ここでは、過去に発行したメールマガジン「MAKEフラッシュ」のバックナンバーをご紹介いたします。
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MAKE フラッシュ
第18号 2003/02/07
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発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局
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KMSJの中核研究会の一つである”MAKE”事務局からのお知らせです。
MAKEとは、Most Admired Knowledge Enterprises
の略称であり、英国
Teleos社の評価手法を用いて、Fortune500社などの一流企業のknowledge活
用状況を毎年評価する世界共通プロジェクトです。
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□ 目次
[学会からのお知らせ]
◆第6回学会年次大会開催のお知らせ
[特別寄稿]
◆「ナレッジを見る目<第3回>
−ナレッジとは何か(2)ナレッジの意識」
(日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事、日本総合研究所理事、
アメリカパテント大学ナレッジMBAスクール主任教授 高梨 智弘)
[学会員からの寄稿、活動報告]
◆新年度、拡大第一回第1研究部会報告(その2)
(第1研究部会員、(株)リコー おじさん通信担当 松本 優)
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[学会からのお知らせ]
◆ 第6回学会年次大会開催のお知らせ
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以前からご案内の通り、平成15年2月18日(火)に、第6回年次大会が
東京コンファレンスセンターで開催される予定です。
開催要領につきましては、以下のURLをご参照ください。
http://www.kmsj.org/20030218.htm
なお、年次大会申込用紙の発送は、既に完了しております。
もし未着の場合は、お手数でも学会事務局までご連絡下さいますよう
お願い申し上げます。
お問合せ先 日本ナレッジ・マネジメント学会事務局
〒103-0022
東京都中央区日本橋室町3−1−10 田中ビル4階
TEL 03-3270-0020 FAX 03-3270-0056
kms@gc4.so-net.ne.jp
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[特別寄稿]
◆ 「ナレッジを見る目<第3回>
−ナレッジとは何か(2)ナレッジの意識」
(日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事、日本総合研究所理事、
アメリカパテント大学ナレッジMBAスクール主任教授 高梨 智弘)
ナレッジの意識
競争力向上に必要なナレッジを理解するには、「データ・情報・知識・
知恵・知心」という階層思考が必要であることを前号で考察した。本稿では、
別な視点でナレッジの検討をしたい。
ナレッジは、一般に自分が知っているものを「知識」、知らないものは
「まだ知識になっていない段階」と見る。しかし、自分にとっては知らない
ものでも、抜本的改善・改革をするためのイノベイティブ・ナレッジ(革新
的な知)を社内の誰かが有しており、その事実を知っていれば、その人にとっ
ては「これから知る知識(潜在的な知)」である。
このように考えると、第2回「ナレッジの層」で解説したナレッジ・ピラ
ミッド図の上の3つの層が意味をなすことになる。言い換えると、下層の
データ・情報を何らかの知の共有の場を通して知識・知恵・知心にする仕組み
が重要となる。
図1、
/\
最上位 /G \
/(知心)
/ 知恵 \”場”は全体を取り囲む。
/ 知識 \
/ 情報 \
最下位 / データ \
- ナレッジ・ピラミッド-
図1は、ナレッジ・ピラミッドを改善し、上層の知識・知恵・知心をまとめ
て「知」とし、「知のピラミッド」と呼ぶことにしたものである。この「知」
は「既知」であり、その前の段階の知(データ・情報の一部)は「未知」である。
既知
たとえば、「未知」である前述の革新的な知を知りたくても、本人が話して
くれなければ「既知」つまり実際の革新につながらない。ナレッジには共有の
難易差があることになる。
ナレッジ・マネジメントはこの共有の難易差を克服するイネイブラーについ
て取り扱っているが、本稿ではまず、知の所有者がどんな意識をもっているの
かの観点から「知」を解説したい。
図2、 知の意識マトリックス
知っている層 (出したくない) 話したい 話している
(既知)
話に出来ない
(出したくない) 話したくない 話さない
無意識層 話せない
知らない層 (知りたい) 学びたい 学んでいる
(未知)
(知りたくない) 学びたくない 学ばない
出す機会 無い 有る
−コピーライト 高梨智弘2001年−
図2(「知の意識マトリックス」)の上部の「知ってる層」にあるように、
「既知」は本人が「出したい知」と「出したくない知」に分けることができる。
そして、それぞれに知を出す機会が「有る」「無し」で、@話してる、
A話したい、B話さない、C話したくないの4つに区分できる。したがって、
A話したい人に対しては、インタビューや会議等その機会を作ることが重要と
なる。C話たくない人にも機会を与え話したくなるようにし向ける。機会が
あってもB話さない人には、なぜ話したくないのかの根本原因を突き止める
ことになる。
さらに既知の中の暗黙知の部分に「話にできない」もの、つまり表出化して
形式知にできない種類の知が存在する(暗黙知・形式知については別稿で解説
する)。
知の意識マトリックス
知は意識の有無によって図2のように@既知、A無意識、B未知の三層に
分けられる。この三層は機会の有無によって大きく2つに区別できる。さらに
個人の意思によって最終的に11の窓に分割する。
知の意識マトリックスの中間に、無意識の層が有るが、これも暗黙知のジャ
ンルである。
未知
ナレッジ・マネジメントで言ういわゆる知の獲得(発見・特定・収集)の対象
が最下層の未知の分野である。未知に対する人の意識は、図2のごとく意思に
よって「知りたい」、「知りたくない」の2つに分けられる。ここでは、知の
獲得が先でその後上層に転換し既知の話になる。
既知と同様に、それぞれに機会が有る無しで、@学びたい、A学んでいる、
B学ばない、C学びたくないの4つに区分できる。したがって、@学びたい人に
対しては、教育研修制度や補助金等その機会を作ることが重要となる。B学ばない
人にも機会を与え学びたくなるようにし向ける、機会があってもC学びたくない
人には、なぜ学びたくないのかの根本原因を突き止めることになる。さらに外国
語やネットワークがない等の理由で「学べない」未知も存在する。
したがって、ナレッジ・マネジメントでは既知に対応するやり方と、無意識や
未知に対する方法は自ずと違ってくる。
企業が変革を望み、競争力を向上させようとするからには「ナレッジの層」
「ナレッジの意識」の理解が前提となる。
次回は、「ナレッジの主体」について。
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[学会員からの寄稿、活動報告]
◆ 新年度、拡大第一回第1研究部会報告(その2)
(第1研究部会員、(株)リコー おじさん通信担当 松本 優)
■住友生命のQ&A・コミュニティ「教えて!答えて!ドットコム」について
発表者:住友生命 営業企画課副長 竹内幹佳氏
前回の報告では住友生命さんでウエブを使った巨大な(5000人以上参加の)
「Q&Aコミュニティ」をみごと立ち上げ、うまく運用しており、成果をあげて
いるという所まで報告しましたがその続きです。
★成功の秘訣は?
1)立ち上げがうまかったこと
・オープン前のプロモーションがうまく、皆に「わくわく感」をもたせるよう
演出した。
・1ヶ月前、2週間前、1週間前の通知。(これは組織を通じ)
・それとは別に毎日1ページずつくらいの紹介メール。ニックネームで質問で
きます。これって凄いことでしよう? ベテランの人もいまさら聞くの恥
ずかしいようなことも聞けますね....など
・スタートの日は社員全員にメール
・一方投稿基準、削除基準等各種のルールを作り上を安心させた。
2)運用がうまい点、工夫した点
・ニックネームの採用→参加しやすい。
・事務局の顔が見えるようにした。親しみのある人で皆さんの味方、の印象を
持たせた。
・事務局は駆け込み寺的な働きも
・書き込みが難しいほうに傾き投稿件数が減ってくると意識的に低レベルある
いは議論の出そうなの書き込み、なんだそんな質問でもいいのかと活性化
・月間メルマガを発信し、書き込みの多かった人(質問者、回答者)のランキ
ングなど発表、関心をあおる。
・テレカなどのインセンティブを与えている(質問多い人、回答多い人)
・昨日の新規書きこみ(質問)を翌朝皆にメールで送り届ける。回答は送らな
い、なんだろうと皆期待して見に来る。
○普通のQ&Aコミュニティは、勝手に見なさいスタイルだが、プッシュ型で全
員に新規の質問を送り届けている所は良い方法です。
以上の1)、2)は竹内さんの力(うまい所・えらい所)ですね。
3)社長や上司の理解と後ろ盾
これは大きい要因の一つ。発表から窺い知れました。
竹内さんはやわらかい言葉ながらうまく「虎の威」を借りていましたね(^。^)
パソコンに向かって仕事することに対する罪悪感廃除の時も社長の声を利用し
ました(??)
どうやって社長の全面的理解を取り付けたかは聞き漏らしましたがそれも直属
の上司や竹内さんの力かもね。(説得力のある資料を作ったとか)
○一般的にも言われていますが、このトップや上司の理解又はトップ自らの強
力な旗振り(リーダーシップ)はやはり重要な成功要因のようですね。
前々回調査訪問したキューピーさんの場合も社長の信頼の厚い取締役の中島さ
んが自らCKO(チーフナレッジオフィサー)で強力に推進。これが大きな成功要
因の一つのようでした。
私の「おじさん通信」の時もトップや上司の全面的な理解と支援がありました。
4)住友生命さんの社員の気質、風土
質問で出ていましたが「住友生命さんの社員の皆さんは引っ込み思案でなく前
向きの人が多い?」竹内さんはそうかもしれないと答えていました。
○これも確かに1つの要因ですね。KM活動ではこのどんどん書きこむ風土づく
りに苦労します。
★今後は
今営業所ではパソコンが7人に1台の所を2人に1台ぐらいにするので、利用者も
さらに増え益々活発になりそう。その時のことが少し心配。事務局を強化せね
ばならないかも。
これからは社外の声(お客様の声)をどう取りこんでいこうか。
また、今まで蓄積したノウハウをうまく分類整理してe-ラーニングにも取り組
みたいとのこと。
★質疑応答の中でちょいとお勉強
竹内さんみたいな立場の人を何と言うかの質問が出て山崎氏が答えてくれた。
「コミュニティ・オブ・プラクティス」の著者ウエンガーは「コミュニティ・
コーディネーター」と言い、ダベンポートは「ナレッジ・ブローカー」、セイ
ント・オンジーは「ナレッジ・ファシリテーター」、山崎さんは「ナレッジ運
営組織」というのだそうです。
●最後におじさん(報告者)の感想など
CS(顧客満足)に対する言葉としてES(社員満足)と言うのがありますが
、この例ではまさに「ES向上」に大いに役立っていますね。
おカネには換算できないが気分良く働いてもらうと言うことは物凄い効果です
よね。前号で言い忘れましたがその角度からも定期的に満足度調査などさって
経営者を始め皆さんにアッピールされたら良いでしょう!
黙っておくとそれで幾ら売上が増えたか?なんて言われますからね。(^。^)
出席者の中には同様のコミュニティを立ち上げ成功している人やただいま苦労
している人など多数いて、質問やアドバイスか飛び交い大変充実した有意義な
部会でした。
以上
部会幹事の方からおじさん通信風でよいから報告書を書いてくれと頼まれ引受
けました。KMのプロの方にはコメントや感想がお邪魔虫でしたね。m(__)m
異論反論禿増しメ−ル歓迎 → masaru.matsumoto.@nts.ricoh.co.jp
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[MAKEフラッシュ メールマガジン]
内容についてのご意見、ご感想などは以下のアドレスにお願いします。
学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp
発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田)
編集:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)MAKE事務局(川又)
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