページを読んでみても)この会社は非常に誠実な対応、堅実な
運営をしていると感じた。(^_^)

益々の発展をお祈りします。
-----------------------------------------------------------------
以上


◆ソーシャルネットワーキング その4  全日空のANAフレンドパーク
(日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事  山崎 秀夫)


 今回から突然、具体論に入り、それも我が国の具体的事例について述べる。

 2004年、インターネット上での最も注目される現象と言われるソーシャル
ネットワーキングであるが、企業の新しい動きが注目を集めている。

 ソーシャルネットワーキングを活用したネット顧客倶楽部の組織化である。
例えば、全日空はライバル会社との競争激化対策として、従来からのANAマイレージ
クラブをソーシャルネットワーキング型コミュニティへと発展させるANAフレンド
パークを創設した。(2004年春)

http://anafriendpark.ana.co.jp/park/toppage/topFlash.do

 この狙いは明白である。全日空の顧客同士がお互いに交流し、意気投合して
例えば北海道グルメ旅行を自発的に企画し、『忘れられない体験』を楽しむ。

その上で航空サービスやホテルなどANAの関連サービスやグッズを購入し、売上が
増加することを狙ったものである。

 これは自己組織化と呼ばれている現象である。

 ネットの出会いから顧客の自発的なイベント企画を通して商品やサービスの
販売額が増加する。

ネット顧客倶楽部であるANAフレンドパークは、顧客仲間による『ANA体験』を
生み出す社交のプラットフォームと言う訳である。

 現にスキービリッジやグルメストリートなどのジャンルで活発なやり取りが始まっ
ている。
複雑系の理論で言う『自己組織化』が全日空の顧客同士の間で生まれようとしている。

従来のワンツーワンマーケテイングは、顧客の企業の縦割りの関係を抑えていたが、
今回の動きは、それに顧客同士の横の関係を加えるものである。

全日空がソーシャル・ネットワーキング参加者の為に今年の早春、行ったオークションは
凄かった。美術品のオークションが銀座の一等地で行われたのである。

 このようにネット発の顧客倶楽部は対面イベントと組み合わせて展開され始めている。

  <アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール教授  山崎秀夫>
早わかり 図解&実例 よくわかる!ソーシャル・ネットワーキング
早わかり!図解&実例
山崎 秀夫 (著), 山田 政弘 (著)
ソフトバンク・パブリシング

価格: ¥1,680 (税込)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/479732838X/qid=1102063080/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-3843704-6191510

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のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。

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□ 目次

[学会からのお知らせ]
◆理論・調査研究部会開催のお知らせ

[部会活動報告、学会員からの寄稿など]
◆ソーシャルネットワーキング その5 三越コミュニティ・サロン
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[学会からのお知らせ]

◆ 理論・調査研究部会開催のお知らせ

皆さん、今日は。理論・企業調査研究部会の山崎秀夫です。
今回はブログ(日記)を取り上げます。

昨年来ブログが単にパーソナルな自己発信のためのツールとしてだけでなく、

「ビジネスに適用可能かもしれない」ツールとして注目を浴びています。
今回はイントラブログといわれる領域に焦点をあて、ブログのビジネス活用の可能性を
語っていただきます。システムを販売されている企業とビジネスの現場で実際に
活用して頂いている企業のペアで講演をお願いいたしました。
前半のジェネラルトークをアプライドナレッジ小島が、後半の活用実例を
高度ポリテクセンターの槌谷先生が担当されます。

今回もオープン参加は自由です。
参加費用は無料ですので、皆様お誘い併せの上、ご参加ください。

1、講演者: (1)株式会社アプライドナレッジ 代表取締役 小島 政行

     (日本ナレッジ・マネジメント学会会員、千葉商科大学 

政策情報学部 客員教授)

     (2)高度職業能力開発促進センター 電子・制御系教授

       槌谷 雅裕

2、開催日  平成17年4月19日(火) 18:30〜20:30


3、開催場所     
  インテリジェントロビールコ D会議室
  東京都新宿区揚場町2-1軽子坂MNビル1F
  TEL 3266-9311
  会場地図は以下のURLを参照して下さい。
  http://www.kmsj.org/ruko.gif

4、参加連絡先
  副部会長  杉浦さん宛 tadashi_sugiura@nifty.com
  ※メールには「KM学会4月19日理論・企業調査研究部会に参加希望」
  と必ず明記してください。 

◆ 学会が翻訳したKM書籍の割引販売

 日本ナレッジマネジメント学会翻訳委員会による以下の著書を会員の皆様には
大幅割引で提供いたします。

 書籍名: 「知識コミュニティにおける経営」
 著者:  ロバートHバックマン
 出版社: シュプリンガーフェアラーク東京
 定価:  2500円+税

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4431711414/qid=1112934106/sr=1-3/ref=sr_1_10_3/249-5437420-5345960

  本書は世界MAKEで連続トップを取りつづけているバックマンラボラトリーズの
バックマン氏による総括の書です。(2005年は第二位)

KM学会会員の皆様には特別に1,000円で販売いたします。
お申し込みはkms@gc4.so-net.ne.jpまで。

 尚、バックマン氏はTKFで基調講演を勤められました。


 
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[部会活動報告、学会員からの寄稿など]

◆ソーシャルネットワーキング その5 三越コミュニティ・サロン 
 −21世紀型百貨店を夢見る顧客倶楽部型CRMモデル−
(日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事  山崎 秀夫)

 今回は老舗百貨店の展開するソーシャルネットワーキングを活用した
ブランドコミュニティを紹介しよう。

 330年以上の歴史を持つ三越は株式会社化100周年記念として
旗艦店である日本橋本店の新館をリニューアル・オープンし、同時に
三越コミュニティ・サロンを立ち上げた。

 三越コミュニティ・サロンはインターネット上の電子店舗と全国に
展開する物理的な店舗、そしてインターネット上のコミュニティ・サロンと
日本橋本店新館7階にある物理的なサロン・スペースの、4つの要素の
連携から成り立っている。

 インターネット上の三越コミュニティ・サロンでは、2005年2月末現在、
顧客会員数は約1、000余人、その内約300人がブログ(日記)を書いており、
一ヶ月で10万ページビューがある。

 特徴的なのは三越の物理的店舗などで接客を対応している社員の
参加であろう。

 売り場で活躍する色々なノウハウを持つ社員が、自己の経験をどんどん
ブログで紹介し、大きな評判を呼んでいる。

 一方で各種の倶楽部活動は物理的なサロン・スペースを拠点に対面で
展開されている。

 ベジタリアン料理家『いとうゆき先生と行く春の信州 山菜摘みツー2日間』
などの募集、パソコン教室や健康相談講座、デジタル写真倶楽部や
旬の味覚倶楽部など中々バラエティに富んでいる。

 三越の電子商取引は年商が既に約30億円弱に達しており、物理的な
小型店舗一店分に相当している。

 三越の提供する顧客倶楽部=ブランド・コミュニティに注目しよう。
 


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 第69号   2005/05/15
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□ 目次

[部会活動報告、学会員からの寄稿など]
◆ソーシャルネットワーキング その6 ソーシャルネットワーキングの基礎理論
−生活様式としてのアーバニズム−

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[部会活動報告、学会員からの寄稿など]

◆ソーシャルネットワーキング その6 ソーシャルネットワーキングの基礎理論
−生活様式としてのアーバニズム−
(日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事  山崎 秀夫)


今回からは少しの間、ソーシャルネットワーキングに関する基礎理論を取り扱う。

そもそもソーシャルネットワーキングの源流となる研究は、都市社会学の研究で
知られる米国シカゴ学派のルイス・ワースによる都市的生活様式の研究(著書
『生活様式としてのアーバニズム』1938)に遡ると考えられる。

 ワースは村落的生活様式と比較して、都市的生活様式においては、家族や
親族、親しい友人関係のような『全人格的な触れ合いの関係(第一次的接触)』が
薄れ、目的を達成する為の一時的、短期的な繋がり、即ち『皮相的で非人格的な
関係(第二次的接触)』が優位となると言う学説を作り上げていた。

 デパートの店員と顧客とのクールな関係や役所の事務手続きにおける役人と
住民の関係などが第二次的接触の典型例とされたのである。

 これまで述べて来た企業によるネット発のブランド・コミュニティや顧客クラブ
作りは、顧客同志の関係、企業と顧客との関係を冷たい第二次的な接触から
暖かい第一次的な接触に近いものに変化させ、言わば同じブランド村の住人として
共存共栄を図るものと考えられる。

 話を基礎理論に戻そう。

 さて社会的ネットワークと言う用語は、1950年代の後半からアフリカの都市化を
研究する人類学者によって使われ始めた。従来の村落と言う集団を離れて
形成される関係が注目されたのである。

 そして社会的ネットワークには以下の二つの側面があるとされた。

1、人々が作り出す全体としての社会的なネットワーク
2、個人を中心としたパーソナルなネットワーク

 これらの社会的ネットワーク研究の中で注目されたのは、50年代の
英国の女性社会学者、ボットの夫婦間分業に関する『家族と社会的
ネットワークの研究』である。

 ボットによれば、夫婦が別個にそれぞれ緊密な社会的ネットワークを持つ
場合には、夫婦間の性別役割分業が固定的なものとなる傾向が強い。

 また夫婦が共通する緩やかな社会的ネットワークを保持している場合には、
夫婦が家庭内で共に同じ役割を担う傾向が強くなる。

 この研究を伝統的な日本的経営に単純化して当てはめれば、夫が緊密な
職場ネットワークに深く巻き込まれ、妻も地域の緊密なネットワークで繋がって
いた嘗ての終身雇用制度下における日本的なサラリーマン家族では、
明確な性別役割分業が存在していたのも当然と考えられる。

 ボットの理論を当てはめれば、政府の唱える男女共同参画社会の実現のため
には、お互いの社会的ネットワークの組換えが必要なのである。

 さて現在、世界中のナレッジマネジメントの世界で注目されている、ソーシャル・
ネットワーキングとは、以下の領域が対象となっている。

1、人脈など企業組織内の社会的ネットワークの解明とリワイアリングと
  呼ばれる、その組替え(営業と研究開発の人脈ネットワークの強化など)

2、社員と顧客とのパーソナルな関係の解明とその活用

3、顧客倶楽部(ブランド・コミュニティ)を立ち上げ、核となる顧客同志の
  パーソナルな社会的ネットワークを作り上げ、『唱和する顧客』を育成する
  運動

 これまで見てきた全日空や三越などの事例は、3の顧客倶楽部(ブランド・
コミュニティ)の立ち上げの事例であった。

 更に次回もソーシャル・ネットワーキングの基礎理論を説明する。


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 第70号   2005/06/07
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 KMSJの中核研究会の一つである企業評価部会”MAKE”事務局から
のお知らせです。MAKEとは、Most Admired Knowledge Enterprises の
略称であり、英国Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業
のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。

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□ 目次

[学会からのお知らせ]
◆理論・調査研究部会開催のお知らせ

[部会活動報告、学会員からの寄稿など]
■KM学会理論・企業調査研究部会2005年4月19日部会議事録兼参加記(前編)
◆ソーシャルネットワーキング その7 基礎理論 −スモールワールドの発見−
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[学会からのお知らせ]

◆理論・調査研究部会開催のお知らせ

 皆さん、今日は。理論・企業調査研究部会の山崎秀夫です。
総務省の調査によれば、ソーシャルメディアの我が国活用者は以下のようになって
います。

           2005年3月末     2007年3月末
  
  ブログ作成者   335万人      782万人
  ブログ閲覧者  1、651万人     3、455万人

  SNS参加者    111万人     1,042万人
    
 そこで今回も感情の共有メデイアであるソーシャルネットワーキングを取り上げます。
ゲストは企業向けのソーシャルネットワーキングを販売しているビートコミュニュ
ケーションの
村井亮社長に大手企業が展開しようとしているソーシャルネットワーキングの動向に
関して
お話頂きます。

今回もオープン参加は自由です。
参加費用は無料ですので、皆様お誘い併せの上、ご参加ください。


1、講演者: ビートコミュニュケーション 村井亮社長

  テーマ: ソーシャルネットワークの可能性とビジネス系ソーシャルネットワークの
        最前線

2、講演者: アメリカパテント大学教授 山崎秀夫

  テーマ: ソーシャルネットワーキングによる顧客倶楽部の展開    

2、開催日  平成17年6月28日(火) 18:30〜20:30



3、開催場所     
  インテリジェントロビールコ D会議室
  東京都新宿区揚場町2-1軽子坂MNビル1F
  TEL 3266-9311
  会場地図は以下のURLを参照して下さい。
  http://www.kmsj.org/ruko.gif 


4、参加連絡先
  副部会長  杉浦さん宛 tadashi_sugiura@nifty.com
  ※メールには「KM学会6月28日理論・企業調査研究部会に参加希望」
  と必ず明記してください。 


尚、当日は、学会が翻訳したKM書籍の割引販売を行います。

 書籍名: 「知識コミュニティにおける経営」
 著者:  ロバートHバックマン
 出版社: シュプリンガーフェアラーク東京
 定価:  2500円+税

  当日参加者には、1、000円で販売致します。

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[部会活動報告、学会員からの寄稿など]

■KM学会理論・企業調査研究部会2005年4月19日部会議事録兼参加記(前編)
 (報告者 松本 優)

4月19日インテリジェントロビールコD会議室にて日本ナレッジマネジメント学会、
理論・企業調 査研究部会の2005年4月部会が開催された。
テーマは「イントラブログ」で、昨年来注目されているブログ(Web上の日記)が
単にパーソナルな自己発信のためのツールとしてだけでなく、「ビジネスに適用
可能かもしれない」ツールとして当学会(部会)でも大いに注目しています。

そこで今回はイントラブログといわれる領域に焦点をあて、ブログのビジネス活
用の可能性を語っていただきました。
講師にはシステムを販売されている企業とビジネスの現場で実際に活用して頂い
ている企業の代表をペアでお呼びして講演をいただきました。
以下報告いたします。

1、開催日  2005年4月19日(水) 18:30〜20:30
2、開催場所 インテリジェントロビールコ D会議室
3、参加者  25名
4、内 容

◆部会長挨拶 山崎秀夫部会長より挨拶
本日のテーマの選定理由の説明となぜこの講師をお願いしたかの説明お呼びした
講師の紹介

◆講演 1  「イントラブログ」チームワークの活性化、知識の共有
 講演者   株式会社アプライドナレッジ 代表取締役 小島 政行氏(日本
 ナレッジ・マネジメント学会会員、千葉商科大学政策情報学部 客員教授)

◇【講演内容】
★はじめにアプライドナレッジの社名の由来と会社の紹介
会社概要はここを参照ください↓
http://apple.akj.co.jp/e-skillup/navi/company.html

★イントラブログが必要とされる背景
☆今はチーム力の時代
組織力→個人力→チーム力重視の時代
チームワークを支えるツール
情報共有ツール......グループウエア
知識共有ツール......ナレッジマネジメントツール
その間はいるツールとして
行動共有・可視化ツール......コラボレーションツール
これを開発した。今回紹介するイントラブログのツール「TeamPage」はこの位置
付けである。(メールやグループウエアなどは情報共有をスムーズにするための
ツールであり、イントラブログはチームで成果をあげるための知識活用のツー
ル)

★ブログの分類--イントラブログの位置付け
ブログは公開型か非公開型か、一般向けかビジネス向けかで下図のように4つの
タイプに分類される

           ビジネス向け
             ↑
  【ビジネスブログ】  I  【イントラブログ】
             I
公開←−−−−−−−−−−I−−−−−−−−−→非公開型
             I
  【パーソナルブログ】 I  【ソーシャルブログ】
             ↓
            一般向け

●「イントラブログ」は非公開でビジネス用に使うブログである。
つまり、企業人が企業内、部門内、グループ内等だけに公開、外部には非公開で
業務に使うブログである。
☆一般の人がホームページを持ちそこに、個人の日記や主張などを書き広く世界
に発信する公開型ブログを「パーソナルブログ」
☆一般の人がSNS(ソーシャルネットワーク)の中だけでの公開、外部には非公開
で行うブログを「ソーシャルブログ」
☆企業などが公開でビジネスに使うブログ(例えばマーケティングにブログを活
用するような場合で、ある商品のファンクラブみたいなHPをつくり、そこに誰
にでも自由に商品の意見をブログで書いてもらい公開、情報収集と口込み宣伝
も狙う)を「ビジネスブログ」と分類。

★イントラブログの目指すもの
☆イントラブログには個人をベースにしたブログとプロジェクトをベースにし
たブログが考えられる
☆個人をベースとしたイントラブログ→会社の風土改革を緩やかに促進 モチ
ベーションの向上
☆プロジェクトをベースとしたイントラブログ「TeamPage」(後述)
→プロセスの可視化  オープンOJT CFT(クロスファンクショナルチーム)
のナレッジ共有→ビジネスゴールの達成
「TeamPage」はビジネスゴール(組織やチームの目標)の達成するためのブログ

★イントラブログのツール「TeamPage」について
ここからイントラブログのツールとして小林さんの会社(アプライドナレッジ)
がアメリカから導入し日本語化して発売している「TeamPage」についての説明
があった。

その説明は図や画面がないと説明しにくいし、よさを伝えるには長くなるので
ので以下のアプライドナレッジのHPを見てご理解ください。
http://apple.akj.co.jp/e-skillup/frameTP.html

☆かいつまんで言うと
「TeamPage」は、 1)リアルタイムの情報共有 2)ビジネスプロセスの可視化
3)ナレッジの蓄積を自然と行う、プロジェクトベースのイントラブログです。
メール投稿、ならびに記事や文脈への意味付け(ラベル付け)により、ユーザ
が意識せずに社内情報をためることができ、それらをトピック別に分類します。
個別の発言や人と人との間で行う日常のやり取りの中にある「貴重な情報」、
業務プロセスの中に埋もれがちな「価値ある知識」を社員で共有し、必要なナ
レッジネットワークを実現していける。とのことです。

☆小島さんの説明(HPのキャッチフレーズ)よると
「情報がタイムリーにつかめない、進捗が見えない、知識が残らない」といっ
た、企業における三大疾病の特効薬が、このプロジェクトベースのイントラブ
ログ「TeamPage」だそうです。

★筆者の感心した点
機能詳細やそこからどんなことが出来るかなど詳しくは上記のURLより読み取っ
ていただくとして、Notesなどグループウエアを使っての情報共有を経験してい
る筆者が、ここはいいなと思った点は、

●投稿された記事ごとは当然としても、@段落ごとにコメントがつけられること
とA段落ごとにラベルがつけられ、分類できるところが特にいいなと思いまし
た。
これによって例えばこんなことが出来ます。

☆メールなどで投稿(業務報告・情報提供・提案)してきたことに対し、全体にコ
メントがつけられるのは当然として、段落ごとにコメントが出来るので個々の部
分についてアドバイスや指示がきめ細かに出来ます。

☆また、段落毎にラベルもつけられ分類ができ後で集約できるという機能では、
たとえば報告の中に「○○すべきです」という部分があると、この部分の仕事は
松本さんあなたやってくださいといって指示も出来 to do matsumotoとラベル
がつけられ、仕事やり終わるとdoneにする。これにより、私(松本は)は何個仕
事を依頼されており、何個終わったとかまだ終わってないというのが皆から見え
(可視化)、決定事項のフォローアップが出来る点ですね。

☆さらに、営業報告などでは、これは顧客要望だ、クレームだ、競合他社情報だ
といったラベルをつけておくと後で分類ごとの表示ができてナレッジとして活用
しやすくなりますね。これも気に入りました。

★適用範囲  どんな業務に向いているか
@クロスファンクショナルチームでのコラボレーションにおいて知識・情報のリ
アルタイムな情報共有やプロセスの可視化
Aコンペティティブインテリジェンス 競合情報、市場情報、顧客情報等の情報
・知識のリアルタイム共有により戦略策定、、マーケティングの展開、開発の方
向付け、新製品のアイデアだしとうの業務を遂行
BR&D
C教育

★注目度高い、評判もいい
☆発売まもなくで 20数社の大手クライアントへの導入実績があります。

☆日経情報ストラテジー等で紹介された

*日経情報ストラテジー 2005年4月号/最新リポート:「暗黙知」の伝達をブロ
グで支援
http://store.nikkeibp.co.jp/mokuji/nis156.html

*CIO Magazine (2004.01.08)/新たなナレッジ共有基盤を提供する企業向け
Webログ製品が国内市場に登場
*日経情報ストラテジー 2004年4月号/特集1 経営効果を出す −ナレッジ第
二幕− 知の「見える化」
*日経アドバンテージ 2004年3月号/仕事のスタイルを革新する 創造的チーム
ワーキング

★事例紹介
「TeamPage」をうまく使っている事例として次の講演の高度ポリテクセンターの
事例のほかにGIALジャパンの事例を紹介(上記のHPにも多数の事例が載ってい
ます)
☆高度ポリテクセンターの事例
全国100名の指導員からなる「指導員ネットワーク」にて、ナレッジの共有化を
はかり新コースの企画立案と教材作成に活用している。(別途次の講演で詳説)

☆GIALジャパンの事例
GIALはアクションラーニングの会社で、アクションラーニングのコーチを作るた
めに活用。
それぞれの現場で得た情報や課題をブログで報告したり質問したり、それに対し
て他のメンバーからのコメントやアドバイスなどのキャッチボールをしながら指
導技術のスパイラルアップを目指している。

★デモンストレーション
実際の画面等見せてもらった。

★まとめ、イントラブログの可能性
☆非構造情報をコンテキストの中で整理活用するツールとして(文書性とデー
タ性を兼ね備えている)優れている
☆安い費用で導入できる
☆オープンで行うことによるOJT効果(皆にプロセスが見える、寄ってたかって
アドバイス)
☆課題としては公開性と機密性をバランスよく保持する必要性がある
☆今後はエンタープライズユースでの期待が大きい
と述べられて終了。

★質疑応答の中から
最後に質疑応答画行われたが、その中で、どのぐらいの規模が最適か?の質問に
部門導入、プロジェクト単位での導入が向いている。25-50名ぐらいの規模が最
適。アメリカでは1000人から2000人の規模での運用霊もある日本では最大で350
人の事例がある。

前編ここまで、後編もお楽しみに!
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◆ソーシャルネットワーキング その7 基礎理論 −スモールワールドの発見−
  (日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事  山崎 秀夫)

 今回もソーシャルネットワーキングの基礎理論を解説しよう。

現在のソーシャル・ネットワーキング理論に直接影響を及ぼした研究は、
何と言っても60年代にボストンのハーバード大学を中心に行われた社会的
ネットワーク研究である。

 それは以下のような内容であった。

1、六次の隔たり理論

 ハーバード大学の社会学者ミルグラムは、ハンガリーの小説にヒントを得て
『米国内でランダムに選ばれた二人を繋ぐには、何人の知り合いが必要か』の
実験を行なった。

 オマハなどの住民を無作為に選び出し、ボストンに住む、見知らぬ相手の
所に、ファーストネームで呼び合える人のみを介して手紙を届けてもらった
のである。

 その結果、何と5.5人の知り合いを通せば、米国中の任意の二人は繋がる
ことができると言う結論を得たのである。そしてミルグラムは『何と世界は狭い
ことか』と叫んだと言われている。これが有名な『小世界の発見』と呼ばれている
ものである。

 この理論は後に『六次の隔たり』理論とよばれ、その後、米国では『小世界実験』が
盛んに行われることとなった。

 『六次の隔たり』理論は90年代に映画となり、社会的に広く知られることとなった。

 これがインターネット発のソーシャルネットワーキングや現在、ナレッジマネジメ
ントで注目されている組織内の人脈解明=ソーシャルネットワーク分析の運動へと繋
がることになる。

2、 弱い絆の強さ

 さてミルグラムの実験を補完するものとして注目され、後にナレッジマネジメントに
おいて注目を集めるようになったのが、ハーバード大社会学者グラノベターの
『the strength of weak ties(弱い絆の強さ)』である。

 この理論も社会学においては非常に良く知られている有名な理論である。

 60年代当時、ハーバード大学の学生であったグラノベターは、失業者がどうやって
就職先を捜すのかを研究した。その結果、多くの人々が周りにいる親しい知り合いから
ではなく、距離の離れたちょっとした知り合いからの紹介で職を見つけていたことが
判明した。

 周りの親しい人達の持っている知識や情報は、失業者本人の知識や情報とほとんど
同じであり、新しいアイデアが出てこなかったと言う訳である。

 このことは後にナレッジマネジメント台頭時に物議を醸すこととなった。以心伝心、
阿吽の呼吸と呼ばれるハイコンテクストの『場』では、斬新なアイデアが生まれない
のではないかと言う考え方に通じる為である。ハイコンテキストの場を持つ組織は
社員が殆ど同質の知識や情報しか持ち合わせていないからである。

新しいアイデアは周りの親しい人々の間からではなく、ちょっとした知り合いから来ると
言うのは面白い着眼点である。

次回は複雑系理論とソーシャルネットワーキングの話をしよう。

関連図書の紹介

『ソーシャル・ネットワーク・マーケティング』
21世紀型―『コミュニティ・マーケティング』と『顧客クラブ』

山崎 秀夫 (著) ソフトバンクパブリッシング

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