No.113 2017年12月8日発行 | 日本ナレッジ・マネジメント学会

メールマガジン

No.113 2017年12月8日発行

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   日本ナレッジ・マネジメント学会メールマガジン 
   第113号  2017/12/8
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 編集・発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局

□ 目 次

◆第41回知の創造研究部会のご案内
◆経営関連学会協議会より英文論文投稿の募集案内
◆アジアがKMをリードし始めたKMGN報告

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◆第41回知の創造研究部会のご案内
(本学会専務理事 知の創造研究部会長 植木 英雄)

 第41回研究部会は、酒瀬川会員のアレンジで12月15日(金)夜6時-豊洲駅ビル10階のNTTデータ 豊洲イノベーションセンター で行います。第二部では、NTTデータの実践と知見について、テレワーク制度検討チームリーダーの北村さんの講演に引き続き、同社の酒瀬川会員のファシリテーションで参加者間の対話から、より快適でクリエーティブな働き方や知の創造について叡知を共創します。

 北村さんは、NTTデータのテレワーク推進に取り組まれて「テレワーク推進等厚労省大臣表彰?輝くテレワーク賞」個人賞を受賞されました。また、同社は、今年7月に東京都より「時差Bis」推進賞を受章しています。ワークショップでは、テレワーク時代の「働き方の改革と知の創造」について、経験知の対話・交流を通して知的な価値共創について検討します。

日時:12月15日(金)17:30?事前申込・登録者は1階受付で入館チェックを経て10階会場前で受付手続きをしてから、適宜隣りのイノベーション展示場を自由に見学できます。(遅れて参加される方は、申込時に記載して下さい。)
 18:00より研究会開始?20:30(終了後忘年会)
会場:豊洲駅ビル10階のNTTデータ 豊洲イノベーションセンター
Innovation Lab B:Webサイト:http://www.nttdata.com/jp/ja/inforium/

【プログラム】
第一部    18時 プログラムと進め方のご説明
セミナー 18:05 ?19:05 横澤公道 氏(横浜国立大学大学院 准教授)  
「ケーススタディのリサーチ戦略序説―まとめと展望―](最終回)

(休憩)19:05?19:15

第二部 講演とワークショップ:テレワークの実践と効果:いかに仕事の生産性と知の創造を促進できるか?
講演 19:15?19:45 北村有紀氏(NTTデータテレワーク制度検討チームリーダー)「NTTデータのテレワーク及びワーク・ライフ・バランス、オフィスの在り方」
ワークショップ19:45?20:30「働き方の改革と知の創造をいかに推進するか?」
ファシリテータ: 酒瀬川泰孝氏(NTTデータ法人ソリューション事業推進部PM推進室主任)
終了後20:40?付近のCAFE;HOUSEで忘年会(参加費3千円程度)

申込み:研究会のみ参加または、研究会と懇親会に参加のいずれかのお申込みを12月11日(月)までに必ずお知らせ願います。
植木部会長宛てuekimhk@jcom.zaq.ne.jp
……………………………………………………………
(参加申込み書)
12月15日 研究会のみ参加__.研究会と忘年会の両方に参加__
氏名、所属 (電話):
……………………………………………………………
以上。

 

◆経営関連学会協議会より英文論文投稿の募集案内
(経営関連学会協議会副理事長、JJM誌編集委員 植木英雄)

 本学会が加盟しております経営関連学会協議会では、査読付き電子版英文ジャーナルJJM誌を発行しております。現在までに3号を発行しております。
本学会員は、英文論文を投稿できます。

 原稿の使用言語と文字数は英文、6,500語程度です。原稿の締切りは [第4号]2017年12月31日 および[第5号]2018年7月31日です。

 規程・執筆細則・各種様式については、http://www.jfmra.org/jjm/submit.html
より、電子版英文ジャーネルの投稿規程【改正版】(PDF)、執筆細則(PDF)、
投稿申込書(Excel)を参照願います。 

送付先:jjm@jfmra.org 経営関連学会協議会 電子版英文ジャーナル編集委員会

以上。

 

◆アジアがKMをリードし始めたKMGN報告
(日本ナレッジ・マネジメント学会副理事長 山崎秀夫)

 KMGN及びKM国際カンファレンスのGLINK (2017年10月3日、4-6日、於バンコック大学)に佐脇幹事と共に参加しましたので報告します。一言で申し上げれ ば、産業界のイノベーションの動向(フィンテックや自動車産業のEV)などと 同じく、KMの研究や実践でもアジア諸国が日本をリードし始めたと言う印象が残りました。9か国が勢ぞろいです。

 また形式知と暗黙知をベースとしたKM2.0を超えようとする動きが激しく、EMBEDDED KNOWLEDGE(埋め込み知)への興味が増していると感じました。
 例えば各国KM組織の発表や発言で印象に残るのは以下の通りです。

シンガポール・・・哲学に基づくKMの時代は終焉した。
ロシア・・・・・・暗黙知を中心としたKMは時代遅れだ。
タイ・・・・・・・シャム銀行におけるゲーミフィケーションと学習する組織論の発表
インド・・・・・・CYNEFIN モデルの時代が来た。(デーブ・スノーデンの環境理論)
香港・・・・・・・Knowledge Cloud、Knowledge As a Service
マレーシア・・・・VCOP(仮想実践コミュニティ)、政府の労働機関の例
         (唯一SECIモデルを絶賛)

 さて今回のKMGNに参加して感じた点をまとめてみると以下のようになります。
 ゲーミフィケーションやAI(人工知能)、WICIなどの流れなどは、知識が制度や慣習、プロセスなどに結晶化されていると言う1960年代の知識社会学の研究(バーガーとルックマン)をEMBEDDED KNOWLEDGE(埋め込み知)として復活させていると考えればわかりやすいです。その結果、学習する組織論などの再評価につながっています。旧来の学習する組織論では、知識がどこにあるのかあいまいだった点が明確になり始めています。そして形式知、暗黙知、EMBEDDED KNOWLEDGE(埋め込み知)の時代が来たと言う論文も出始めています。モノやプロセスの中に知識が結晶化され、更に21世紀にはモノを作り出し(3Dプリンター)、モノを動かし(自動運転)、モノを考える(AI)と考えれば、EMBEDDED KNOWLEDGE(埋め込み知)は今後、益々注目されるでしょう。

 尚、インドの発表したCYNEFIN モデルは以下を参照願います。見事な産業環境論ですね。
●⇒ http://www.kmsj.org/archive/magazine113_1.pdf

 また佐脇幹事はご本人の長い間のアジアにおける企業経験とアジアにおける日本人起業家の話をプレゼンされ、絶賛されました。まるで現代の山田長政です。
●⇒ http://www.kmsj.org/archive/magazine113_2.pdf
G-LINK SUMMIT 2017出席記録
●⇒ http://www.kmsj.org/archive/magazine113_3.pdf

以上。

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<編集後記>
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以下のアドレスにお願いします。          (編集長 松本 優)

学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp
編集・発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田 隆夫)
問合先 日本ナレッジ・マネジメント学会事務局
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