ここでは、過去に発行したメールマガジン「MAKEフラッシュ」のバックナンバーをご紹介いたします。
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MAKE フラッシュ
第07号 2002/09/30
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発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局
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KMSJの中核研究会の一つである”MAKE”事務局からのお知らせです。
MAKEとは、Most Admired Knowledge Enterprises
の略称であり、英国
Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業のknowledge活
用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。
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□ 目次
[MAKE研究部会の活動から]
◆2002年度 MAKE−Japan調査の日程が決まりました!!
◆『グローバル・ナレッジ・フォーラム2002』のご案内
[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆台湾のKM事情
(イワオカR&C 主任研究員 岩岡 保彦)
◆第2回KM・Asiaに参加して<その4>
(第1研究部会長、MAKE部会員、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎
秀夫)
[KMをめぐる動き]
◆これまでのMAKE−Japan調査の結果について
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[MAKE研究部会の活動から]
◆ 2002年度 MAKE−Japan調査の日程が決まりました!!
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本年度のMAKE−Japan(日本における最も称賛される知識企業)
調査のスケジュールが以下の通り決まりましたのでお知らせいたします。
<調査票の発信・発送>
・インターネット 10/15の週に発信
・郵送 10/11〜15に発送
<回答の〆切>
・10/30(水)を予定しております。
なお、調査対象者は日本ナレッジ・マネジメント学会員の皆さまの他に上場
企業経営者、学識経験者、ジャーナリスト及び評論家等となっております。
調査結果につきましては来年2月に予定されている学会年次大会で報告され、
受賞企業の表彰式もあわせて執り行われます。
学会員の皆さまのご協力をよろしくお願い申しあげます。
◆ 『グローバル・ナレッジ・フォーラム2002』のご案内
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来る10月24〜25日に、カリフォルニア大学バークレー校ハース・ス
クール・オブ・ビジネスと一橋大学大学院国際企業戦略科とによる、グロー
バル・ナレッジ・フォーラムが東京・一ツ橋にある学術センター 一橋記念講
堂で開催されます。
このフォーラムは、1997年、Xerox Distinguished
Professor in Knowledge
が創設以来、毎年バークレー校にて開催し、国境を超えた多様な知との出会い
と共創の場(Theatre for Ideas )として、今、最先端をいく注目のナレッジ・
フォーラムであると評価されているものです。
今回は、「経営と組織の新世紀を考える:
企業の知的総合力とナレッジ・
ブランディング」をテーマに開催され、MAKEを主催する英国テレオス社のロリー
・チェイス氏も招かれるなど、産業界や学会を代表する有識者による講演の他、
パネル討議等が予定されています。
尚、当日のプログラムについては以下のURLからPDFファイルをダウンロード
してください。受付窓口等詳細は、決まり次第おって紹介してまいります。
http://www.kmsj.org/20021024.pdf
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[MAKE部会メンバーの寄稿]
◆ 台湾のKM事情
(イワオカR&C 主任研究員 岩岡 保彦)
2001年7月から2002年5月に亘り合計3回、中国生産力中心(CP
C:台湾の生産性本部)に招聘されてナレッジマネジメントおよびR&Dマネ
ジメントの講義をしました。初回はAPO(アジア生産性機構)からの専門家
派遣で、高梨さんが理論編、岩岡が日本の事例紹介と分担しました。第2回と
第3回はCPCの直接招聘で、KMのなかでもR&Dに照準を合わせた日本の
状況を講義しました。
講義の概要と、その間に把握できた台湾のKM状況を紹介します。
台湾では、今後の製造業がハード・ソフト融合型になるという認識のもと、
2001年初めに経済部(経済産業省に相当)のリストラが実施されました。
人員が大幅に圧縮される中で、KMの導入・普及が重点課題に選定され、工業
局に知識服務組が編成されました。KM推進の実務はCPCに委託することに
なり、経済部工業局から総経理が就任しました。
従来の国の補助金政策が個別企業を支援していたのに対して、KM推進の具
体的スキームは、KMの導入を希望する企業にCPCが主催する会員制の支援
活動に参加してもらい、CPCの専門家が個別に指導するという仕組みにして
います。
CPCは、台北、台中、台南、高雄の4地域で、地域の大学教授や企業経営
者を講師にして、KM実施事例のセミナや各種の勉強会を、ほぼ毎月実施して
います。年に2〜3回程度、外国の先進事例を学ぶために講師を招聘しており、
その中に日本も含まれているという訳です。
従来台湾ではKM情報を主に日本以外に頼っていたのですが、昨年APOが
京都シンポジウムでKMをテーマに取り上げたのを機会に、日本の状況も研究
しようということになったのです。
第1回(2001年 7月)
知識管理創新企業実務研討会 KM導入セミナ (台北)
参加者は、民間企業を主体に大学、病院、経済省など合計90人以上
1日目 理論編(高梨) TQM、経営品質賞、KMの定義、ベンチマーキン
グ、人的領域など
2日目 事例編(岩岡) ボルドリッジやMAKEの視点、KDIやNRIの
視点、Q&A社会
先進企業事例 アサヒビール、NTTドコモ、リコー
の3社
ドキュメントベース事例 三菱化学、NEC、大林
組など9社
第2回(2001年11月)
研発管理経理人班 R&Dマネジメントセミナ(高雄、新竹)
参加者は、高雄約30人、新竹約40人、合計70人以上
経済のグローバル化、特に中国本土の参加に伴い、従来の品質・コスト中心
からR&D重視の戦略に変化しています。紹介した企業は、日東電工、三菱グ
ループ(重工、マテリアル、化学、樹脂、レイヨン、ガス化学、大日本塗料)
第3回(2002年 5月)
研発管理経理人班 R&Dマネジメントセミナ(高雄、新竹)
参加者は、高雄48人、新竹約110人、合計160人以上
個別企業ではなく、産業別の視点からR&Dの変遷と動向を解説しました。
1.企業経営におけるR&Dの位置づけ、日本の産業構造の変遷
2.産業別R&Dの動向:家庭用品・消費材、PC・AV・ゲーム、自動車、
ファイン化学
3.新時代の企業R&Dマネジメント:知識創造のR&D、知的財産権の活用
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◆ 第2回KM・Asiaに参加して<その4>
(第1研究部会長、MAKE部会員、
アメリカパテント大学 ナレッジMBAスクール 教授 山崎秀夫)
C 燃え上がるポスト野中の議論
今回私が非常に面白いと思ったのはポスト野中の議論です。
これを明確に提起していたのは今回英国IBMから来たDave
Snodenでしたが、
他の欧米のスピーカーも何人か知識創造理論を超える議論を展開していました。
これまでKM理念は知識創造理論に基づく暗黙知、形式知を元にし、実践は学習する組織論を
具体的なプログラムに落とすと言う印象が強かった欧米のKMですが、ここに来て
少しずつ変わり始めている気がします。
1) ビジネスモデルの相異と知識理論
私が本質的な議論かなと思ったのは、バックマンやNASAのジーンホルムらは
日本企業の得意とするフェースツーフェース中心、自前主義中心のピラミッド型企業モデルは
既に時代遅れだと思っているらしくて、知識経済はデジタルネットワーク活用が前提に
なっていると言ったトーンでしゃべっていました。従ってデジタルネットワーク上での暗黙知
(特に思いや思考特性など)は継承、創造できると言う仮説の元に新しいビジネスモデル作りを
目指してKMを推し進めていると言った印象でした。(彼らとは終身雇用制の議論も展開して
見たが、アメリカでは90年代末までに長期雇用制は既に終焉したと言った調子だった。)
これをもっとはっきり理論的に述べていたのは、上述のデーブスノードンです。
彼によれば知識創造理論は日本のコマンドコントロール型、フルセット型の消費財産業を
中心とした伝統的な企業に最適なモデルである。一方デジタルネットワーク上で得意領域を絞り込んだ
小さな企業が市場でアライアンスを組んでビジネスを展開する複雑系のビジネスモデルには
SECIは適していないと明確に主張していました。
いかなるビジネスモデルにも適合領域があり、SECIモデルの有効なバウンダリー限界も明確に
存在すると言う主張です。かれは新しい知識モデルとしてウエールズ語のモデルを
研究中です。如何なるモデルにも有効領域の限界があると言う彼の主張は私も正しいと思っています。
2) ナレッジワーカー論
デジタルネットワークと市場を背景に社員が如何に自律し自己実現をめざすのか、
自己の思いと企業理念との整合性を如何つけるのかといった議論が多かったように思いました。
カスターキャピタルの命名者であるカナダのセイントオンジーなどは学習する組織論の
今後の課題として説明していました。
デーブスノードンがナレッジワーカー像にペルソナ(仮面)などマルチプル・アイデンテイテイを
持ち込んで来たのには驚かされました。(こんな主張は私だけしか行わないと思っていたのですが。)
恐らくこれはMITのシャリータークルや最近見直されているユング心理学の影響でしょうが、
ナレッジワーカー像にアイデンテイテイの課題を持ち込むと非常にストーリーが豊になります。
自分自身は一体何者なのか。何が天職なのか。どうすれば社会に貢献できるのかなど・・・。
3) コンテキストマネジメント
第三世代KMの課題としてコンテキストマネジメントの重要性が語られていました。
テキストマイニングで行うのかそれとも・・・。具体的な方法論検討はこれからのようです。
4)イメージは知識か?
NASAでも暗黙知対策としてビデオテープなどが使われているようですが、
NARRATIVEデーターベースの活用は確実に進んでいるようです。
我が国の知識創造理論のNARRATIVEデーターベースに対する評価は
暗黙知対策としては余り肯定的ではなかったと記憶しています。
5)総論
いずれにしても欧米におけるKMは伝統的な日本企業のモデルと異なった
ビジネスモデルを追及する中で研究が進んでいます。(かといって日本型を
完全に否定している訳でもなく、F2Fのコミュニテイなどでは野中理論の有効性も認めている。)
このような状況の中で、日本のKM研究の方向は如何あるべきか深く考えさせられました。
それにしてもシンガポールの議論は熱かった(でも暑くはなかった。)です。
日本の学会も彼らに負けず熱く燃えましょう。
(終り)
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秋の山並みが美しい季節です。
アメリカパテント大学 教授 山崎秀夫
<山崎さんの最新刊より>
・9/20に発売「ものづくりを演出するナレッジワーカー
−21世紀に輝く日本製造業の旗手−」
http://www.juse-p.co.jp/cgi-bin/html.pl5?i=ISBN4-8171-9117-1
・9/26に発売「未来型組織を支える企業ナレッジポータル」
http://www.nri.co.jp/publish/book/book62.php
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[KMをめぐる動き]
◆ これまでのMAKE−Japan調査の結果について
今年で3回目を迎えるMAKE−Japan(日本における最も称賛される知
識企業)調査ですが、過去2回の結果については以下の通りとなっています。
尚、ノミネートにあたってはそれぞれ総得票数の10%以上獲得を基準として
います。
第1回(2000年度)総合ランキング
得票順: 評価順:
1位 富士ゼロックス 1位 ソニー
2位 花王 2位 花王
3位 アサヒビール 3位 日本IBM
4位 エーザイ 4位 富士通
5位 ソニー 5位 富士ゼロックス
6位 日本IBM 6位 エーザイ
7位 富士通 7位 アサヒビール
8位 トヨタ自動車
9位 アクセンチュア
10位 日本総合研究所
10位 リクルート
10位 リコー
第2回(2001年度)総合ランキング
得票順: 評価順:
1位 ソニー 1位 トヨタ自動車
2位 花王 2位 ソニー
3位 トヨタ自動車 3位 花王
4位 富士ゼロックス 4位 リコー
5位 日本IBM 5位 富士ゼロックス
6位 アサヒビール 6位 日本IBM
7位 エーザイ 7位 アサヒビール
8位 リコー 8位 エーザイ
今年はどの企業が栄冠に輝くのでしょうか。いよいよ10月中旬より調査が開
始、皆さんの投票が2002年度の日本における最も称賛される知識企業を決定しま
す。調査の経過は随時このメルマガでお伝えしていく予定です。
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[MAKEフラッシュ メールマガジン]
内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp
発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田)
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局(川又)
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