ここでは、過去に発行したメールマガジン「MAKEフラッシュ」のバックナンバーをご紹介いたします。
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MAKE フラッシュ
第03号 2002/07/30
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発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局
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KMSJの中核研究会の一つである”MAKE”事務局からのお知らせです。
MAKEとは、第5研究部会で行なわれてきたMost
Admired Knowledge
Enterpriseの略称であり、英国Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社
などの一流企業のknowledge活用状況を毎年評価する世界共通プロジェクト
です。
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□ 目次
[MAKE研究部会の活動から]
◆KM・AsiaでのMAKEレポート
[特別寄稿]
◆6月11日KM東海研究会に出席して
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事長 森田 松太郎)
[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆書評−P.F.ドラッカー著「ネクスト・ソサイエティ」
(イワオカR&C 主任研究員 岩岡 保彦)
[KMをめぐる動き]
◆「2002年 Fortune グローバル500社」についての話題
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[MAKE研究部会の活動から]
◆ KM・AsiaでのMAKEレポート
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7/16から18の間、シンガポールにて第2回KM・Asiaが開催され
ました。MAKE部会の7月例会では、日本からキーノートスピーカーとして
参加された野村総合研究所・山崎秀夫さんからの報告がありました。山崎さん
に、MAKEの国際性について話を伺いました。
「MAKEは世界的に有名です。例えばバックマン研究所の紹介では同社は数
々の賞を取ったが、とりわけ2000年と2002年にはMAKEのトップ企業に選ば
れたと司会者が紹介していました。
また、インドのタタスチールの講演紹介でも、同社はMAKEで票が入った
会社であると紹介されています。
その他何人かが講演の中でMAKEに言及していました。今や完全にKM企
業評価の指標のようです。
私も日本KM学会(KMSJ)の紹介の中で、日本ではMAKE調査を我々が請
け負っていると胸を張って説明しておきました。」
※第2回KM・Asiaの詳細については、次号から[MAKE部会メンバー
の寄稿]欄に山崎さんによる報告を連載する予定です。
<第2回KM・Asia 2002の紹介>
http://www.kmasia.com/home/default.asp
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[特別寄稿]
◆ 6月11日KM東海研究会に出席して
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事長 森田 松太郎)
6月11日にKM学会東海研究会が名古屋市において開催されました。研究
会はトヨタ自動車の白水副社長によるトヨタ自動車のデジタル・マネッジメン
トと横浜国大の岡田助教授によるインテレクチュアル・キャピタルの評価に関
する講演がありました。
白水副社長のデジタル・マネッジメントはナレッジの共有がその基本にあり
ます。大変有益な講演でしたので、印象に残った部分について報告いたします。
まずトヨタ経営の基本は豊田佐吉以来の三河魂がDNAになっているという
ことでした。この三河魂がトヨタの組織の隅々に浸透しているのが、トヨタの
一大特色とされます。このDNAに次の3つがモットーとなっています。すな
わち、
1.スリム化
2.シンプル化
3.見える化
の3つです。全てにわたりこの3つの考えを徹底しているということでした。
まず、KMと関係あるのは「見える化」であるとの指摘がありました。「見
える化」はKMでいわゆる形式化と同じである、つまり全てにわたりマニュア
ル化し誰でも工程が見えるようにしているとのことです。
一つの例として、車のフェンダー・ミラーについて説明されました。今設計
は手作業でなくすべてコンピュータで行われているので、いわば設計はバーチャ
ルであり、その設計を支えているのは過去の失敗経験の積み上げであるとのこ
とでした。フェンダーについて言えば約3万件の失敗経験がデータとして蓄積
されているそうです。新しいフェンダーの設計にさいし、その失敗経験が100%
生かされています。設計に伴う不具合発生の可能性は赤色で表示されるので問
題点の発見が容易になっています。
バーチャルによる設計は過日のフランス工場の設計においても生かされバー
チャルで設計し工場の操業をバーチャルで行い流れ具合をチェックし現在の工
場になったそうです。
データをデジタル化することで設計に際しての手作業が大幅に無くなり、結
果として自由に物を考える時間が生み出されました。この時間は次の創造的な
面に使われますからその効果は計り知れないものがあります。
この新しく生み出された時間こそ開発力の面でトヨタが世界において一歩も
二歩も先を歩く力になっています。
「見える化」はつまり知識の共有化に繋がります。世界中の従業員が同一の事
実にたいし同一の知識を共有することは、全ての面で品質レベルが向上するこ
とになります。トヨタ自動車は世界にオペレーションを展開しているので知識
の共有化は大きなテーマになっています。その問題解決の一手段が知識をデジ
タル化し共有化することで、それが「見える化」を推進している原動力になっ
ています。
「見える化」は又透明性のことでもあります。あらゆる面においての「見える
化」は会社の透明性を向上させトヨタの信頼性を強固なものにしています。
「見える化」、スリム化、シンプル化は言葉としては簡単ですがその実現に際
して伝統の三河魂DNAの存在は強烈なインパクトを持っています。会社の持っ
ている企業理念、企業風土のあたえる力を痛切に感じられた1時間半でした。
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[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆ 書評−P.F.ドラッカー著「ネクスト・ソサイエティ」
(イワオカR&C 主任研究員 岩岡 保彦)
第5部会の月例会は、メルマガ「MAKEフラッシュ」の編集会議でもあり、
いろいろな話題が飛び交います。
森田理事長から「ドラッカーの新刊ネクスト・ソサイエティが面白かった」
と発言があり、思っていたことを口にしたら
「それ面白い、書評として紹介して下さいよ」、
「ほな、書きまひょか」という軽いノリで引き受けました。
私がオススメするポイントは、この本の構成にあります。
全体で4部構成、21章あるのですが、どの章も「短篇読切り」になっていて、
何処でも好きなところから読み始めることができるのです。
最初から順に読み進めないと理解できない重たい書物が多い中で、この本は異
色です。
えっ、これが書評なの? 少しは中味も紹介してよ。ハイ。
著者の主張を短く言うと、
「IT革命や少子高齢化、先進国における人口減少など今まで経験したことが
ない大きな流れがある。ネクスト・ソサイエティでは、組織や個人にとって、
経済よりも社会の変化の方が重大な意味を持つ。その流れを知り、その基本に
沿った戦略をもって、その流れそのものをチャンスにしよう。」
ということです。
皆さんご承知の通り、著者はこれまでにも主にマネジメント分野で、いろい
ろ先端的な主張や予言をして、日本にも多くの信者がいます。
例えば、目標管理、民営化、顧客第一、ナレッジワーカー、ABC会計、ベ
ンチマーキング、コア・コンピタンスなどなど、今では常識みたいになってい
る概念を数多く提案してきました。
「ネクスト」とか「最新」という言葉は、時代が進めば意味が薄れますが、
「経済よりも社会」は21世紀初頭の考え方として残るものだと考えます。
<書誌的事項>
書名: ネクスト・ソサイエティ
著者: P.F.ドラッカー
訳者: 上田惇生
発行所:ダイヤモンド社
発行日:2002. 5. 23 初版
定価: 2200円
<岩岡さんの紹介−岩岡さんのHPより>
http://www1.sphere.ne.jp/iwaoka/family/yasu.htm
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[KMをめぐる動き]
◆ 「2002年 Fortune グローバル500社」についての話題
http://www.fortune.com/lists/G500/index.html
アメリカの経済誌Fortuneによる「Fortune グローバル500社」が7/7に
発表されました。
1位は米ウォルマート・ストアーズが昨年の2位から順位を上げました。サー
ビス業がトップになったのは初めてのことだそうです。日本企業は、昨年の104社
から88社へと大きく後退する結果となりました。トップはトヨタ自動車で10位
(前回10位)にランクされています。
トヨタ以外の日本企業は、三菱商事(12位)、三井物産(13位)、NTT(16位)、
伊藤忠商事(17位)が上位20社以内に入っています。
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[MAKEフラッシュ メールマガジン]
内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp
発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田)
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局(川又)
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